ハイイヌガヤ – Wikipedia

ハイイヌガヤ(這犬榧、学名:Cephalotaxus harringtonia var. nana)は、イヌガヤ科イヌガヤ属の常緑低木。針葉樹。別名はアイヅイヌガヤアイズイヌガヤエゾイヌガヤ

基本変種、イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia が、北海道、本州の日本海側の多雪地帯に適応した変種。

積雪に適応して幹の下部が地を這い、枝は斜上し、高さは1-2mほどになる。葉の形は線形で長さ25-35mm、幅2.5-3mm、表面は濃緑色で光沢を持ち、裏面は粉白色を帯び、気孔帯がある。先端は尖るが触っても痛くない。

花期は5-6月、雌雄異株で雄花は黄色、雌花は緑色。種子は10月頃、外種皮が赤く熟し、食用になる。

属名の Cephalotaxus は「頭状の花をつけるTaxus(イチイ属)」[4]

種小名の harringtonia は人名[要出典]、変種名の nana は「小さい」[4]の意味。

分布と生育環境[編集]

北海道西南部、本州の日本海側の青森県から山口県、四国の石鎚山に分布し、多雪地の林床に自生する。

ユキツバキ、ヒメモチ、ヒメアオキ、エゾユズリハ、ツルシキミなどの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床にみられる。イチイ科(または、イヌガヤ科)カヤ属のカヤの日本海型要素の変種であるチャボガヤ Torreya nucifera var. radicans と混生することも珍しくない。

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本I』(1989) 平凡社
  • 福嶋司・岩瀬徹編著『図説 日本の植生』(2005) 朝倉書店