イシバシプラザ – Wikipedia

イシバシプラザ(英表記:ISHIBASHI PLAZA)は、静岡県沼津市にあった、イトーヨーカドー沼津店を内包したショッピングセンター。

1978年(昭和53年)7月13日開店、2021年(令和3年)8月22日閉店[2]

沼津駅北口より北北西方向へ徒歩約5分の位置にある大型ショッピングセンターで、静岡県道162号沼津停車場東沢田線沿線の通称「リコー通り」脇にある。元々は1973年(昭和48年)に廃止された石橋製糸の工場敷地跡であった[3]。大型商業施設や百貨店・商店街の集中する沼津駅南地区に比べ発展の遅れていた駅北地区の商店街が周辺地域の自治会長と連名で石橋製糸へ工場跡地に商業ビルの設置を申請したことが始まりで、駅北地域への集客効果を狙った駅北地区商店街は積極的に推進活動を行ったが、当初は周辺住民から自動車騒音や排気ガス・ビル風などの問題による地域環境の悪化を懸念する声もあり、一方で駅南地区商店街からは大型店出店による競争激化を懸念する声も出て市外からの参入となるイトーヨーカ堂反対運動が展開される結果となり、話し合いと関係調整のため駅北商店街の要望書提出より5年を掛けることとなった[4]

イトーヨーカ堂沼津店を中核とし、北半分をイトーヨーカ堂が、南半分を専門店街が占める地上5階地下1階(ただし店舗として利用されているのは地上4階まで)の建物で、幾度かの増改築が成され、現在に至っている。

フロア構成は下から、おおむね以下の通り。

  • 地下1階 – 飲食店・食料品売り場
  • 地上1階 – ファッション・雑貨・カメラなど
  • 地上2階 – 衣料・ファッション・時計や宝飾・アクセサリーなど
  • 地上3階 – カジュアル用品・趣味用品・玩具・生活用品など
  • 地上4階 – 音楽映像メディアなど・イベントホール

ただ専門店街で長らく営業していた専門店の撤退も2000年代より発生しており、一階部分のファッション・雑貨関連の商店がいくつか撤退する一方で都市圏の新進ファッションブランドが進出しており、2017年には4階にあったマルサン書店が、2018年には地下一階の薬のセイジョーが退店するなどしており、マルサン書店の後スペースには玩具安売りチェーンの「おもちゃ屋さんの倉庫」が、セイジョーの後スペースには生活雑貨チェーンのHAPiNSが出店しているものの、店舗撤退後の空きスペースの一部では新しいテナント入居が進んでいないなどしている。

2021年3月、石橋生絲は建物の老朽化や近隣の商環境の変化等を理由に、同年8月22日で閉店することを発表[5]。閉店後は建物は解体され、跡地の利用は2022年1月時点では未定となっている。

沼津駅北口周辺では最大規模の駐車場(平面・立体あわせ約1,200台)を備え、沼津市内だけではなく近隣市町村から買い物客があつまり、土日祝祭日には大勢の利用者でにぎわう。2019年現在、年中無休。

なお、オープン以降2010年までは建物内に静岡銀行の沼津駅北支店が1階にあったが、同年2月21日に駐車場の敷地を一部転用して移転、建物は別となった。引き続き1階には静岡銀行や沼津信用金庫などのATMが設置されており、設置場所は別となるがイトーヨーカ堂系列店の例に漏れず、セブン銀行のATMも設置されている。

株式会社イシバシプラザの親会社・石橋生絲株式会社は、当地で子会社で商業施設を運営するほかにも、千葉県我孫子市にて、石橋生絲株式会社 我孫子事業所として商業施設「ABBY CUORE(アビイクオーレ)」を運営している[6]。「ABBY CUORE」の敷地は、当所と同じく養蚕=製糸工場跡地で、核店舗はイシバシプラザと同じくイトーヨーカ堂である[7][8]

外部リンク[編集]