芦屋町タウンバス – Wikipedia

芦屋タウンバス(あしやタウンバス)は、福岡県遠賀郡芦屋町が芦屋町および遠賀町にて運行するコミュニティバスである。

2005年(平成17年)4月1日運行開始。西日本鉄道の子会社である西鉄バス北九州の芦屋 – 折尾線が補助金の折り合いがつかずに廃止されるのに伴い、同区間の一部である遠賀川駅 – 芦屋間を代替する目的で運行開始した。コミュニティバスとしての性格よりも芦屋町営の路線バスとしての性格が強く、運行時間帯は平日は5時台から23時台までと長い。運賃は区間制で細かく設定されている。西鉄バスの運行を嫌った芦屋町によって北九州市交通局への実質的な町主導の事業者変更による譲渡であった。遠賀川駅-折尾間に関しては芦屋町発着の北九州市営バスで芦屋~水巻、芦屋~折尾間の代替可能であるとされたため廃止された。折尾までの競合がなくなったことにより交通局は以後芦屋折尾間の運行経路を青葉台経由に集約していくこととなり、水巻町方面行きは平日早朝に1往復が運行されるのみとなっているため芦屋発の直接の往復は不可能となった。

道路運送法第78条の2の適用を受けた自家用自動車による輸送(自家用有償旅客運送)の形態を採っており、車両のナンバープレートは白色である。車両は町側が保有し、実際の運行業務は北九州市交通局に有償委託され、向田営業所が担当している。自治体バスであるが九州のバス時刻表で時刻表や路線図を表示できる。ただし北九州市交通局の路線として表示される。

運賃は西鉄バス時代の運賃と同額であったが2013年に収支率の悪化を理由とした改正で市営バスとほぼ同等の区間運賃制度に移行した。一部の区間では値下げとなったが、ほとんどの区間で値上げされることとなった。他町のコミュニティバスのような均一運賃などは導入されておらず、紙式の定期券も民間事業者のような定額・格安定期はなく、もっぱら旧来の割引率の低い通勤通学定期券のみとなっている。西鉄運行時代には高齢者はグランドパス65の利用ができたが、町営移管と同時に割引廃止となったため通常運賃の負担もしくは普通回数券、通勤定期券の購入が必要。交通局においても芦屋町区間での高齢者割引は適用されない。(芦屋町在住でも高齢者定期券の購入自体は可能であるが北九州市内区間のみの割引適用となり、町内利用分は差額ではなく、境界からの初乗り運賃が必要)隣接する遠賀町コミュニティバスは高齢者100円運賃を実施している。障がい者は降車時に手帳を提示することで現金/定期券での半額利用が可能。区間運賃であるため、遠賀川駅から利用する場合は遠賀町民のほうが必然的に運賃が安くなる。

11枚、23枚綴りの紙式回数券や、定期券(通勤用・通学用)がある。定期券は芦屋町役場、遠賀町駅前サービスセンター(旧遠賀信用金庫遠賀川支店)で発売。回数券は、芦屋町役場及び遠賀町駅前サービスセンターで全券種を、バス車内で11枚綴りのみを発売している。

運行ダイヤは北九州市交通局が芦屋町から委託と要望を受けて作成しており、それらに応えるためや市営バスの基準でのダイヤ編成となるため西鉄時代にはほぼ皆無であった回送便が極めて多く設定されている。朝の遠賀川から芦屋、夜間の芦屋から遠賀川は7割が回送で運行され、出入庫や休憩のためにこれらとは別途回送されるため走行距離に対する回送率が極めて高い。
遠賀川駅での乗継時間は平均12分程度で設定されているが、交通局の規定により終点手前の調整時間として実際の所要時間と別に概ね3分加算されている。
JRの運転時隔や乗客の実態を考慮しておらず、机上でのみダイヤを設定するため利用実態にあっていない。運転間隔の短い朝夕ほど待ち時間が長くなる。芦屋町では概ね実態15分程度で乗り継ぎを設定しているものの、JRの朝の運転間隔はそれより短いため、芦屋町が意図していない本来の接続列車ではない1本前の列車の発車直前に到着するダイヤが多く、設定1本前の電車に駆け込み乗車する乗客が多い。遠賀川駅到着直前・直後にJRが発車したり電車が到着する直前に遠賀川駅を発車するダイヤとなることが多い。逆にバス本数の少ない土休日などは5分以内しか設定されていない時間も多く、JRが少しでも遅延すると1時間近い待ち時間が発生する。
また、乗務員の休憩、交代、給油のために回送が多く、またはまゆう団地線・中央病院線も折返待機をせず片道回送を原則としている。

モータリゼーション進展の影響による赤字により2013年3月末で廃止された北九州市交通局の90番系統の一部、折尾~はまゆう団地線(山鹿 – はまゆう団地間)の代替として4月1日より「はまゆう団地・遠賀川駅線」を新設とともに運賃・路線・回数券制度等が大幅刷新された。

さらには2018年3月1日の芦屋中央病院の移転に伴い、従来の系統のほかに乗り入れのための路線が増え、系統番号が付与されることとなった。

2018年6月現在遠賀川駅前 – 芦屋中央病院間、遠賀川駅前 – はまゆう団地間、遠賀川駅前 – 港湾緑地間2系統の4路線を運行している。共に遠賀川駅から県道299号線を西進し、右折して県道285号線、国道495号、町道を直進し、芦屋町の中心部を通り港湾緑地、芦屋中央病院前、夏井ヶ浜(はまゆう団地)まで運行する。

芦屋町営であるが、運行区間の一部(遠賀川駅前 – 若松間)が遠賀町内である。クローズド・ドアは特にないため遠賀町内区間のみでの利用も引き続き可能であるが、西鉄バスから芦屋町タウンバスへの移行にあたり、遠賀町内にあった遠賀中央公民館前、島門、若松の各バス停が廃止された。(2011年に若松停留所は復活)

※以下は2018年3月時点での情報である。

運行系統および停車停留所

□ 10 遠賀川駅前 – 港湾緑地前(鶴松団地経由)

遠賀川駅前 – 遠賀町役場前 – ダイヤニュータウン – 松の本(西鉄時代は松ノ本) – 鬼津 – 若松 ‐ 芦屋競艇場入口 – ◀浜口南 – 浜口 – 鶴松団地 – 高浜町 – 自衛隊前 – 芦屋中学校前 – 芦屋小学校前 – 芦屋海浜公園入口(旧西鉄芦屋車庫) – 港湾緑地前

2018年改正で登場、利用者の多い鶴松団地を経由する系統。2018年改正からは主要系統となった。全般的にダイヤに余裕がありすぎるため、信号機にすべて停車してもなお所定ダイヤには余裕があり遠賀川行きは浜口南で、芦屋行きは浜口で時間調整のため長時間停車することが多い。港湾緑地前発着であるが、側面行先表示機以外の旅客案内は芦屋海浜公園入口行きで統一されている。
 

□ 20 遠賀川駅前 – 港湾緑地前(祇園崎経由)

遠賀川駅前 – 遠賀町役場前 – ダイヤニュータウン – 松の本(西鉄時代は松ノ本) – 鬼津 – 若松 ‐ 芦屋競艇場入口 – 浜口南 – 祇園崎 – 正門通 – 自衛隊前 – 芦屋中学校前 – 芦屋小学校前 – 芦屋海浜公園入口(旧西鉄芦屋車庫) – 港湾緑地前

旧西鉄バスの路線をベースとした運行当初から存在する系統。中央病院の移転に伴う経路変更で港湾緑地まで延伸された。系統番号は20番が付与される。主に朝夕時間帯の運行。

□ 21 遠賀川駅前 – 芦屋中央病院玄関前(祇園崎・堤防経由)

遠賀川駅前 – 遠賀町役場前 – ダイヤニュータウン – 松の本(西鉄時代は松ノ本) – 祇園崎 – 正門通 – 自衛隊前 – 芦屋中学校前 – 芦屋町役場前 – 芦屋橋 – 山鹿 – 山鹿郵便局前 – 芦屋総合体育館入口 – 芦屋中央病院下 – 芦屋中央病院玄関前

2018年3月に移転開院した芦屋中央病院のアクセス系統。祇園崎から松の本までは補助金を得るために遠賀川堤防を経由することなりノンストップとなる。西鉄バスの21番堤防経由が廃止されて以来約15年ぶりに遠賀川堤防を経由する路線バスが復活した。ただし、堤防の走行区間は異なる。系統番号は21番が付与され、偶然にも西鉄時代と同一番号となっている。西鉄時代には堤防上にも停留所を設けていたが、今回は停留所の設置はない。なお、鶴松団地から芦屋中央病院へのアクセスは北九州市営バスの既存路線が担う為祇園崎経由となった。自衛隊前~芦屋中央病院下間は市営バスと競合することとなる。運賃は異なり、定期券や回数券の共通化はされていない。

□ 22 遠賀川駅前 – はまゆう団地(祇園崎経由)

遠賀川駅前 – 遠賀町役場前 – ダイヤニュータウン – 松の本(西鉄時代は松ノ本) – 鬼津 – 若松 ‐ 芦屋競艇場入口 – 浜口南 – 祇園崎 – 正門通 – 自衛隊前 – 芦屋中学校前 – 芦屋町役場前 – 芦屋橋 – 山鹿 – 芦屋釜の里前(北九州市交通局時代は国民宿舎前) – 洞山入口 – 柏原 – 田屋 – 夏井ヶ浜(遠賀川駅前着は起点) → はまゆう団地(遠賀川駅前発は終点)

北九州市営バスの芦屋線はまゆう団地系統の廃止代替路線。
当初は鶴松団地・旧中央病院を経由し、港湾緑地周りで運行されていたが、2018年の改正から祇園崎経由に、芦屋中学校前~芦屋町役場前間で旧中央病院・港湾緑地には立ち寄らず直行するように変更された。

運行開始当初は三菱ふそう・ローザを主力に一部ではワゴン車による運行も行われていたが、朝夕を中心に積み残しが多発した。また両替機を設置できない、バリアフリーに対応していないなど問題もありわずか2年後の2007年に三菱ふそう・エアロミディMEが3台、2017年に日野・レインボーが1台導入されこちらが主に使用されている。乗車定員は多くなく週末を中心に自衛官の外出時間帯には激しい混雑により積み残しや遅延が発生している現状である。ローザは予備車としてエアロミディ、レインボーが運行できないときに代走する。またワゴン車による運行は現在行われていない。

各車に車両番号が付けられている。車号は北九州市営バスの車両番号に続いており、西暦の下2桁+通し番号となっている。このため、2017年度予算購入のレインボーは北九州市営バスの「1701」に続いて「1702」となっている。

利用状況[編集]

西鉄バス時代の利用者は1日あたり約180名であった。タウンバスに転換後、遠賀川駅前停留所を駅前に移設(西鉄時代には約150m離れていた)、黒崎発着がなくなったことによる定時性の向上などの改善が図られた。運行開始時は年間10万人弱の利用があった。その後減少傾向にあったが、近年は市営バスの所要時間の増加やタウンバスのJRとの接続改善などもあり市営バスからの乗客移行が進み増加傾向にある。[1]

芦屋タウンバス AKB(芦屋町・九産大・バス利用促進)事業[編集]

利用者のより細かなニーズに答えるため、九州産業大学との連携により車内にタブレット端末を設置することがある。各種アンケートや利用状況の無人調査が可能であり、各種調査が行われている。[2]

特記事項[編集]

芦屋町ではタウンバスのほかに、町内のみを走る「町内巡回バス」があるが、乗車できるのは60歳以上の高齢者と障害者のみ。

  1. ^ 芦屋町地域公共交通維持計画 2-2-1 図 芦屋タウンバスの利用状況
  2. ^ http://www.town.ashiya.lg.jp/view.rbz?cd=1919  芦屋タウンバス AKB(芦屋町・九産大・バス利用促進)事業 – 芦屋町

外部リンク[編集]