沼津御用邸記念公園 – Wikipedia

沼津御用邸記念公園(ぬまづごようていきねんこうえん、英称:Numazu Goyotei Memorial Park)は、静岡県沼津市下香貫島郷にある公園。

1893年(明治26年)7月、大正天皇(当時は皇太子)の静養のためにと御用邸(別荘)を、静岡県駿東郡静浦村(現・沼津市)の島郷御料林内に造営した。1969年(昭和44年)、御用邸が廃止され、沼津市へ移管され、翌年の1970年(昭和45年)に、沼津御用邸記念公園となった。

敷地面積は約15万㎡に及び、千本松原に連なる広大な松林と駿河湾に面した砂浜の中にある。明治時代、周辺には大山巌、川村純義、大木喬任、西郷従道など元勲の別荘も存在していた。北北西の方向に富士山が見える風光明媚、かつ温暖な地である[1]

  • 1889年(明治22年) – 東海道線が開通した
  • 1892年(明治25年) – 和風建築の本邸の造営が開始された
  • 1893年(明治26年)7月 – 大正天皇の静養(別邸)のための本邸(木造平屋建1,200㎡)が竣工した
  • 1895年(明治28年) – 本邸が増築され、新旧二つの御殿となる
  • 1900年(明治33年)1月 – 洋館の本邸が増築される
  • 1903年(明治36年)4月 – 赤坂離宮東宮大夫官舎を移築、学問所とした(現・東附属邸)
  • 1905年(明治38年)8月 – 川村純義伯爵の別荘を買上、御用邸とした(現・西附属邸)
  • 1906年(明治39年)6月 – 皇居内の附属建物を西附属邸に移築
  • 1908年(明治41年)7月 – 車寄、浴室などを増築
  • 1922年(大正11年) – 玉突所を増築
  • 1945年(昭和20年)7月 – 沼津大空襲で本邸を焼失する(現在・本邸跡地には沼津市歴史民俗資料館が建っている)
  • 1969年(昭和44年) – 御用邸が廃止され、沼津市へ移管された
  • 1970年(昭和45年) – 東附属邸は皇孫の学問所、西附属邸は建物を復元、沼津市歴史民俗資料館は漁具類や地場産業の資料展示し、沼津御用邸記念公園として開設した[2]
  • 2006年(平成18年)10月 – 都市公園法施行50周年記念事業において、「日本の歴史公園100選」に選[3]
  • 2016年(平成28年)10月 – 「旧沼津御用邸苑地」の名称で国の名勝に指定[4]

施設情報[編集]

  • 西付属邸正門(出入口)
  • 管理事務所
  • 西附属邸(西庭(苔庭))
  • 御文庫
  • お休み処(主馬)
  • 旧官舎
  • 皇太子殿下御成婚記念梅園
  • 記念の森(クロマツ林)
  • 駐車場(第1、第2、第3)
  • 本邸正門
  • 歴史民俗資料館
  • 本邸御湯殿跡
  • 防空壕跡
  • 馬場跡
  • 駐車場(第4)
  • 東附属邸正門
  • 東附属邸(東庭、茶室)
  • 東附属邸園路
  • 東附属邸駐車場[5]

利用情報[編集]

  • 開園日 – 年末年始を除き「年中無休」、歴史民俗資料館(月曜休館)、東附属邸(庭園のみ見学可)
  • 開園時間 – 午前9時~午後4時30分
  • 入園・観覧料 – 大人400円、小・中学生200円、団体(30名以上)大人260円、小・中学生130円
  • 駐車料金(2時間) – 自家用車無料、バス・マイクロバス1,020円

交通アクセス[編集]

  • 鉄道
  • 路線バス
  • 高速道路

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]