あるカタストロフ – Wikipedia

あるカタストロフ
Une catastrophe
Potemkin-still3.jpg

『戦艦ポチョムキン』(1925年)
「オデッサ階段」の引用部分
監督 ジャン=リュック・ゴダール
脚本 ジャン=リュック・ゴダール
音楽 ロベルト・シューマン
編集 ジャン=リュック・ゴダール
配給 オーストラリアの旗 ウィーン国際映画祭
公開 オーストラリアの旗 2008年9月18日
上映時間 63秒
製作国 フランスの旗 フランス
 オーストリア
スイスの旗 スイス
言語 フランス語
英語
ドイツ語
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あるカタストロフ』(仏語Une catastrophe)は、ジャン=リュック・ゴダール監督による、2008年(平成20年)製作のフランス・スイス・オーストリア合作の短篇映画である。ウィーン国際映画祭での同年10月18日 – 29日のプログラムのためのトレーラーとして、オーストリアの100の映画館で上映された。

オムニバス『10ミニッツ・オールダー』の一篇として「10分の映画を1本つくってほしい」という発注を受けたとき、「1分の映画を10本つくる」と言って『時間の闇の中で』(2002年)を制作したゴダールは、本作はまさに「1分の映画」を単体でつくってみせた。ウィーン国際映画祭は、10年がかりでゴダールを説得したという[1]

『ゴダールの映画史』同様の手法で、アーカイヴ・フッテージを編集してつくられた映画で、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』(1925年)の「オデッサ階段」のほか、兵士、戦車、戦闘機等のイメージ、そしてベルリンを舞台にした1930年のセミドキュメンタリー風のサイレント映画『日曜の人々』(監督エドガー・G・ウルマー、クルト・シオドマク、ロバート・シオドマク、フレッド・ジンネマン)のキスシーンが繋げられている。テニスのノイズや、ドイツ民謡『Dat du min Leevsten büst』(「最愛の人はあなた」の意)が読み上げられ、ロベルト・シューマンのピアノ曲『子供の情景』の冒頭が奏でられる。

ゴダールによる字幕が4枚入る。

あるカタストロフ Une catastrophe
それが最初 C’est la première
ある詩の節 Strophe d’un poème
愛の D’amour

作品データ[編集]

カラー作品(ビデオ) / 上映時間 63秒 / 上映サイズ1:1.33(エジソン式スタンダード・サイズ)

スタッフ・キャスト[編集]

  • 監督 ジャン=リュック・ゴダール
  • 脚本 ジャン=リュック・ゴダール
  • 編集 ジャン=リュック・ゴダール
  • 音楽 ロベルト・シューマン

関連事項[編集]

  1. ^ AFPBB Newsサイト内の記事「ジャン・リュック・ゴダール監督、ウィーン国際映画祭の宣伝映像を制作」(2008年9月20日)の記述を参照。

外部リンク[編集]