渡邉雄大 – Wikipedia

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渡邉 雄大(わたなべ ゆうた、1991年9月19日 – )は、新潟県三条市出身[1]のプロ野球選手(投手)。左投左打。阪神タイガース所属。

プロ入り前[編集]

三条市立四日町小学校出身。三条市立第一中学校1年生の時から、同校の軟式野球部で野球を始める[2]

長岡市の中越高校に進学し[1]、3年生の時に背番号1を付けエースとなる[3]。3年生の春の春季北信越大会において決勝に進出[4]。3年生の夏の第91回全国高等学校野球選手権新潟大会において、4回戦は完封勝利[5]、準々決勝は完投勝利と好投をみせ、決勝に進出するが[6]、決勝戦で日本文理高校に敗れ、甲子園出場はならなかった[7]

青山学院大学に進学し[1]、2年生の時に投手としての特長を出すために、それまでのスリークォーターの投球フォームからサイドスローに変更する[3]。大学時代は公式戦の登板は無かった[3]。野球部の同期には杉本裕太郎、東條大樹、1学年後輩には加藤匠馬、2学年後輩には吉田正尚がいる。

2013年12月6日に行われたBCリーグドラフト会議にて、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブから指名され入団した[8]。背番号は51

BCリーグ・新潟時代[編集]

2014年は、19試合に登板し、77回1/3を投げ、7勝2敗、2完投、防御率2.91の成績を残す[9]

2015年は、33試合に登板で87回1/3を投げ、6勝3敗、3完投、防御率2.78の成績だった[10]

2016年は、中継ぎ投手として32試合に登板、26回2/3を投げ、3勝1敗1セーブ、防御率2.70の成績を残す[11]。オフにオーストラリア・ウィンターリーグに参加した[12]が、登板は2試合、0回2/3のみ[13]

2017年は、46試合に登板し、55回2/3を投げ、1勝2敗16セーブ、防御率1.29と[14]、最優秀防御率のタイトルに輝き、16セーブはリーグ3位と好成績を挙げる[3]

10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議にて、福岡ソフトバンクホークスから育成6巡目で指名され[1]、11月7日、新潟アルビレックスBCの球団事務所にて入団交渉を行い、支度金300万円、年俸400万円(金額は推定)で契約合意に達し[15]、12月7日、福岡市内のホテルで入団発表会見が行われた。背番号は140[16]

ソフトバンク時代[編集]

2018年は、二軍公式戦では14試合に中継ぎ投手として登板し、1勝0敗1セーブ、防御率1.42[17]、三軍戦では29試合で31回を投げ、勝ち負けなしの2つのセーブ、防御率1.45の成績を残す[18]。シーズンオフの11月25日から台湾で開催される2018アジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBウエスタン選抜に選出され、9試合で防御率1.00、1セーブ、2ホールドを挙げる[19]

2019年は、二軍公式戦では16試合登板で14回を投げ、1勝1敗、防御率3.86[20]、三軍戦で32試合の登板で32回1/3を投げ、1勝0敗4セーブ、防御率0.28を記録する[21]

2020年8月31日、支配下選手契約を締結。背番号は48[22]。二軍公式戦では11試合登板で11回1/3を投げ、計7四死球を記録したが、被安打2、奪三振17、防御率0.00という好成績を記録[23]。三軍戦でも17試合登板で防御率0.00だった。9月4日に一軍選手登録される[24]と同日の対千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初登板を果たした[25]。しかし、デビュー3試合目となった9月9日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で左肘に違和感を覚え降板する[26]と、翌日には登録抹消された[27]。左肘靱帯の一部損傷と診断され[28]、左肘にPRP注射を行ったことが明らかとなり、1か月以上のノースロー調整が必要になることから同年中の復帰は絶望的となった[29]。結果的に、この年は一軍、二軍、三軍のいずれの場所でも防御率0.00という記録になった。契約更改が行われた12月の段階で60〜70mの遠投やブルペンでの立ち投げができるまでに回復した[30]

2021年1月よりファーム施設でリハビリ組として調整を開始。既にブルペンでの投球も行えるように回復していた[28]。実戦に復帰したが、一軍での登板は6試合にとどまり、10月18日に球団より戦力外通告を受けた[31]。しかし、二軍では34試合の登板で、1セーブ、防御率1.67の安定した成績を残しており[32]、「まだ出来ると思っている」と現役続行を希望した[31]

阪神時代[編集]

当初、参加する意向を示していた12月8日開催の12球団合同トライアウトには参加しなかった。翌9日、阪神タイガースが育成選手として獲得したことを発表した[33][34]。背番号は128

2022年は、オープン戦で5試合に登板し、4回1/3を2安打2失点、防御率4.15を記録[35]。開幕直前の3月22日に支配下登録された[35]。背番号は92[35]

選手としての特徴[編集]

左からのサイドスローの投球フォームから[36]、最速143km/hのストレートと、変化球はスライダー、ツーシームなど4種類を投げる[3]。大きく曲がるスライダーを武器にしている[37]

左打者の内角、右打者の胸元を突き、コーナーに投げ分ける制球力がある[3]

愛称は「なべじい」[38]

2020年8月末に支配下登録の発表がなされた際、10月に第一子となる娘が誕生する予定であることを明かした[23]。無事に予定通り誕生したが、コロナ禍の影響で妻と娘は地元新潟で、渡邉自身は福岡でと離れた生活を続け、生まれたばかりの娘とはなかなか会えなかった。2021年1月5日より、家族3人での新生活を始めている[28]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

独立リーグでの投手成績[編集]

  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

NPB[編集]

背番号[編集]

  • 51(2014年 – 2017年)
  • 140(2018年 – 2020年8月30日)
  • 48(2020年8月31日 – 2021年)
  • 128(2022年 – 同年3月21日)
  • 92(2022年3月22日 – )

登場曲[編集]

  • 「Watch Me (Whip/Nae Nae)」Silent?(2019年 – 2020年)
  • 「少年が見た未来へ」落合みつを(2019年 – )

代表歴[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]