モダンドッグ – Wikipedia

モダンドッグ(Modern Dog、タイ語: โมเดิร์นด็อก)は、1992年に結成されたタイ王国のロック・バンド。

モダンドッグは、タイ国内のみならず、国外にも活動を広げており、2003年には東京で演奏をした[1]。2006年の7月から8月にかけて、アメリカ合衆国をツアーし、ニューヨーク市のニッティング・ファクトリー英語版でも公演した。

日本にも、タイ・フェスティバルのゲストとして何度も出演している他、様々な機会に来日している[2]

メンバー[編集]

  • タナチャイ・”ポッド”・ウジン(Thanachai “Pod” Ujjin、タイ語: ธนชัย อุชชิน; rtgsThanachai Utchin)– ボーカル、リズム・ギター
  • メーティ・ノイジンダ(Maetee Noijinda、タイ語: เมธี น้อยจินดา; rtgsMethi Noichinda)– ギター
  • パウィン・”ポーン”・スワンナチープ(Pawin “Pong” Suwannacheep、タイ語: ปวิณ สุวรรณชีพ; rtgsPawin Suwannachip)– ドラムス
過去のメンバー
  • ソマト・ブニャラタウェチ(Somath Bunyaratavech、タイ語: สมอัตถ์ บุณยะรัตเวช; rtgsSom-at Bunyarattawet)– ベース
  • サラウト・ロエトパニャヌト(Sarawut Loetpanyanut、タイ語: สราวุธ เลิศปัญญานุช)– キーボード

メンバーは、もともと5歳の頃からの知り合いだったという[2]

大学生のバンドだったモダンドッグは、1992年にコーク・ミュージック・コンテスト (Coke Music Contest) に優勝した。バンドはインディ・レーベルのベイカリー・ミュージック英語版と契約し、音楽プロデューサーの「スキ (Suki)」ことカモル・スコソル・クラップ (Kamol Sukosol Clapp) と組むことになった。最初のアルバム『Moderndog』は、1994年にリリースされた。折から、ちょうど全面的にインディー・レーベルの曲ばかりをかけるラジオ・フォーマット英語版へと転換したばかりだった地元のラジオ局ファット・ラジオ (Fat Radio) が、このアルバムからのファースト・シングルだった「Busaba (บุษบา)」を24時間繰り返し放送し続けた。アルバムからの別の曲「…Before (…ก่อน)」は、プライ (Pry) ことパトムポルン・パトムポルン (Pathomporn Pathomporn) の書いた曲であったが、2004年の映画『Citizen Dog (หมานคร)』のサウンドトラックで大々的に使用された。

モダンドッグは、その実験的な電子音の用い方で、しばしば好意的にレディオヘッドに比較され、また、実際に1994年には、このイギリスのバンドのバンコクMBKセンターにおけるコンサートで、前座を務めた[3]

1997年に2枚目のアルバム『Café』を出した後、バンドは4年間の活動休止期間があり、その間に結成時のベーシストであったソマト・”ボブ”・ブニャラタウェチがバンドを脱退し、他方でポッドはタイ国外に出て事業を手がけていた。バンドがそのまま解散するのではないかという危惧を振り払って、モダンドッグは2001年にスタジオに戻り、3枚目のアルバム『Love Me Love My Life』を制作した。次いでバンドは、全国ツアーに出て、その間は一時的にボブがベーシストとして復帰した[4]。その後、ベースは、何人かのサポート・メンバーが交代で務めるようになった。

以来、モダンドッグは、タイのインディーズ・シーン、ロック・シーンを代表する存在として賞賛されるようになり、これに続くロソ英語版、ビッグ・アス、ボディスラム、シリー・フールズ英語版といったバンドに道を拓いた。十年以上ベイカリー・ミュージックに所属し、その間の2001年にレーベルがソニー・BMG・ミュージック・エンタテイメントに売却されるという事態も経て、モダンドッグはレーベルを離れ、自身のレーベルからアルバムを出すことを計画した。

2004年のアルバム『That Song』は、ベル・アンド・セバスチャンやモグワイを手がけたトニー・ドゥーガンがプロデュースし、タイトル曲「That Song」はチボ・マットのベーシストである本田ゆかが編曲した。また、このアルバムには、ゲストとして, Buffalo Daughter(バッファロー・ドーター)の大野由美子と、ショーン・レノンが参加している。このアルバムからは、3枚のシングルがタイのチャートで首位に立った[5]

2006年には、アメリカ合衆国で活動し、7月28日から30日にかけては、リンカーン・センターで上演されたタイの民族叙事詩『ラーマキエン』のロック・オペラ版に、セク・ロソ英語版など、他のタイ人アーティストたちとともに出演した。

2006年10月、モダンドッグはバンコクの音楽祭に出演し、発表予定だったアルバムからの新曲を披露した[6]。5枚目のアルバム『Ting Nong Noy』は、2008年9月に、自らのレーベル「Moderndog Co., Ltd.」からリリースされた。

2015年には、2月にバンコクで開催された「Japan Expo 2015」の公式イベント・テーマ曲として、2013年に発表していた曲「Moderndog Scala」の日本語バージョンを作成し「Moderndog Scala (Japanese Version) Feat. Ruri」として発表した[7]

2017年10月には、タイやマレーシアを回るツアーを開始したが、ドラムスのポーンが病気のため、代わりにイギリス・ロンドン出身のポール・ティロットソン (Paul Tillotson) がドラムスに入った。ティロットソンは、以前にセク・ロソのバンドと一緒にツアーをした経験がある。

おもなディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • เสริมสุขภาพ (Moderndog) – 1994年
  • Café – 1997年
  • Love Me Love My Life – 2001年
  • That Song – 2004年
  • Ting Nong Noy – 2008年
  • Pod Pong May-T – 2016年
  1. ^ Bee, DJ (May 30, 2003), “Japan dogged”, The Nation.
  2. ^ a b 吉田彩緒莉 (2014年5月23日). “モダンドッグ(ModernDog)独占インタビュー@第15回タイ・フェスティバル”. タイランドハイパーリンクス. 2017年11月22日閲覧。
  3. ^ Untamed Travel, “Slipping the leash: Modern Dog”, retrieved July 12, 2006.
  4. ^ Schmid, Thomas (August 21, 2001),“Modern Dog Resume Barking”, MTV Asia.
  5. ^ Phataranawik, Phatarawadee (May 20, 2005), “Old Dog, new tricks”, The Nation.
  6. ^ Weekend staff. October 13, 2006. “Rock and Rap”, The Nation, Weekend, Page 3 (print edition).
  7. ^ akashic (2015年1月13日). “原曲とカバーを見比べる!タイの音楽業界での日本ブーム”. ANNGLE. 2017年11月22日閲覧。