国際意識科学会 – Wikipedia

国際意識科学会(こくさいいしきかがくかい、Association for the Scientific Study of Consciousness、略称:ASSC)は意識研究に関する国際的な学会。アリゾナ大学意識研究センターの主催するツーソン会議と並ぶ、現代の意識研究分野における中心的な集まりのひとつ。略して一般にASSCと呼ばれている。意識について、その性質、機能、そしてその基盤となるメカニズムへの理解を深めるため、認知科学、神経科学、哲学、その他関連する様々な分野で行われている研究をサポートすることを目的とする。

学会は1994年、アメリカのカリフォルニア州バークレーで設立された。設立が行われたのは意識に関する国際会議、第一回ツーソン会議の終了したすぐあと。立ち上げをおこなったのは学術雑誌Cellの編集者である Patrick Wilken である。設立当初のメンバーには次のような人物がいた。バーナード・バース、William Banks, デイヴィッド・チャーマーズ、Stanley Klein、 George Buckner、David Rosenthal、 Thomas Metzinger、 Patrick Wilken。

カンファレンス[編集]

1997年から年一回、研究者の情報交流のためのカンファレンスを開催している。各カンファレンスの名前は、学会の略称である ASSC のあとに開催次をつけたものとなっている。

出版[編集]

学会誌としてPsycheという名前の雑誌を発行している。 雑誌は無料で読めるオープンアクセスの形態で発行されている。

また色々なテーマの本を、不定期に出版している。

  • Metzinger, T., ed., (2000). Neural Correlates of Consciousness – Empirical and Conceptual Questions. Cambridge, MA: MIT Press ISBN 0-262-13370-9
  • Axel Cleeremans (Ed.), ed (2003). The Unity of Consciousness: Binding, Integration, and Dissociation. Oxford University Press. ISBN 0-19-850857-3
  • Steven Laureys, ed (2005). Progress in Brain Research, The boundaries of consciousness: neurobiology and neuropathology. Elsevier. ISBN 0-444-51851-7

ウィリアム・ジェイムズ賞[編集]

2004年からウィリアム・ジェイムズの名をとった賞 William James Prize が毎年一人(一グループ)の研究者に贈られている。受賞の対象となるのは若い研究者(大学院生または博士号を受けてから5年以内のポスドク)が行った研究で、ノミネートされた研究の中からひとつの研究に対して賞が贈られる。受賞者には賞金1000米ドルが贈られる[24]。2010年度の審査委員はダニエル・デネット、Chris Frith、 Axel Cleeremans、ジュリオ・トノーニの四人。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]