ファイナル・ドラゴン – Wikipedia

ファイナル・ドラゴン』(原題:風雨雙流星、英題:The Killer Meteors)は、1977年に香港で製作された映画である。ロー・ウェイ監督、ジミー・ウォング主演。

日本では劇場未公開で、『キラー・ドラゴン/流星拳』の邦題でビデオリリースされ、ビデオ再発売時に『ファイナル・ドラゴン』に改題された。

ブレイク前のジャッキー・チェンがロー・ウェイの元で出演した作品。原作は古龍の『七殺手』で、古龍が脚本も担当している。ジャッキーの主演作『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』と『少林寺木人拳』がヒットしなかったため、当時香港で大スターだったジミー・ウォングを主演に迎え製作された。当初はジミー・ウォング主演作として扱われていたが、ジャッキーがブレイクしてからは”ジャッキー主演作”として扱われるようになった。

この作品から、ジャッキーは二重まぶたになっている(前作品の『少林寺木人拳』では一重まぶた)。これは、ロー・ウェイから「俳優として華がない」と指摘され整形したためである。

台湾では1977年5月12日に劇場公開された。香港では1976年12月31日に公開されたという説があるが真偽不明である[1]。ジャッキー自身は「この作品が作られたのは1976年だが、本格的にリリースされたのは2年後だった。永遠に公開されなかったら良かったのに!」と述べている[2]

日本では過去にテレビでも未放送で、日本語吹替が製作されておらず吹替が存在していなかったが、パラマウントが新録吹替を製作し、2013年発売のDVDソフトからは収録されている。

あらすじ[編集]

「奪命流星」という必殺技を持つ侠客の梅星河(ジミー・ウォング)。だが、これまでこの天下無敵の技を使ったのは二度だけ。彼は人殺しを好まず、弱きを助け、悪者を改心させながら放浪の旅を続けていた。そんなある日、彼は「天魔剣」でその武勲を世に轟かせる花無病(ジャッキー・チェン)に会いに行くことに。思いがけなく病に臥せっていた花無病は、自身に毒を盛った妻から解毒剤を奪い、彼女を殺してほしいと梅星河に依頼する。それを引き受けることにした梅星河は、花無病の妻が強力な拳法の使い手、四天王に解毒剤を守らせているという花雨洞を目指す。

キャスト[編集]

  • 日本語版 – BD新録版 ※BD、日本語吹替収録版DVD収録(104分)

スタッフ[編集]

  1. ^ ジャッキー映画製作年の謎【後編-3章】流星拳と成龍拳 | カンフースター総合情報サイト -KUNGFU TUBE-” (日本語). kungfutube.info. 2018年6月16日閲覧。
  2. ^ 『I AM JACKIE CHAN―僕はジャッキー・チェン 初めて語られる香港帝王の素顔』 近代映画社

外部リンク[編集]