工藤パン – Wikipedia

株式会社工藤パン(くどうパン)は、青森県青森市に本社を置く製パン業者である。本社とむつ市に製造工場[2]を持つ。

2000年10月より山崎製パン商品を受託製造[3]しているが、県内では「ヤマザキ」よりも「工藤パン」の知名度が高い。青森県内には十和田市に山崎製パン工場[4]があるが、山崎製パンが地元製パン会社の「栄作堂」を吸収合併したものである。

製パン、製菓業の他に1991年以来[3]デイリーヤマザキをエリアフランチャイズ経営[5]している。

個人商店に設置されている工藤パン看板の筆記(下記外部リンク、「工藤パン」トップページに記載がある)が草書体(崩し字)に近い字体のため「ユ藤パン」に見えることから、「ゆとうぱん」と読んでしまうこともある。近年は、四角の中にローマ字で「KUDOPAN」と表記されたロゴが使われている。

山崎製パンの商品で当社が受託製造したもののにつけられる製造所固有記号はKD

商品の特徴[編集]

多数のオリジナル菓子パンや惣菜パンがロングセラーで県内外に多くのファンがおり、全国的雑誌で「青森の隠れた名品」として多く扱われる。昔ながらの商品が多いが、季節商品を始めとする定番商品のバリエーション展開や新規商品も開発している。「カツサンド」などの調理パン製造は子会社の「幸福の寿し本舗」へ委託している。

主な商品[編集]

イギリストースト
ホテルブレッド系の食パンにマーガリンとグラニュー糖がサンドされた菓子パンで、全国的には「マーガリントースト」或いは「バターシュガートースト」とも呼称される。
バリーエーション商品も販売される。2013年10月に青森放送創立60周年記念として、青森放送と麻生しおりがプロデュースしたコラボ商品を発売した[6]。2014年10月に青森放送のラジオ新番組開始に伴い、コラボ商品3種類を発売した[7][8]
ニューカツサンド
コッペパンにチキンカツと千切りキャベツをはさんだ調理パンである。
青森県内の「カツサンド」は、全国的なサンドイッチタイプではなく「ニューカツサンド」が一般的である。
フレッシュランチ
山崎製パン商品「ランチパック」の技術提携で製造しているブランドであり、

青森県内で「ランチパック」を見かける機会は少ない。[要出典]

同じく秋田県で山崎製パン商品を委託製造するたけや製パンで、2007年秋以降に「フレッシュランチ」が販売されるが2010年春以降より「ヤマザキランチパック」ライセンス製造品の流通比重が増え、2012年9月発売の「フレッシュランチ マロン&練乳クリーム」より期間限定商品として展開される。
カステラサンド
「三角パン」の愛称で親しまれている、パンにカステラ生地とホイップをはさんだ菓子パンである。
一口まんじゅう
「工藤の和菓子」で販売されている16個入りの薄皮饅頭である。
  • 会社情報/沿革より一部抜粋、加筆。
  • 1932年4月 – 創業者の工藤半衛門が青森県むつ市赤川にて創業する。
  • 1947年12月 – 会社所在地を青森市へ移転する。
  • 1948年11月 – 有限会社工藤パンを設立する。
  • 1954年4月 – 株式会社工藤パンへ改組する。
  • 1978年4月 – 第二工場を青森市油川で操業する。
  • 1984年9月 – 有限会社幸福の寿し本舗を関連会社として設立する。
  • 1986年5月 – 財団法人工藤パン育英会を設立する。
  • 1989年12月 – 山崎製パンと業務提携する。
  • 1991年
    • 4月 – サンショップヤマザキとエリアフランチャイズ契約を結び、デイリー事業部を開設する。
    • 11月 – ヤマザキデイリーストアの青森県第一号店を青森市に開店する。
  • 2000年10月 – 山崎製パンとのライセンス契約を結び、ヤマザキ製品の一部の受託製造を開始する。
  • 2002年4月 – デイリーヤマザキの南部地区への展開を開始する。

主な事業[編集]

  • 自社製パン商品の製造と販売。
  • 山崎製パン委託商品の製造と販売。
  • 和菓子と洋菓子の製造と販売。
  • 青森地区デイリーヤマザキのエリアフランチャイズ経営。
  • 古川の「910」の経営。
  • 学校給食のパン・米飯の製造・運搬。

外部リンク[編集]