イリサール (企業) – Wikipedia
イリサール (Irizar)は、スペイン・バスク州ギプスコア県オルマイステギに本社を置く大型バス(コーチバス)車両製造企業。1889年に設立され、かつてはモンドラゴン協同組合企業の一部だった。
1889年設立。1962年にモンドラゴン協同組合企業の一員となった。大型バス(コーチバス)車両製造の分野ではスペイン国内で40%のシェアを有しており、スペイン最大手、ヨーロッパ第2位の大型バス製造企業である。イリサールが製造したバス車両は世界65か国に輸出されている。本拠を置くスペイン・バスク州以外では、天津市(中国、1995年)、スコイラ(モロッコ、1998年)、ボトゥカトゥ(ブラジル・サンパウロ州、1998年)、ケレタロ(メキシコ、1999年)、センチュリオン(南アフリカ)、タミル・ナードゥ州(インド)に生産拠点があり、イリサール単独では年間約1,000台、イリサール・グループ全体では年間3,000台以上を製造している。関連企業のイスパコールドは大型バス用のエアコンを製造しており、マサッツはバス/大型バスの扉やタラップなどを製造している[2]。
主に大型トラックを製造するスウェーデンのスカニアと密接な関係にあり、i4の車体はスカニアとの共同設計である。イリサールの車体はイリスバス、ボルボ、メルセデス・ベンツなど他社車両のプラットフォームにも見ることができる。1986年から1993年にかけて、ランボルギーニ社のオフロード4WDであるランボルギーニ・LM002の車体製造や内装を手掛けていた。イリサール社の工場で完成した車体はSant’Agata Bologneseにあるランボルギーニ社の工場に送られ、車台やエンジンなどが据え付けられた。
日本の前川製作所などと同様に職務ヒエラルキーがなく、賃金格差が1対3の中におさめられている。
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イリサールのセンチュリーと車体を共有しているスカニアK114EB
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イリサールのセンチュリーと車体を共有しているスカニアK340EB
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イリサールのPBと車体を共有しているスカニアK114EB
参考文献[編集]
- 石塚秀雄 (2006), モンドラゴン・グループとグローバル化・子会社形成問題
外部リンク[編集]
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