女性自衛官教育隊 – Wikipedia

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女性自衛官教育隊(じょせいじえいかんきょういくたい、JGSDF Female Training Unit)は、朝霞駐屯地に駐屯する東部方面混成団隷下の教育部隊。

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女性自衛官(WAC(ワック):Woman Army Corps)の教育担任部隊。自衛官候補生[1]課程(女子)・一般曹候補生[2]前期課程(女子)・陸曹候補生課程(女子)の教育担任部隊であり、女性の新隊員・陸曹の統合教育部隊として指定されている。自衛官候補生(女子)の入隊で、東部方面隊管内である首都圏・信越地方・静岡県の自衛官候補生(女子)の採用者が多い。希望に応じて他の道府県の採用者が入隊する場合もある。一般曹候補生(女子)の入隊については、自衛官候補生(女子)よりも採用数が限られ、各都道府県の一般曹候補生(女子)の採用者が入隊する全国で唯一の女性新隊員教育隊である。各部隊・機関等に所属する陸曹候補生たる陸士長の女性自衛官[3]が入校する全国で唯一の女性陸曹教育隊である。更に北部・東北・中部・西部の方面混成団隷下の教育大隊、陸上自衛隊通信学校通信教導隊(久里浜駐屯地)[4]が自衛官候補生課程(女子)の教育を担任。時期は未定であるが、システム通信団隷下の中央野外通信群が、移駐のため入れ替わる形となる。教育理念は「強く、明るく、麗しく」。

女性自衛官の教育内容[編集]

新隊員教育

  • 自衛官候補生課程(女子)
  1. 約3か月、陸上自衛官となるために必要な基礎的な知識及び技能を習得するための教育を行う。
  2. 首都圏・信越地方・静岡県・希望に応じて他の道府県の自衛官候補生(女子)の採用者が教育を受ける。
  • 一般曹候補生前期課程(女子)
  1. 約3か月、陸上自衛官として必要な基礎的な知識及び技能を習得するための教育を行う。
  2. 各都道府県の一般曹候補生(女子)の採用者が教育を受ける。

陸曹教育

  • 陸曹候補生課程(女子)
  1. 約3か月、初級陸曹として必要な共通的知識及び技能を修得するための教育を行う。
  2. 各部隊・機関等に所属する陸曹候補生たる陸士長の女性自衛官が教育を受ける。

かつて担任した教育

  • 一般曹候補学生前期課程(女子):2007年度(平成19年度)夏頃に教育を終了する。
  • 曹候補士前期課程(女子):2007年度(平成19年度)夏頃に教育を終了する。
  • 一般2等陸士前期課程(女子):2010年度(平成22年度)夏頃に教育を終了する。

※いずれも約3か月(曹学については4か月)、陸上自衛官として必要な基礎的な知識及び技能を習得するための教育を行う。

他の女性自衛官教育担任部隊[編集]

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2013年度(平成25年度)自衛官候補生(女子)入隊式。執行者に敬礼。

4個方面混成団教育大隊・1個職種学校が担任。

  • 主に自衛官候補生課程(女子)の教育を対象。
  1. 北部方面混成団第120教育大隊(真駒内駐屯地)
  2. 東北方面混成団第119教育大隊(多賀城駐屯地)
  3. 中部方面混成団第109教育大隊(大津駐屯地)
  4. 西部方面混成団第118教育大隊(久留米駐屯地)
  5. 陸上自衛隊通信学校通信教導隊(久里浜駐屯地)

写真:東部方面混成団女性自衛官教育隊(朝霞駐屯地)

婦人自衛官学生隊

※ 初代学生隊長は婦人自衛官第1期一般幹候の前田米子1等陸尉。

婦人自衛官教育隊

女性自衛官教育隊

  • 2003年(平成15年)3月27日:「女性自衛官教育隊」と改称。
  • 2007年(平成19年)夏頃
    • 一般曹候補学生前期課程(女子)の教育を終了する。
    • 曹候補士前期課程(女子)の教育を終了する。
  • 2008年(平成20年)4月:一般曹候補生前期課程(女子)の教育を開始する。
  • 2010年(平成22年)夏頃:一般2等陸士前期課程(女子)の教育を終了する。
  • 2011年(平成23年)4月:
  • 2017年(平成29年)
  • 2018年(平成30年)
    • 女性自衛官の採用開始から50年、この半世紀に1万4809人の女性自衛官が卒業する伝統を持つ。
    • シンボルマークを公開。
    • 部隊の英名をWAC (Woman Army Corps) Training Unit から Female Training Unit に改称。
  • (時期未定):システム通信団隷下の中央野外通信群[6]と入れ替わる形で部隊全部が久里浜駐屯地に移駐予定。

部隊編成[編集]

  • 女性自衛官教育隊本部「女自教‐本」[7]
    • 総務科
    • 訓練科
    • 管理科
  • 第1共通教育中隊「女自教‐1」
  • 第2共通教育中隊「女自教‐2」

主要幹部[編集]

職名 階級 氏名 補職発令日 前職
女性自衛官教育隊長 1等陸佐 村田美佐紀 2020年03月16日 情報本部勤務
  1. ^ 自衛隊採用制度の変更に伴い、2010年度(平成22年度)夏頃、一般2等陸士前期課程(女子)の教育を終了し、2011年度(平成23年度)4月、自衛官候補生(一般2等陸士の後身採用制度に変更)課程(女子)の教育を開始する。
  2. ^ 自衛隊採用制度の変更に伴い、2007年度(平成19年度)夏頃、一般曹候補学生前期課程(女子)・曹候補士前期課程(女子)の教育を終了し、2008年度(平成20年度)4月、一般曹候補生(一般曹候補学生・曹候補士の統合後身採用制度に変更)前期課程(女子)の教育を開始する。
  3. ^ 部隊等で実施される陸曹候補生選抜試験に合格し、陸曹候補生の指定を受けた陸士長の女性自衛官である。
  4. ^ 2017年度(平成29年度)より、一部の教育要員が派遣されている。
  5. ^ 平成29年度より教育隊の一部が久里浜駐屯地に分駐(通信教導隊内に編合)し自衛官候補生(女子のみ)教育を実施していることが確認されている(自衛隊ニュース2017年5月1日”. 防衛ホーム新聞社. 2018年4月14日閲覧。
  6. ^ 先行的処置として第301通信運用中隊が平成29年度末をもって朝霞へ移駐
  7. ^ 陸上自衛隊 武山駐屯地 第1教育団51周年記念行事”. 2020年2月29日閲覧。
  8. ^ 87幹候、防大31期相当
  9. ^ 自衛隊京都地方協力本部HP本部長の部屋
  10. ^ 中川美佐 – 防衛省防衛研究所

関連項目[編集]


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