ケイアイノーテック – Wikipedia

ケイアイノーテック
Keiai Nautique NHK Mile Cup 2018(IMG3).jpg

2018年NHKマイルカップ表彰式

欧字表記 Keiai Nautique
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2015年4月7日(7歳)
死没 (現役競走馬)
登録日 2016年9月29日/JRA
抹消日 2021年1月27日/JRA
ディープインパクト
ケイアイガーベラ
母の父 Smarty Jones
生国 日本の旗 日本(北海道新冠町)
生産者 隆栄牧場
馬主 亀田和弘
→(株)ケイアイスタリオン
調教師 平田修(栗東)
→ Matthew A.Smith(豪州)
競走成績
生涯成績 28戦3勝
獲得賞金 2億1660万0000円
(2021年1月5日現在)

勝ち鞍

GI NHKマイルカップ 2018年
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ケイアイノーテックは、日本・オーストラリアの競走馬。2018年NHKマイルカップの勝ち馬である。

馬名の意味は、冠名+水上の(フランス語)。

2歳 (2017年)[編集]

6月3日阪神競馬場の2歳新馬戦に1番人気で出走。好位追走から直線で馬場の内側から抜け出してデビュー戦を飾る[1]。休養を挟み、11月11日のデイリー杯2歳ステークスはジャンダルムの3着。暮れの朝日杯フューチュリティステークスはダノンプレミアムの4着となり、この年を終える。

3歳 (2018年)[編集]

2月10日のこぶし賞は1番人気に推されたが、パクスアメリカーナの2着に敗れる。続く3月11日の3歳500万下では道中後方追走から直線でメンバー最速の上り33秒9の豪脚で4馬身差をつけ快勝する[2]。4月7日のニュージーランドトロフィーは中団待機から直線でいったんは先頭に立つもゴール寸前で外から追い込んできたカツジにかわされ2着に敗れるもNHKマイルカップの優先出走権を獲得した[3]。5月6日のNHKマイルカップは後方2番手追走から直線で大外から追い込み、先に抜け出したギベオンをクビ差かわしてGI初制覇を飾った。また騎乗した藤岡佑介も騎手生活15年目で初のGI制覇となった[4]

しかしNHKマイルカップ制覇後に出走した毎日王冠、マイルチャンピオンシップ、阪神カップではそれぞれ5着、11着、6着に敗れ、勝利を挙げる事ができずに当年を終えた。

4歳 (2019年)[編集]

古馬初戦は初のダート戦となる根岸ステークスに挑んだが、見せ場なく10着に大敗。鞍上にA・シュタルケを迎えた次走のマイラーズカップも同世代ダノンプレミアムの6着に敗れ、三冠牝馬アーモンドアイの出走で注目が集まり、幸英明との新コンビを結成した安田記念も同世代インディチャンプの7着に終わった。2年連続の参戦となった秋初戦の毎日王冠は本馬含むGI馬5頭が集まったが、自身はブービーの9着に終わった。続く天皇賞・秋では9着、チャレンジカップでは7着に終わり、この年を終えた。

5歳(2020年)[編集]

この年初戦の東京新聞杯では11着と大敗すると、その後も勝ちきれないレースが続いた。秋に入り富士ステークスでは3着と好走したが、本番のマイルチャンピオンシップでは13着に沈みこの年を終えた。

6歳(2021年)[編集]

1月5日の京都金杯で始動したが15着と大敗。その後、放牧へ出された。

オーストラリアへ移籍[編集]

1月27日、オーストラリアへの移籍が発表され[5]、同日にJRAの登録を抹消した[6]。2月13日にオーストラリアへ出国した。

移籍初戦となったのは8月21日のウィンクスステークスで、G1・8勝馬ベリーエレガントらが出走する中で12番人気で出走、発馬で後手に回り後方2・3番手からの追走となり、直線で外に出す際にも不利を受けるなど順調ではなかったもののモウンガ英語版から0.37馬身差の4着と大きな見せ場を作った[7][8]。続く9月11日のマカイビーディーヴァステークスでは道中最後方となり、直線で馬群を縫うように追い込んだが、インセンティヴァイズから4.1馬身差の7着に敗れた[9]。オーストラリアに移籍して初めてのG2参戦となったヒルステークスでは最後方から直線で追い上げるも4着に敗れた[10]。その後はコックスプレートを予定していたが、主催者判断でフルゲート割れながら除外され、陣営は次走にマッキノンステークスを選択した[11]。マッキノンステークスでは最低10番人気ながらも中団待機から直線でポジションを上げてザーキから4.5馬身差の4着と善戦した[12][13]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[14]、RACING.COM[15]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.06.03 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 10 2 2 002.50(1人) 01着 R1:36.8(33.5) -0.3 0福永祐一 54 (バイオレントブロー) 450
0000.11.11 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(良) 9 5 5 005.20(3人) 03着 R1:36.9(35.1) 0.6 0川田将雅 55 ジャンダルム 472
0000.12.17 阪神 朝日杯フューチュリティS GI 芝1600m(良) 16 3 5 026.30(5人) 04着 R1:33.9(33.8) 0.6 0幸英明 55 ダノンプレミアム 470
2018.02.10 京都 こぶし賞 5下 芝1600m(稍) 14 2 2 002.10(1人) 02着 R1:35.9(36.7) 0.2 0福永祐一 56 パクスアメリカーナ 468
0000.03.11 阪神 3歳500万下 芝1600m(良) 9 5 5 001.20(1人) 01着 R1:34.2(33.9) -0.7 0川田将雅 56 (ナリタハーデス) 468
0000.04.07 中山 ニュージーランドT GII 芝1600m(良) 15 8 14 003.20(1人) 02着 R1:34.2(34.5) 0.0 0戸崎圭太 56 カツジ 456
0000.05.06 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 6 11 012.80(6人) 01着 R1:32.8(33.7) -0.0 0藤岡佑介 57 (ギベオン) 456
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 13 2 2 007.50(4人) 05着 R1:44.9(33.6) 0.4 0藤岡佑介 56 アエロリット 466
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 8 18 034.80(9人) 11着 R1:33.8(34.6) 0.5 0藤岡佑介 56 ステルヴィオ 478
0000.12.22 阪神 阪神C GII 芝1400m(稍) 16 7 13 007.20(3人) 06着 R1:21.9(35.1) 0.8 0藤岡佑介 56 ダイアナヘイロー 476
2019.01.27 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 16 2 4 018.40(7人) 10着 R1:24.7(36.3) 1.2 0藤岡佑介 58 コパノキッキング 468
0000.04.21 京都 マイラーズC GII 芝1600m(良) 10 8 9 038.60(6人) 06着 R1:33.2(32.1) 0.6 0A.シュタルケ 58 ダノンプレミアム 470
0000.06.02 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 1 1 064.5(10人) 07着 R1:31.3(32.7) 0.4 0幸英明 58 インディチャンプ 466
0000.10.06 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 10 1 1 034.30(7人) 09着 R1:45.8(35.4) 1.4 0幸英明 57 ダノンキングリー 470
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 16 2 3 257.8(14人) 09着 R1:57.5(34.2) 1.3 0幸英明 58 アーモンドアイ 468
0000.11.30 阪神 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 12 5 6 011.70(6人) 07着 R1:59.4(33.8) 0.3 0幸英明 57 ロードマイウェイ 474
2020.02.09 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 8 15 020.90(8人) 11着 R1:33.6(33.2) 0.6 0津村明秀 58 プリモシーン 474
0000.04.04 中山 ダービー卿チャレンジT GIII 芝1600m(良) 16 6 11 013.00(6人) 04着 R1:33.2(34.9) 0.4 0津村明秀 57 クルーガー 470
0000.05.16 東京 京王杯スプリングC GII 芝1400m(稍) 13 3 3 016.30(8人) 06着 R1:20.3(32.5) 0.5 0石橋脩 57 ダノンスマッシュ 468
0000.06.07 東京 安田記念 GI 芝1600m(稍) 14 5 8 177.6(11人) 05着 R1:32.3(34.3) 0.7 0津村明秀 58 グランアレグリア 464
0000.07.19 阪神 中京記念 GIII 芝1600m(良) 18 4 7 006.70(3人) 04着 R1:32.8(34.7) 0.1 0岩田望来 57 メイケイダイハード 472
0000.10.24 東京 富士S GII 芝1600m(良) 12 7 9 010.30(6人) 03着 R1:33.8(34.7) 0.4 0津村明秀 57 ヴァンドギャルド 472
0000.11.22 阪神 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 2 3 157.7(10人) 13着 R1:33.2(33.6) 1.2 0津村明秀 57 グランアレグリア 480
2021.01.05 中京 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 1 1 017.90(5人) 15着 R1:34.2(34.4) 1.1 0藤岡佑介 57 ケイデンスコール 486
0000.08.21 ランドウィック ウィンクスS G1 芝1400m(Good4) 14 4 7 041.0(12人) 04着 0.37馬身 G.ボス 59 Mo’unga
0000.09.11 フレミントン マカイビーディーヴァS G1 芝1600m(Good4) 12 9 3 012.00(5人) 07着 4.10馬身 C.ニューイット 59 Incentivise
0000.10.02 ランドウィック ヒルステークス G2 芝2000m(Good4) 7 6 2 006.50(3人) 04着 2.09馬身 G.ボス 59 Think It Over
0000.11.06 フレミントン マッキノンステークス G1 芝2000m(Good4) 10 6 5 041.0(10人) 04着 4.50馬身 C.ニューイット 59 Zaaki
  • 競走成績は2022年4月11日現在
ケイアイノーテックの血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系 [§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛

父の父

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛

Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower

父の母

*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛

Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

ケイアイガーベラ
2006 栗毛

母の父

Smarty Jones
2001 栗毛

Elusive Quality Gone West
Touch of Greatness
I’ll Get Along Smile
Dont Worry Bout Me

母の母

*アンナステルツ
Anna Sterz(米)
1996 鹿毛

Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Edge Damascus
Ponte Vecchio
母系(F-No.) 6号族(FN:6-e) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×4=9.38%、 [§ 4]
出典
  1. ^ ケイアイノーテック 5代血統表2018年5月11日閲覧
  2. ^ ケイアイノーテック 5代血統表2018年5月11日閲覧
  3. ^ ケイアイノーテック 5代血統表2018年5月11日閲覧
  4. ^ ケイアイノーテック 5代血統表2018年5月11日閲覧

母のケイアイガーベラはダート重賞のプロキオンステークスとカペラステークスの勝ち馬である。

全兄に豪G1トゥーラックハンデキャップ、カンタラステークス、マカイビーディーヴァステークスを制したフィアスインパクト(Fierce Impact)がいる。

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 【阪神新馬戦】良血ケイアイノーテック圧倒V!2歳V一番乗りスポーツニッポン、2018年5月6日閲覧
  2. ^ ケイアイノーテック500万下を圧勝 次走はNZTサンケイスポーツ、2018年5月6日閲覧
  3. ^ 【ニュージーランドT】ケイアイノーテックは2着 戸崎圭「もうひとギアありそう」netkeiba.com、2018年5月6日閲覧
  4. ^ 【NHKマイルC】ケイアイノーテックVで藤岡佑介騎手もGI初制覇サンケイスポーツ、2018年5月6日閲覧
  5. ^ 18年NHKマイルC覇者ケイアイノーテック豪州移籍 G1・3勝の全兄フィアースインパクトの後を追う”. www.sponichi.co.jp. 2021年1月27日閲覧。
  6. ^ ケイアイノーテックが競走馬登録抹消”. 2021年2月2日閲覧。
  7. ^ ケイアイノーテック、豪移籍初戦はG1で僅差4着 直線一気の追い込み惜しくも及ばず | 競馬ニュース” (日本語). netkeiba.com. 2021年8月22日閲覧。
  8. ^ 豪G1ウィンクスSはモウンガが混戦を制す、ケイアイノーテックは小差の4着” (日本語). JRA-VAN ver.World. 2021年8月22日閲覧。
  9. ^ 【豪・マカイビーディーヴァS】プレブル騎乗インセンティバイズが7連勝でG1初制覇、ケイアイノーテックは7着/海外競馬レース結果 | 競馬ニュース” (日本語). netkeiba.com. 2021年9月13日閲覧。
  10. ^ 豪G2ヒルS、ケイアイノーテックは追い上げ及ばず4着” (日本語). JRA-VAN ver.World. 2021年11月8日閲覧。
  11. ^ ケイアイノーテック、フルゲート割れのコックスプレートで無念の選出漏れ” (日本語). JRA-VAN ver.World. 2021年11月8日閲覧。
  12. ^ 【豪・マッキノンS】ザーキがG1・3勝目、ケイアイノーテック最低人気も4着奮闘/海外競馬レース結果 | 競馬ニュース” (日本語). netkeiba.com. 2021年11月8日閲覧。
  13. ^ 豪G1マッキノンS、ザーキが逃げ切り名誉挽回” (日本語). JRA-VAN ver.World. 2021年11月8日閲覧。
  14. ^ ケイアイノーテック”. netkeiba.com. Net Dreamers co.LTD. 2019年4月21日閲覧。
  15. ^ RACING.COM. “Keiai Nautique (JPN) – Race Horse Profile RACING.COM” (英語). RACING.COM. 2022年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]