Wikipedia:緯度・経度の調べ方 – Wikipedia

ここでは記事を執筆するにあたり、緯度・経度(本ページでは合わせて「座標」と表記します)の調べ方や記事への記述方法を解説します。

座標の調べ方[編集]

座標取得用のウェブサイトがネット上にはいくつもあります。2010年11月現在、日本語で利用できるものとして、以下のようなものがあります。

ウィキペディア用サイト

ジオ・ロケーター[編集]

ここではジオ・ロケーターについて使い方を解説します。ジオ・ロケーターはウィキペディア・プロジェクト専用に作られた、座標調査用サイトです。

日本語版を念頭に解説しますが、基本的な使い方はどのバージョンでも同じです。いくつか使い方がありますが、利用頻度が高いと思われる順に説明します。

住所・地名・郵便番号などから検索[編集]

GeoLocator screenshot ja3.png

地図のすぐ下に小さな検索ボックスがあります。ここに住所地名建物名施設名郵便番号などを入力すると、結果が見つかれば自動で座標が移動します。そして画面左に{{ウィキ座標…から始まるテンプレートが表示されます。表示オプションの違いに応じていくつか表示されます。移動した場所が正しければ、使いたいものをコピーして、記事に貼り付けると良いでしょう(座標の最終調整はマーカーをドラッグして行います 説明アニメ)。

移動した場所が合っているか分からない場合は、画面左側にある「この場所を他のサイトで確認」から、他の地図サイトでの表示を確認すると良いでしょう。日本国内であれば、ゼンリンやマピオンなどに比較的詳しい情報が載っていることが多いようです。また、対象とするものの範囲が分からない場合(たとえば広い国立公園など)、ウィキマピアに敷地範囲の情報が分かりやすく載っていることがあります。

日本語で検索して出てこない場合、現地語で検索しなおすと反応することがあります。

他言語版の座標情報から[編集]

GeoLocator screenshot ja1.png

座標を追加したい記事の言語間リンクをたどると、他言語版の記事にすでに座標が貼られている事があります。

他言語版の記事の座標表示、ウィキテキスト、またはリンクURLをコピーし、サイト左上のボックスに貼付けてから「解析」ボタンを押します。すると地図が座標地点へ移動し、画面左に{{ウィキ座標…で始まる、貼付け用のテンプレートが表示されます。これをクリックしてコピーし、日本語版の対象記事に貼り付けると良いでしょう。例えば以下の文字列はドイツ語版の座標表示、ウィキテキスト、そしてリンクURLです。コピーして貼付けて「解析」を押すと、日本語版用のテンプレートが自動で整形され表示されます。

  • Koordinaten: 35° 39′ 31″ N, 139° 44′ 43″ O
  • {{Coordinate |NS=41/47/49/N |EW=140/45/25/E |type=landmark |region=JP-01}}
  • https://tools.wmflabs.org/geohack/geohack.php?pagename=Paris&language=de&params=48.856666666667_N_2.3516666666667_E_dim:20000_region:FR-75_type:city(2193030)&title=Paris

外部地図サイトのリンク用URLから[編集]

GeoLocator screenshot ja2.png

グーグルマップなどのサイトで、目的の場所を表示させ、リンク用URLを取得します。それをジオ・ロケーターの左上のボックスに貼付けて「解析」というボタンを押すと、貼付け用のテンプレートが表示されます。

日本測地系を採用しているサイトは場所がズレるので使えません。詳しくはWikipedia:地図サイト一覧をご覧ください。

以下使える地図サイトと、使えない地図サイトを挙げておきます。

グーグル・アース[編集]

まずグーグル・アースをインストールします。→ https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/

次に座標表示用kmzを付け足します。→ https://www.alder-digital.de/wiki/images/Ald-Hjl-Koord-en.kmz

すると、地図を停めた時に、画面中央に「」の形をした照準マークが現れるようになります。目的の場所を「田」の中心に合わせ、「田」をクリックすると、バルーンが現れて座標が表示されます。テキストを選択し「Ctrl+C」を押すと、座標がクリップボードにコピーされます。これを上のジオロケーターに貼付けて(「Ctrl+V」)、「解析」を押せば、貼付け用のテンプレートが整形されて表示されます。

座標の記述方法[編集]

分かりやすい座標を選ぶ[編集]

座標は一般に次のような点が選ばれます。

  • 敷地または建物の中心
  • 敷地内の主たる建物の位置
  • 中心的な広場・場所

また少ないですが英語版等で

が選択されていることもあります。

建築物や公園は面積的な拡がりを持っていますが、座標は一点で指定する必要があります。二次元の拡がりを0次元の点まで落とす作業ですので、これが一番だと言える唯一無二の原則はありません。読者が地図に飛んだ時、そして地図上でウィキペディアのアイコンが表示された時、分かりやすいだろうな、と思える座標を選んであげてください。

二次元の拡がりをそのまま扱うウィキサイトとして、Wikimapiaがあります。

過剰な精度は避ける[編集]

座標は小数点以下を細かく指定していくことで、それこそミリ単位で地点を指定することも可能です。しかしそこまで細かく指定しても多くの場合、実用上の意味はあまりないでしょう(特に広い公園や巨大な空港・ビルディングなど)。下に緯度・経度の差が各地点でどれぐらいの距離に相当するか、の表があります。度分秒表記であれば0.1秒、10進表記であれば0.00001度ほど、つまりメートル単位の指定が、多くの場合 精度のひとつの目安となるでしょう(中心のはっきりしない広い敷地などを指定するのに、秒を指定せず、度分までの指定だけで済ませることも可能です)。なお、下表は、着目している地点付近における緯度ごとの平行圏弧長(緯線方向の弧長)を示しているに過ぎず、緯度差0.000001度に相当する子午線弧長(経線方向の弧長)は着目している地点付近における緯度の値に関わらず11 cm超となります。

度分秒 表記
赤道上での差 緯度30度 緯度45度 緯度60度
1度 111 km (約100 km) 96 km 79 km 56 km
1分 1.85 km (約2 km) 1.6 km 1.3 km 0.93 km
0.1分 185 m 0.16 km 0.13 km 93 m
0.01分 18.5 m 16 m 13 m 9.3 m
1秒 31 m (約30 m) 27 m 22 m 15 m
0.1秒 3.1 m (約3 m) 2.7 m 2.2 m 1.5 m
0.01秒 31 cm (約30 cm)
(約1フィート)
27 cm 22 cm 15 cm
10進表記
赤道上での差 緯度30度 緯度45度 緯度60度
1度 111 km (約100 km) 96 km 79 km 56 km
0.1度 11 km (約10 km) 9.6 km 7.9 km 5.6 km
0.01度 1.1 km (約1 km) 0.96 km 0.79 km 0.56 km
0.001度 110 m (約100 m) 96 m 79 m 56 m
0.0001度 11 m (約10 m) 9.6 m 7.9 m 5.6 m
0.00001度 1.1 m (約1 m) 96 cm 79 cm 56 cm
0.000001度 11 cm (約10 cm)
(約4インチ)
9.6 cm 7.9 cm 5.6 cm

座標テンプレートの使い方[編集]

関連項目[編集]