和田有菜 – Wikipedia

和田 有菜(わだ ゆな、1999年8月7日 – )は、日本の陸上競技選手、中距離走・長距離走。アジアクロスカントリー選手権個人・団体金メダリスト。

中学時代から現在まで駅伝の強豪校で過ごしてきた。その結果、中学・高校・大学各段階の全国駅伝を「皆勤」するという珍しい記録を持っている。さらに全国女子駅伝でも7年連続で長野県代表となってきた。

長野市立川中島中学校で全国中学駅伝に3年連続で出場した。1年では2区区間賞を取り[1]、3年では1区の区間2位(1位と同タイムのコンマ差)でチームの準優勝に貢献した[2]

長野県長野東高等学校でも3年連続で全国高校駅伝に出場し、3年間いずれも最長エース区間1区(6㎞)を走った。1学年下に小林成美(のち名城大)、萩谷楓(のちエディオン)、2学年下に高松いずみ(のち東京メトロ)らがいた。高2・高3ときは2年連続で同学年の田中希実(西脇工業)らを破り1区区間賞を獲得し、2017年の高3時にはチームの準優勝に貢献した(卒業後の翌2018年も全国準優勝)。しかし、長野東高は公立高校のため留学生等で強化策をとることが難しく、留学生ランナーを抱える仙台育英(宮城・私立)や神村学園(鹿児島・私立)、あるいは世羅(広島・公立)や大阪薫英女学院(大阪・私立)などライバル校に阻まれ全国制覇は(2021年現在まで)果たしていない[3]

2018年、前年に全日本大学女子駅伝を制した名古屋の名城大学に進学した。同期の髙松智美ムセンビ、1級上の加世田梨花、一級下の小林成美らとともに主力メンバーとして、全日本大学女子駅伝の3連覇、富士山女子駅伝の2連覇に貢献した。中学・高校では優勝を果たせなかったが、大学女子駅伝では全国大会すべてで優勝している。

集団の中で走り最後に先頭に立つ、他のランナーとの並走を続け最後に競り勝つ、というレースが多い。苦しそうな表情を浮かべていても最後までペースを維持できる精神面の強さが特徴である。その表情を見て解説者の増田明美氏「苦しそうな表情がほほ笑んでいるように見える。女神のようだ。」と表現した。

走法を見ると身体に歪みがあるのがわかると指摘し、矯正しないと大きなけがをするおそれがある心配する人もいる。力走する際に自然に左側に進んでいることや富士山女子駅伝のゴール近くで脚が曲がらずあまり進まなかったことはからだの歪みに関係があるかもしれない。

日本の陸上競技のトップクラスの選手としてはとても珍しく大学では理科系(理工学部・数学科)を専攻している。名城大は総合大学なので駅伝部の他のメンバーはほぼ文科系専攻である。そのためか、レース中に解説者から「秀才」、「リケジョ」などと紹介されることがある。

主な記録[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]