サンエックス – Wikipedia

サンエックス株式会社(英: San-X Co., Ltd.)は、東京都千代田区神田多町に本社を置く、文具、雑貨などの製造販売やキャラクターの版権販売管理をおこなう会社である。

初期のヒット文具に、1978年登場の「コンチェルト (CONCERTO)」、1980年登場の「ボビーソクサー (Bobby Soxer)」「アクアマリン (AQUA MARINE)」などがある[1]。初の自社開発のキャラクターは1980年登場の「ロンピッシュクラウン (ROMPISH CLOWN)」[1]。これはさほどヒットしなかったが、1984年登場の「ペンシルクラブ」、1987年登場の「ピニームー」などはロングヒットになる[1]

1990年代中盤まで、開発したキャラクターは自ら製造販売する文具・雑貨で使用することがほとんどであったが、1998年に「たれぱんだ」がヒットして以来、他社へのキャラクターライセンス事業を積極的に行うようになった。

開発するキャラクターは、動物や非生物を擬人化・デフォルメしたものが多い。

ロゴは社名にちなみ、「X」を3つ横に並べたような形のものを使用していたが、2000年に四つ葉のクローバーをイメージしたものに変わっている。これに合わせ、アルファベット表記も「SAN-X」から「San-X」に変更された。

  • 1932年(昭和7年)4月、初代社長の千田杏三が「チダ・ハンドラー」の名で創業[2]。文具店を主な顧客とする杏三の個人商店であった[3]
  • 1941年(昭和16年)10月、有限会社に改組・法人化[2]
  • 1957年(昭和32年)、株式会社に改組[3]
  • 1973年(昭和48年)5月、社名を「サンエックス」に変更[2]
  • 1984年(昭和59年)1月、千田昌男が社長に就任[2]
  • 1998年(平成10年)、「たれぱんだ」のヒットにより、他社へのライセンス管理事業も本格化する。
  • 2003年(平成15年)、「リラックマ」が登場する。
  • 2009年(平成21年)、2005年にキャラクターデビューした「まめゴマ」がテレビアニメ化。
  • 2019年(令和元年)、2012年にキャラクターデビューした「すみっコぐらし」が映画化。

管理部署[編集]

  • 管理本部
  • 製作本部
  • OEM事業部
  • キャラクター事業部
  • 営業部

主なキャラクター[編集]

キャラクターを使用しない文具・雑貨[編集]

「たれぱんだ」がヒットするまでは、キャラクターに依存しない製品の割合が大きかった。ワンポイントのロゴタイプを使った「BE A MAN」、「CONCERTO(コンチェルト)」、風景写真やイラストを使った「SOUND SCAPE(サウンドスケープ)」などが知られている。現在も[いつ?]非キャラクター系の製品を発売しており、パックレターなどに写真を使ったものやパターンをデザインしたものがみられる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]