マツカサトカゲ – Wikipedia

マツカサトカゲTiliqua rugosa)は、爬虫綱有鱗目トカゲ科アオジタトカゲ属に分類されるトカゲ。

オーストラリア(クイーンズランド州中部および南部、西オーストラリア州南部、沿岸部を除くニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州南部)[2]

全長30 – 35センチメートル[4]

舌は青い[3][5]

以下の断りのないかぎり分類・分布はUetz et al.(2017)に従う[2]

Tiliqua rugosa rugosa (Gray, 1825)
オーストラリア南西部[1]
Tiliqua rugosa asper (Gray, 1845)
オーストラリア東部
Tiliqua rugosa konowi Mertens, 1958
西オーストラリア州のロットネス島[1]
Tiliqua rugosa palarra (Shea, 2000)
西オーストラリア州中西部のシャーク湾周辺[1]

草原や森林などの幅広い環境に生息する[5]

昆虫、陸棲の貝類、動物の死骸、花、果実などを食べる[3][5]

繁殖様式は胎生。1回に1 – 2頭の幼体を産む[5]

人間との関係[編集]

亜種T. r. konowiはネコによる捕食や違法な採取による影響が懸念されている[1]

ペット販売のために、日本に頻繁に密輸されている。本種の生息地であるオーストラリアは国内に生息する野生動物の輸出を禁止しているため、過去に研究用や動物園での展示用に輸出された個体からの繁殖個体のみが合法となるが、繁殖は難しく、販売されている個体はほぼ密輸と考えられる。

その特徴的な外見から、ツチノコは飼われていた本種が脱走し野生化したものではないかという説もある。

  1. ^ a b c d e f g h i j k Sanderson, C., Lloyd, R., Craig, M. & Gaikhorst, G. 2017. Tiliqua rugosa. The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T109481513A109481530. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-3.RLTS.T109481513A109481530.en, Downloaded on 21 January 2018.
  2. ^ a b c d e f g h Tiliqua rugosa. Uetz, P. & Jirí Hošek (eds.), The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 15 Oct 2017.
  3. ^ a b c 海老沼剛 「アオジタトカゲとその近縁種」『エクストラ・クリーパー』No.2、誠文堂新光社、2007年、122-133,144-153頁。
  4. ^ a b 疋田努 「マツカサトカゲ」『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、104頁。
  5. ^ a b c d e 池田純 「マツカサトカゲ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、62頁。

関連項目[編集]