オランダのスポーツ – Wikipedia

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オランダのスポーツでは、オランダのスポーツ事情について記述する。また、競技そのものに関する詳細な記述に関しては個別の項目を参照の事。

1700万人のオランダ国民のうち、およそ500万人が何らかのスポーツ団体に所属しており、15歳以上の国民の3分の2は週1度以上スポーツをするといわれているほどスポーツは盛んである[1]。なおスポーツ選手については、オランダ人のスポーツ選手一覧を参照されたい。

チーム競技[編集]

サッカー[編集]

オランダ国内でも他のヨーロッパ諸国同様に、サッカーが圧倒的に1番人気のスポーツとなっており、競技人口は100万人でありオランダの競技の中では最も多い。1956年にはプロサッカーリーグの「エールディヴィジ」が創設された。同リーグは日本人選手と結びつきが強いリーグの一つであり[2]、過去には小野伸二を筆頭に、本田圭佑や吉田麻也などが、2022年現在では堂安律や中山雄太、菅原由勢などが在籍している。

サッカーオランダ代表は欧州のみならず、世界の強豪国のうちの一つに数えられ、FIFAワールドカップには10度出場しており1974年大会、1978年大会、2010年大会と3回準優勝に輝いている。UEFA欧州選手権には10度出場しており、1988年大会では悲願の初優勝を果たした。また、UEFAチャンピオンズリーグではアヤックス・アムステルダムが4度、フェイエノールトとPSVアイントホーフェンが1度ずつ優勝している。この3クラブは3強と評され毎シーズン常に優勝争いを繰り広げており、国内リーグ(エールディヴィジ)の殆どのタイトルを独占している。

サッカー女子代表も近年は強豪国としての地位を固めつつある。FIFA女子ワールドカップには2度の出場歴があり、2015年大会で初出場しベスト16となった。さらに2019年大会では決勝まで進出し、アメリカ代表と対戦し2-0で敗れたが初の準優勝の成績を収めた。UEFA欧州女子選手権にはこれまで4度出場しており、2017年大会では悲願の初優勝を果たしている。

オリンピック[編集]

オランダがこれまで最も多くメダルを獲得した夏季オリンピックは、2021年東京大会の36個。冬季オリンピックは2014年ソチ大会の24個である。

クリケット[編集]

オランダは非イギリス連邦国としては珍しくクリケットが盛んであり、クリケットオランダ代表は2011年までワールドカップで2勝を挙げている。

ホッケー[編集]

ホッケーもオランダでは人気のスポーツとなっており、ホッケーオランダ代表はオリンピックでもメダルを獲得するなどヨーロッパ屈指の強豪国として知られている。

バレーボール[編集]

オランダではバレーボールもまた人気のスポーツの一つである。全体的に選手たちの身長が高く将来が有望視される選手が数多く存在している。

野球[編集]

オランダ王立野球・ソフトボール協会は、1912年に欧州野球連盟に加盟しており野球の歴史は非常に古い。海外領土でもあるキュラソーの影響も事情が重なってか、欧州では例外的に野球が行われており野球オランダ代表は強豪国の一角である。フーフトクラッセという名のアマチュアリーグも存在しており、ハーレムでは国際大会でもあるハーレムベースボールウィークが開催されている。ヨーロッパ野球選手権大会では圧倒的な強さを誇り、イタリアを大きく突き放し大会最多20度の優勝に輝いている。オランダ国籍のメジャーリーガーはその多くがオランダ領アンティル出身の選手だったが、近年本国出身の選手が増加傾向にありマイナーリーグに在籍する若いオランダ人選手も増えている。

WBCの参加国の1つでもあり、2009年第2回大会ではドミニカ共和国を2度破って2次ラウンドに進出する番狂わせを起こした。2011年の第39回IBAFワールドカップでは、決勝でキューバを2-1で下し初の世界一となった。2013年第3回大会では1次ラウンドで韓国、2次ラウンドでキューバを2度破るなど優勝候補を破り準決勝に進出した。準決勝ではドミニカ共和国に敗れるものの、欧州初のベスト4と躍進した。日本において有名なプロ野球選手として、元ロッテ・元ヤクルトのヘンスリー・ミューレンス、元楽天のアンドリュー・ジョーンズ、元ヤクルト・現ソフトバンクのウラディミール・バレンティン、元ソフトバンク・現ヤクルトのリック・バンデンハークがいる。

個人競技[編集]

自転車競技[編集]

オランダは元々自転車好きな国柄だということもあり、伝統的に自転車競技が盛んなことでも知られる。オリンピックなどの大舞台でも多くのオランダ人選手が活躍している。近年では、2000年シドニーオリンピックで3つの金メダルを獲得したレオンティエン・ファンモールセルが特に有名である。オランダの銀行をスポンサーとするラボバンクチームが地元チームとして人気を誇っている。

テニス[編集]

伝統的に女子より男子が強く、男子ダブルスのキャリアグランドスラムを達成したヤッコ・エルティン/ポール・ハーフース組や1996年ウィンブルドン選手権男子シングルス優勝者のリカルド・クライチェクらを輩出してきた。また、オランダは車椅子テニスの分野でも世界有数の強豪国としても知られ、パラリンピックやグランドスラムにおいて男女共数多くの優勝やメダルを獲得している。

スピードスケート[編集]

スピードスケートはオランダ発祥の競技であり、一般にオランダの国技とされる。1972年札幌オリンピックで3冠を達成したアルト・シェンクを始め数多くのメダリストを輩出し、指導者が他国のヘッドコーチとして招聘される例も多い[3]。2006年トリノオリンピックと2010年バンクーバーオリンピックでそれぞれ3つの金メダルを獲得している。中でも2014年ソチオリンピックでは男子500m、10,000mと女子1,500mで表彰台をオランダ勢が独占するなど、23個のメダルを獲得している。

水泳[編集]

2000年シドニーオリンピックで金メダルを獲得したピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド、インヘ・デブルーインが有名である。

柔道[編集]

オランダは重量級から中量級にかけて優れた選手が多く、アントン・ヘーシンクやウィレム・ルスカといった名選手を輩出した[4]。現在、オランダで柔道家として登録された人口は6万人[5]といわれ、人口あたりの柔道家数は日本の倍である。

格闘技[編集]

オランダは優秀な打撃系の格闘家、キックボクサー、ムエタイ選手を多数輩出しており、特にK-1では無差別級の世界トーナメントでピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルトなどがそれぞれ複数回優勝している。国内では「IT’S SHOWTIME」「2 HOT 2 HUNDLE」といった大規模な格闘技イベントも開催されており、K-1とIT’S SHOWTIMEがアムステルダム・アレナ大会を開催する際には超満員の観客を動員している。また、オランダのキックボクシングは日本の空手を源流としており、オランダの格闘技ジムではトレーナーのことを「先生」と日本語で呼んだり、ジムの名称にも「ドージョー・チャクリキ」など日本語が使われていることもあり現在でもその名残がある。その他の格闘家としては日本のパンクラスでプレーしたバス・ルッテン、K-1などでプレーしたアリスター・オーフレイムが知られる。

セーリング[編集]

セーリングもまた、オランダ国内で人気のスポーツとなっている。

障害者スポーツ[編集]

オランダはパラリンピックの強豪国のひとつで、これまでに数多くのメダリストを輩出している。

関連項目[編集]

  • 各国・地域のスポーツ記事一覧
  • オランダ
  • オリンピックのオランダ選手団
  • オランダ人のスポーツ選手一覧
  • オランダ スポーツマンオブザイヤー

参考文献[編集]

  1. ^ University of Vienna Sport in Nederland
  2. ^ 日本とオランダは最高の相性?現地メディアが考える歴代最高のアジア人選手とは – Goal.com 2018年3月23日
  3. ^ 日本放送協会. “高木美帆選手らを指導のヨハン・デ・ヴィットコーチが退任へ”. NHKニュース. 2022年3月21日閲覧。
  4. ^ 世界のJUDO
  5. ^ http://www.kitensha.co.jp/essay/essay3.html
  • オランダのスポーツ[1] (駐日オランダ大使館公式ページ)