広島原爆をテーマとした作品 – Wikipedia

新藤兼人監督作品『原爆の子』
関川秀雄監督作品『ひろしま』
1946年米軍映画撮影隊が広島市内で撮影した映画用素材。三村明がカメラマンを担当した。
1946年三村が撮影した記録映像。上のものと共に後の映像作品に用いられている。

広島原爆をテーマとした作品(ひろしまげんばくをテーマとしたさくひん)では太平洋戦争末期の1945年8月6日に広島県広島市にアメリカ軍によって投下された、原子爆弾を題材した著名な作品を記す。

  • 水田九八二郎 『原爆文献を読む 原爆関係書2176冊』(中公文庫、1997年品切)
初版『原爆を読む 広島・長崎を語りつぐ全ブックリスト』(講談社、1982年絶.絶望新次元

文学作品[編集]

小説[編集]

戯曲[編集]

詩集[編集]

漢詩[編集]

土屋竹雨『原爆行』

歌集[編集]

著者の伝記は水田九八二郎『目をあけば修羅 被爆歌人正田篠枝の生涯』(未來社 1983年)
  • 山本康夫『閃光 : 原爆歌集』、1998年 – 著者(1983年没)の生前の歌集から、原爆に関連する短歌を集めたもの。著者は広島の歌人で、原爆投下により長男を亡くした。

朗読劇[編集]

「母と子」をテーマに被爆体験記をまとめた、ヒロシマ/ナガサキ/その後、の三部構成の朗読劇。

童話[編集]

絵本[編集]

ノンフィクション[編集]

  • 土門拳 『ヒロシマ』(1958年) 増補版が刊行
  • 福島菊次郎 『ピカドン ある原爆被災者の記録』(1961年)
  • 土門拳 『生きているヒロシマ』(1978年)
  • 松重美人 『なみだのファインダー – 広島原爆被災カメラマン松重美人の1945.8.6の記録』 – ISBN 4324071144
    8月6日に撮影した唯一のカメラマン。
  • 林重男 『爆心地ヒロシマに入る – カメラマンは何を見たか』 – ISBN 4005002080
  • 細江英公 『死の灰』(2007年)
  • 石内都 『ひろしま』(2008年) – ISBN 978-4-08-780482-9
    衣服を中心とした遺品を撮影。全頁カラーで収録。

絵画・絵画集[編集]

ドキュメンタリー[編集]

テレビドキュメンタリー[編集]

上記の他、「NHK特集」「NHKスペシャル」で毎年8月6日の前後を中心に関連番組が多数放送されている。

テレビドラマ[編集]

アニメーション[編集]

アニメーションのほとんどは、中沢啓治によって創立されたゲンプロダクションが製作する事が多い。また下記の作品の大半が、原爆投下に巻き込まれていく一般市民(老人、子供を含む)の被爆描写及び殺戮描写が残虐に描かれている事が多い。このため、広島市の小学校の平和教育で1990年代まではほぼ強制的に見させられた児童から、あまりの残虐さからアニメそのものを観ることを嫌う児童が増えていた[9]

  • 『ピカドン』(監督:木下蓮三) 1978年
  • 『はだしのゲン』(原作:中沢啓治)1983年、1986年の2度アニメ映画化されている[10]
  • 『なっちゃんの赤いてぶくろ』(監督:瀬藤 祝 原作:西野 綾子)1987年 
  • 『クロがいた夏』(原作:中沢啓治)1990年
  • 『ヒロシマに一番電車が走った』(制作:NHK広島放送局)1993年  
  • 『真っ黒なおべんとう』1990年(監督:出崎哲 原作:児玉辰春) – 原爆資料館に展示されている折免滋の遺品にまつわる物語。
  • 『伸ちゃんの三輪車』(原作:児玉辰春) – 原爆資料館に展示されている鉄谷信男の長男、伸一の遺品にまつわる物語。
  • 『よっちゃんのビー玉』(監督:青木雄三 原作:児玉辰春)1999年 – 原爆資料館にある熱で溶けたガラスビンにまつわる物語。
  • 『つるにのって〜とも子の冒険〜』
  • 『おかあさんの木』
  • 『おこりじぞう』(制作:NHK)
  • 『はとよひろしまの空を』
  • 『ひろしまのエノキ』
  • 『夏服の少女たち』
  • 『黒い雨が降る時』
  • 『この世界の片隅に』、2016年(監督:片淵須直 原作:こうの史代)
  • 『ヤマンへの手紙(―ヒバクシャからの手紙―)」2019年 (監督・脚本・絵コンテ・映像演出・編集:加藤道哉)
『さくら隊散る』のモデルになった桜隊の丸山定夫
同じく桜隊の園井恵子

1995年から2004年にかけて「ヒロシマと音楽」実行委員会が調査したところによると、広島原爆に関する作品は1,800曲以上に及ぶ。『ヒロシマと音楽』(汐文社)で作品目録を見ることができる他、平和データベースで検索することができる[11]

年代順[編集]

年代不詳 (あるいは無記述)[編集]

  • 村上隆 『リトルボーイ展』(2005年、ニューヨーク) – 原爆をモチーフにした「サブカルチャー」展覧会

関連項目[編集]