おかえりなさい秋のテーマ – 絹のシャツを着た女 – Wikipedia

おかえりなさい秋のテーマ – 絹のシャツを着た女」(おかえりなさいあきのテーマ きぬのシャツをきたおんな、WOMAN IN A SILKEN SHIRT)は、1980年8月1日 (1980-08-01)に発売された加藤和彦のソロ名義による8枚目のシングルである。

「おかえりなさい秋のテーマ – 絹のシャツを着た女」は加藤和彦が制作した資生堂のCMタイアップ・シングルで、安井かずみが歌詞を書き、YMOのメンバーに大村憲司と松武秀樹を交えて東京のアルファレコード・スタジオAでレコーディングされた。歌詞では秋の失恋が描かれ、サウンド面ではタンゴ[1]やテクノポップなどの要素が聴きとれる[2]。カップリング曲には1979年発表のアルバム『パパ・ヘミングウェイ』収録の「サン・サルヴァドール」が使用された。なお、当シングルの非売プロモーション盤はカバーが異なっている。

アートワーク[編集]

アートワークは奥村靫正が担当し、イラストと写真のコラージュによるカバーが制作された。一方、プロモーション盤には資生堂の女性モデルを起用したカバーが使われており、そちらには裏面にメロディー譜が記載されている[3]

収録曲 / パーソネル[編集]

  • 全作詞:安井かずみ、作編曲:加藤和彦
  • 収録時間はオリジナル・シングルレコードの表記に基づく。

SIDE 1[編集]

  1. おかえりなさい秋のテーマ – 絹のシャツを着た女 (WOMAN IN A SILKEN SHIRT)  – (4:11)

SIDE 2[編集]

  1. サン・サルヴァドール (SAN SALVADOR)  – (3:38)
    • 加藤和彦 – ヴォーカル、ギター
    • 大村憲司 – ギター
    • 小原礼 – ベース
    • 高橋幸宏 – ドラムス
    • 坂本龍一 – フェンダー・ローズ
    • マイク・ルイス – アルトサックス

アルバム収録[編集]

シングル「おかえりなさい秋のテーマ – 絹のシャツを着た女」はアナログレコードのアルバムには収録されず、1982年 (1982)に発売された、カセット限定のコンピレーション・アルバム『さらばミシシッピー – ニュー・ミュージック・ベスト・ヒット』[4]に初収録された。CDでは2014年 (2014)に発売されたCD付き書籍『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』[5]のボーナス・トラックとしてお目見えした。ただし、1980年9月 (1980-09)に発表したアルバム『うたかたのオペラ』には「絹のシャツを着た女」というタイトルで、シングルと異なるミックスの音源が収録されている。

  1. ^ ここで聴かれるアコーディオンの音は坂本の弾くプロフェット5による(『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』p.22)。
  2. ^ 『バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦 ヨーロッパ3部作』p.22
  3. ^ オリジナル・シングルレコード(ワーナー・パイオニア K-33W)および、プロモーション盤(同 WSS-04)の表記より
  4. ^ 他に柳ジョージ、岡崎友紀、時任三郎の楽曲も収録。(ワーナー・パイオニア、FKLA-2002)
  5. ^ リットーミュージックより2014年3月20日発売。規格番号:RMKS-005〜7

参考文献[編集]

  • 『加藤和彦スタイルブック あの頃、マリー・ローランサン』CBSソニー出版、1983年11月。ISBN 978-4-78-970111-2。
  • 『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』牧村憲一 (監)、リットーミュージック、2014年3月。ISBN 978-4-84-562367-9。