駅前シリーズ – Wikipedia

駅前シリーズ(えきまえシリーズ)は、日本で1958年から1969年までに製作された森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺の三人が主演の喜劇映画のシリーズ。24作品が製作され、全タイトルに「駅前」がつくことからこう呼ばれる。

東宝系の東京映画が製作し、東宝が配給した。社長シリーズ、若大将シリーズ、クレージー映画などとともに1960年代の東宝の屋台骨を支えた大ヒットシリーズ。

井伏鱒二の小説「駅前旅館」を豊田四郎監督が映画化したのがシリーズの始まりである。第一作目は文芸路線であったが、この作品が好評だったため、1961年の第2作から「喜劇」を冠してシリーズ化された。シリーズが進むにつれてご当地映画の色彩を強めるようになっていった。

当時の東宝作品は都会的でモダンないわゆる「東宝カラー」が主流だったが、本シリーズは地方や下町が主な舞台であったため、松竹映画に作風が近い。また、東宝傍系の東京映画の製作のため、東宝生え抜きの俳優があまり出演していない。東京映画は他社から移籍してきた俳優を中心に映画を製作していたため、主要メンバーを見ても伴淳三郎、淡島千景、淡路恵子は松竹、フランキー堺は日活、池内淳子、大空眞弓は新東宝と、他社出身の俳優が多い。

基本的な設定[編集]

基本的には、第1作の『駅前旅館』での森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺といった個性派喜劇人のパフォーマンスを生かして、駅前という日本の高度経済成長期の象徴的場所を舞台に繰り広げられた喜劇映画。シリーズ化された第2作以降は、登場人物の姓は違っているが森繁久弥の徳之助(金之助の場合もあり)、伴淳三郎の孫作、フランキー堺の次郎らが友人関係、敵対関係などさまざまバリエーションでの関係性で三者三様のパフォーマンスを発揮するというものであり、シリーズを通した設定があるわけではない。あえていえば、出演者がこの三人とタイトルに「駅前」が冠されていることくらいの共通性しかない。スタッフは比較的固定されており、特に脚本の長瀬喜伴は急逝まで15本を手がけた。

登場人物[編集]

主要レギュラー[編集]

マドンナ[編集]

その他の主要レギュラー・準レギュラー[編集]

子役[編集]

歌のゲスト・特別出演[編集]

作品一覧[編集]

シリーズ作品の一部は、配給元の東宝によってDVDソフト化されている。また初期の5作品は、講談社のDVDマガジン『東宝 昭和の爆笑喜劇』シリーズ終盤の収録作品となっている。

タイトル 発売日 発売元
駅前旅館 2005年2月25日 東宝
喜劇 駅前弁当
喜劇 駅前温泉
喜劇 駅前飯店
喜劇 駅前団地 2010年10月22日
喜劇 駅前茶釜
喜劇 駅前女将
喜劇 駅前金融
喜劇 駅前弁天
喜劇 駅前競馬
喜劇 駅前満貫
喜劇 駅前探検
喜劇 駅前開運
東宝 昭和の爆笑喜劇 Vol.45 駅前旅館 2014年12月16日 講談社
東宝 昭和の爆笑喜劇 Vol.47 喜劇 駅前団地 2015年1月13日
東宝 昭和の爆笑喜劇 Vol.48 喜劇 駅前弁当 2015年1月27日
東宝 昭和の爆笑喜劇 Vol.49 喜劇 駅前温泉 2015年2月10日
東宝 昭和の爆笑喜劇 Vol.50 喜劇 駅前飯店 2015年2月24日