パウロ・コスタ – Wikipedia

パウロ・コスタPaulo Costa、1991年4月21日 – )は、ブラジルの男性総合格闘家。ミナスジェライス州ベロオリゾンテ出身。ファイトレディー所属。UFC世界ミドル級ランキング4位[2]。元Jungle Fightミドル級王者。

幼少期はサッカーを経験。また、ストリートで喧嘩に明け暮れ、規律を学ぶために9歳からムエタイを始める。17歳の時に兄と共にブラジリアン柔術を始めるも、父親が咽頭がんで他界したため直ぐに中断した。数年後、紫帯を取得していた兄の指導の元でブラジリアン柔術のトレーニングを再開。その後は母親の家計を助けるため、不動産業と情報技術の教師として働いていた。

2012年、プロ総合格闘技デビュー[1]

2014年3月に「The Ultimate Fighter: Brazil 3」にヴァンダレイ・シウバチーム所属で出場。

Jungle Fight[編集]

2016年5月21日、Jungle Fightミドル級暫定王座決定戦でエドゥアルド・ラモンと対戦し、リアネイキッドチョークで一本勝ちを収め王座獲得に成功した[3]

2016年9月3日、Jungle Fightミドル級タイトルマッチでアドリアーノ・バウビーと対戦し、パンチでKO勝ちを収め初防衛に成功した。

UFC[編集]

2017年3月11日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Belfort vs. Gastelumでギャレス・マクレランと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年11月4日、UFC 217で元UFC世界ウェルター級王者のジョニー・ヘンドリックスと対戦し、右アッパーで2RTKO勝ち。

2018年7月7日、UFC 226でミドル級ランキング9位のユライア・ホールと対戦し、2Rに右ボディブローでTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2019年4月27日、全米アンチ・ドーピング機関(USADA)がコスタに2018年8月10日から6カ月間の出場停止処分を科していたことを発表した。2017年6月3日のUFC 212と同年11月4日のUFC 217の計量後にコスタが生理食塩水と胃薬の摂取に点滴を使ったことがアンチ・ドーピング規則の禁止行為(生理食塩水と胃薬自体は禁止薬物ではないが、12時間で100mlを超える量の点滴が禁止行為)に該当したためで、それぞれの試合を管轄したブラジル・アスレチック・コミッションとニューヨーク州・アスレチック・コミッションからは罰金処分のみを科せられた[4]

2019年8月17日、UFC 241でミドル級ランキング2位のヨエル・ロメロと対戦し、壮絶な打撃戦を繰り広げ、3-0の判定勝ち。キャリア初の判定決着となり、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2020年3月23日、全米アンチ・ドーピング機関(USADA)が2017年6月2日と11月3日にコスタに禁止行為の点滴を勧めて処方したブラジルの医師に2年間の資格停止処分を科したことを発表した[5]

2020年9月27日、UFC 253のUFC世界ミドル級タイトルマッチで王者イスラエル・アデサンヤに挑戦。1Rから蹴りで試合のペースを握られると、2Rにテンプルへの左フックでダウンを奪われパウンドでTKO負け。王座獲得に失敗し、キャリア14戦目にして初黒星を喫した。尚、無敗の選手同士がタイトルマッチで対戦したのは、男子の試合では2009年のUFC 98で行われたラシャド・エヴァンス対リョート・マチダ以来、UFC史上2度目となった[6]

2021年10月23日、UFC Fight Night: Costa vs. Vettoriでミドル級ランキング5位のマーヴィン・ヴェットーリとライトヘビー級契約で対戦し、0-3の5R判定負け。当初はミドル級でヴェットーリと対戦予定であったが、コスタの要望によりミドル級から195ポンドのキャッチウェイト、さらに最終的にライトヘビー級へ変更され、コスタのファイトマネーから20%をヴェットーリに譲渡する条件で行われた[7]

ファイトスタイル[編集]

ミドル級屈指のハードパンチャーで、パンチでの打ち合いに滅法強く、KO・TKO率が80%を越える。爆発的な攻撃力に加えて、攻撃を相手の顔面とボディーの上下に的確に散らし、パンチでの打ち合いの中でミドルキックを織り交ぜるなどクレバーな面も併せ持つ。また、82%に達する高いテイクダウンディフェンス率を誇る。

人物・エピソード[編集]

  • ニックネームのジ・イレイサー(消しゴム)はトレーニングでゴムのような弾力のある動きを見せたことから付けられた[1]
  • 筋骨隆々の肉体を持ち、ミドル級の選手でありながら通常体重は107kg前後ある[8][9]。また、UFC 241では前日計量時の体重186ポンド(84.3kg)から試合当日の体重213.8ポンド(96.9kg)まで27.8ポンド(12.6kg)の驚異的なリカバリーを行った[10]
総合格闘技 戦績
15 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
13 11 1 1 0 0 0
2 1 0 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× マーヴィン・ヴェットーリ 5分5R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Costa vs. Vettori 2021年10月23日
× イスラエル・アデサンヤ 2R 3:59 TKO(左フック→パウンド) UFC 253: Adesanya vs. Costa
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2020年9月27日
ヨエル・ロメロ 5分3R終了 判定3-0 UFC 241: Cormier vs. Miocic 2 2019年8月17日
ユライア・ホール 2R 2:38 TKO(右ボディブロー) UFC 226: Miocic vs. Cormier 2018年7月7日
ジョニー・ヘンドリックス 2R 1:23 TKO(右アッパー) UFC 217: Bisping vs. St-Pierre 2017年11月4日
オルワレ・バンブーシェ 2R 1:06 TKO(パウンド) UFC 212: Aldo vs. Holloway 2017年6月3日
ギャレス・マクレラン 1R 1:17 TKO(パウンド) UFC Fight Night: Belfort vs. Gastelum 2017年3月11日
アドリアーノ・バウビー 1R 3:25 KO(パンチ) Jungle Fight 90
【Jungle Fightミドル級タイトルマッチ】
2016年9月3日
エドゥアルド・ラモン 1R 2:40 リアネイキッドチョーク Jungle Fight 87
【Jungle Fightミドル級暫定王座決定戦】
2016年5月21日
ブルーノ・アシス 1R 1:17 TKO(パンチ連打) Jungle Fight 84 2015年12月5日
ヴァグネル・シウバ 1R 4:37 TKO(パンチ連打) Face to Face 11: Borrachinha vs. Wagnao
【FTFミドル級王座決定戦】
2015年4月24日
ジェルソン・コンセイソン 1R終了時 TKO(ドクターストップ) Face to Face 9: Big Monster vs. Gigantinho 2014年12月19日
ファビオ・モレイラ 1R 1:26 TKO(パンチ連打) BH Fight: MMA Grand Prix 2013年11月1日
アジミウソン・ボルジェス・ドゥアルチ 1R 0:32 TKO Upper Fight: MMA Championship 2 2013年6月15日
テオ・エステベス 1R 2:08 TKO(パンチ連打) MMA Total Combat: Santa Luzia 2012年2月5日

獲得タイトル[編集]

  • FTFミドル級王座(2015年)
  • Jungle Fightミドル級暫定王座(2016年)
  • 第5代Jungle Fightミドル級王座(2016年)
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]