ブロウイン・ユア・マインド – Wikipedia

ブロウイン・ユア・マインド』(原題:Blowin’ Your Mind!)は、北アイルランド出身のシンガーソングライター、ヴァン・モリソンが1967年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。

モリソンはゼム脱退後、一時的に音楽活動を停止するが、ゼム時代にも共同作業をしていたプロデューサー、バート・バーンズ英語版がニューヨークで設立した「バング・レコード」とシングル4枚分の契約を交わし、それを機に活動の拠点をアメリカに移した[4]。そして、1967年3月28日から29日の2日間、4トラックのマルチトラック・レコーダーを使用してレコーディングが行われた[1][2]。1994年に本作のリマスターを行ったボブ・アーウィンによれば、全編ともスタジオ・ライヴ形式で録音されたという[2]。なお、クレジットには明記されていないが、28日のセッションではシシー・ヒューストン英語版ディー・ディー・ワーウィック英語版マーナ・スミス英語版が一部の曲にバック・コーラスで参加し、29日のセッションにはエリック・ゲイル(ギター)が参加したとされている[5]。「グッドバイ・ベイビー」は、バーンズが以前ソロモン・バークに提供した曲のカヴァーである[6]

本作に先がけてリリースされたシングル「ブラウン・アイド・ガール」は、全米10位の大ヒット作となった[3][4]。そしてモリソンはアメリカ・ツアーを開始するが、バーンズはモリソンの許可なしに本アルバムを発売し、モリソンとの軋轢を生むこととなった[4]。なお、モリソンは本作のサイケデリック・ロック風のジャケット・デザインも嫌っており、ジャケットを初めて見た時「吐きそうになった」という[7]

反響・評価[編集]

シングル「ブラウン・アイド・ガール」の成功に反して、本作はセールス的に大きな成功を収められず、アメリカのBillboard 200では182位に終わった[3]

William Rulhmannはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「不朽のポップ・ヒット”Brown Eyed Girl”の収録作品として記憶されているが、『ブロウイン・ユア・マインド』は、実質的には彼の傑作『アストラル・ウィークス』へ向けての予行演習である」と評している[8]。2017年には、『ローリング・ストーン』誌によって「1967年の必聴アルバム50」(選者はデヴィッド・フリックとロバート・クリストガウ)の一つに選ばれた[9]

特記なき楽曲はヴァン・モリソン作。

  1. ブラウン・アイド・ガール – “Brown Eyed Girl” – 3:06
  2. ヒー・エイント・ギヴ・ユー・ナン – “He Ain’t Give You None” – 5:16
  3. T.B.シーツ – “T.B. Sheets” – 9:47
  4. スパニッシュ・ローズ – “Spanish Rose” – 3:09
  5. グッドバイ・ベイビー – “Goodbye Baby (Baby Goodbye)” (Bert Berns, Wes Farrell) – 3:00
  6. ロ・ロ・ロージー – “Ro Ro Rosey” – 3:06
  7. フー・ドローヴ・ザ・レッド・スポーツ・カー – “Who Drove the Red Sports Car” – 5:36
  8. ミッドナイト・スペシャル – “Midnight Special” (Traditional / Arranged by B. Berns) – 3:01

1994年リマスターCDボーナス・トラック[編集]

  1. スパニッシュ・ローズ(オルタネイト・テイク) – “Spanish Rose” – 3:40
  2. ロ・ロ・ロージー(オルタネイト・テイク) – “Ro Ro Rosey” – 3:12
  3. グッドバイ・ベイビー(オルタネイト・テイク) – “Goodbye Baby (Baby Goodbye)” (B. Berns, W. Farrell) – 2:42
  4. フー・ドローヴ・ザ・レッド・スポーツ・カー(オルタネイト・テイク) – “Who Drove the Red Sports Car” – 3:51
  5. ミッドナイト・スペシャル(オルタネイト・テイク) – “Midnight Special” (Traditional / Arranged by B. Berns) – 2:46

脚注・出典[編集]