ブシロード – Wikipedia
株式会社ブシロード(英: Bushiroad Inc.[5])は、東京都中野区に本社を置く企業。主にカードゲーム、トレーディングカード、ゲームソフト、キャラクターグッズの開発、製作、販売、各種コンテンツのプロデュースを手がける。ブシロードグループの中核企業。
2007年5月18日、ブロッコリー創業者で元社長の木谷高明が設立。社名は木谷がブロッコリー時代に企画されたが諸事情で中断したメディアミックス作品「熱風海陸ブシロード」にちなんでおり、「ブシロードがいまだにアニメ化されていない[注 1]ことが心残りだ」という木谷の思いから、企画に関わった人物の一人で2004年に急逝した吉田直の両親の承諾を得て命名された[6]。
社名ロゴは創業から2017年6月ごろまで、先述した同作の企画当初のタイトルロゴより流用したものを使用[注 2]。なお、社名ロゴは同年5月に創立10周年を迎えたのを機にデザインを一新[7]、同年7月より、取り扱い商品やテレビCMなどで随時使用を開始する[8]。
創業当初はテレビ各局の深夜アニメのスポンサーであり、特に自社版権や製作委員会の参加作品はもちろんのこと、ヴァイスシュヴァルツやブシモといったブシロードグループ系コンテンツの構成作品、響・HIBIKIに所属する声優が一人だけでも出演する作品は、必ず提供している。それに加えて2011年からはテレビ各局のゴールデン・プライム枠のバラエティ番組のスポンサーになるなど、広告活動も盛んである。スポンサーに付く番組はTBS系列(主にMBS製作)やテレビ朝日系列、テレビ東京系列、独立局系が多く、日本テレビ系列とフジテレビ系列ではスポンサーに付く番組が極めて少ない[注 3]。またTBS系CS放送のTBSチャンネル1・2、TBSニュースバードでもスポットCMを頻繁に流している。
2012年1月31日、旧・株式会社ブシロードグループパブリッシングが新日本プロレスを買収した[9][10]。
2012年12月31日に大型イベントを開催、公開生放送としてTOKYO MX・BS11にて同時生放送を実施[注 4]。
2013年12月31日に熱風海陸ブシロード3時間スペシャルを放送し、前年と同じくTOKYO MX・BS11にて同時放送を実施[注 5]。
2016年9月15日にグリーと資本業務提携契約を締結、グリーがブシロードの実施する第三者割当増資を引き受け、約20億円(出資比率10%強)を出資する。これにより、ブシロードの保有するIPコンテンツを活用し、スマートフォン向けゲームアプリの共同開発やコンテンツビジネスにおける協業を行うことになる[11]。
2017年7月1日より、順次10周年を記念した新ロゴの使用開始(ブシロードを冠するグループ会社にもBのマークを色違いにして順次適用。当社及び海外法人は赤、ミュージック及びミュージック・パブリッシングは空、クリエイティブは緑、メディアは橙、ファイトは金、ムーブは青、ウェルビーは黄緑)。同年8月1日には、企業情報サイト(bushiroad.co.jp)を新規開設し、既存サイト(bushiroad.com)は製品情報に特化させている。
木谷は一時期シンガポール現地法人を拠点として海外事業を含めた全体を統括していた。この時期は、専務の戸塚恵一もブシロードの代表権を持ち、更にブシロードミュージックの代表取締役社長と響の取締役も兼任(かつてはブシロードメディアの社長も兼任)していた。
木谷は、コンテンツ開発の陣頭指揮を執るため、2017年10月20日に開催される株主総会においてブシロード社長の座を降り、代表権も返上、取締役デジタルコンテンツ部本部長・広報宣伝部部長兼ブシロードミュージック代表取締役社長に就任[12][13]、取締役だった橋本義賢が代表取締役社長に就任した(また、戸塚は全ての役職から外れている)。
設立から長らく、『TCGカンパニー』と謳って来たが、2018年10月の木谷のコラムにて、「近い将来、ブシロードはTCGカンパニーからIPデベロッパーへと変わります」と宣言、TCGを大切にしつつもIPの価値を高めるとした[14]。そして、2019年4月からテレビ番組の提供読み上げ(90秒以上)などで、2019年6月21日からは公式企業情報サイトにおいても『IPデベロッパー』と謳っている。
2019年7月1日、株式会社KADOKAWA・株式会社キネマシトラスとの3社間において、アニメ制作における包括的業務提携の締結を発表[15]。
2019年7月29日に東京証券取引所マザーズ市場に上場[16]。
2019年10月17日、同年12月1日付で女子プロレス団体スターダムを買収。連結子会社のキックスロード(同時にブシロードファイトに商号変更)の一事業とする[17]。
2019年12月2日、7月の業務提携の延長でキネマシトラスと資本提携を締結、同社の発行済株式31.8%を取得(KADOKAWAも同額を取得)し、持分法適用関連会社化[18]。
2019年12月20日、株式会社サンジゲンと資本提携を結び、同社の発行済株式8.2%を取得した[19]。
2020年6月19日、新型コロナウイルス感染症の流行による経営リスク回避の観点から、有事の際には、確実にかつ迅速に経営判断ができる体制を整える為、代表取締役を2名体制とする方針を決定、木谷が再び代表取締役となり、新たに会長に就任した[20]。
2020年8月19日、株式会社ソーシャルインフォとの業務提携を発表、9月1日付で同社の発行済み株式を、株式会社コロプラから譲渡を受ける形で取得し、連結子会社化する[21]。
2020年11月27日、ブロッコリーとの間で資本業務提携の契約を結ぶことが発表された[22]。
主な事業・商品[編集]
株式会社ブシロード 事業情報を元に記載しているが、グループ会社と連携して行っている事業が多く、ブシロード本体が主体となって行っている事業について詳細を記載する。傘下企業主体の事業の詳細に関しては、各リンク先またはブシロードグループ#主要グループ企業と担当部門を参照。
大型IP[編集]
主要IP[編集]
ブシロードグループのIPで特に規模が大きい代表的なコンテンツ
その他のIP[編集]
過去の主要IP[編集]
トレーディングカードゲーム(TCG)[編集]
2021年現在、主に展開しているTCG。
トレーディングカードゲームイベント[編集]
- 大ヴァンガ祭×大バディ祭
- ブシロードのTGCを代表する2作品の合同イベント
- しろくろフェス
- ヴァイスシュヴァルツのイベント
- BCF(Bushiroad Card Fight)/WGP(BUSHIROAD World Grand Prix)
- カードゲーム大会
- ブシロード内覧会(ブシロード戦略発表会)
- TCGの新企画発表会。関係者枠での公開の後、一般開放もされる。
その他・過去のTCG[編集]
モバイルオンラインゲーム(MOG)[編集]

アプリゲームブランド「ブシモ」を中心に展開。自社IP作品(バンドリ、スタァライトなど)や製作委員会出資作品(ラブライブ、シンフォギア、けものフレンズなど)のゲーム化、ゲームオリジナル企画(しろくろジョーカーなど)を中心に、テレビ放送スポンサー作品(クレヨンしんちゃん、名探偵コナンなど)や特段直接関係の無い作品(テニスの王子様、カードキャプターさくらなど)のゲーム化と多岐に渡る。
- ブシモは、元々スマートフォン向けソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS)として、短いメッセージを投稿できるタイムラインやチャット、アバター、キャラポイントの機能があり、キャラポイントはブシモと連携したゲームのプレイ状況に応じて付与されていた(現在、ゲームとの連携機能は廃止されている)。
2021年現在、主に展開しているコンテンツ。
- 今後リリース予定のコンテンツ
- 新日本プロレスSTRONG SPIRITS
モバイルオンラインゲームイベント[編集]
- スクフェス感謝祭
- ラブライブ! スクールアイドルフェスティバルのリアルイベント
- ガルパーティ!&スタリラ祭
- バンドリ! ガールズバンドパーティ!と少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-の合同リアルイベント
その他・過去のコンテンツ[編集]
- カードゲーム
- ジーンクロス(アプリゲームであるが、ブシモ扱いではない)
- Cardfight!! Online(海外向けブラウザゲーム)
- バディスマ!!(フューチャーカードバディファイトの完全無料ゲームアプリ)
- コンシューマゲーム
- 探偵オペラ ミルキィホームズ シリーズ
- ※ ヴァンガード・バディファイト関連のゲームはフリューからリリース。
- ブラウザゲーム
- モバイルゲーム
- 恋愛リプレイ(2012年‐2017年)
- ミルキィ大富豪(2012年‐公開中)
- カードファイト!! ヴァンガード 惑星大戦(2013年‐2016年)
- トイズドライブ(2014年‐2016年)
- BOUND MONSTERS(2012年‐2015年)
- 禁断召喚!サモンマスター(2013年‐2015年)
- 神狩デモンズ×トリガー(2013年‐2014年)
- 全国ヒーロースラッシュバトル(2013年)
- ドラゴンストライク(2013年‐2015年)
- 爆走兄弟レッツ&ゴー!! ミニ四駆ワールドランナー(2015年 – 2016年)
- 大疾走!ミルキィホームズ ターボ(2012年‐2014年)
- Chaos TCG(開発中止)
- ラストグノウシア(配信開始前に展開中止。開発元のダイダロス社に全面移管)
- グラナディアサーガ(サービス終了)
- トリプルモンスターズ(2018年)
- 九州三国志(2018年 – 2019年)
- たぷろじ〜TAP! Luck & Logic〜(配信終了)
- 名探偵コナンランナー 真実への先導者(2019年 – 2020年)
- カードキャプターさくら ハピネスメモリーズ
- けものフレンズぱびりおん(2020年8月25日に開発元のUniqueWaveへ運営を移管、その後2021年6月30日サービス終了)
- グリザイア クロノスリベリオン ※ 2021年8月31日を持ってサービス終了
音楽[編集]
ブシロードミュージック、ブシロードミュージック・パブリッシング、劇団飛行船担当
- 音楽ソフト・音楽ライブ、音楽著作権、マスクプレイミュージカル 等
MD(マーチャンダイジング)[編集]
現在はブシロードクリエイティブが全て担当
2021年6月までは以下をブシロードが直轄していた
- ブシロード EC SHOP → Bushiroad Online Store
- EC SHOPはグループのブシロードミュージックが展開していたグッズ事業を継承。
- ブシロードグループの通信販売事業は、グループの響(現ブシロードメディア)によって、一般流通販売商品について常設販売する『HiBiKi EC SHOP!』、ライブグッズ及びイベント内物販ブースでの限定商品などについて、先行または事後販売を期間限定で実施する『HiBiKi EC SHOP! 期間限定通販』・『HiBiKi EC SHOP! 期間限定イベント通販』が運用されていて、2012年10月に響ミュージック(現ブシロードミュージック)新設に当たり、事業を承継。2016年に入り、ブシロードミュージックは『ブシロード EC SHOP』を追加で開設し、こちらも暫定的に期間限定販売に使用していたが、2016年6月15日をもって全て閉鎖され、同6月20日からリニューアルした『ブシロード EC SHOP』に一本化された。2017年11月1日付で、ブシロードに移管。2021年7月のMD事業のブシロードクリエイティブ全移管に伴い、クリエイティブ社は2021年8月5日に「Bushiroad Online Store」を立ち上げた。EC SHOPはブシロード直轄名義の扱いのまま、2022年1月29日に完全閉鎖[25]。
- サプライ
- トレーディングカードゲームのサプライ品
- ライブグッズ
- ペンライト、Tシャツ、タオルなどのブシロード主催ライブ等の公式グッズ
メディア[編集]
ブシロードメディア及びブシロードムーブ主担当
- 編集出版、広告代理店・映像制作・音響制作(響 – HiBiKi Radio Station -)・声優事務所「響」 等
ブシロード本体としては、製作委員会収入管理の業務がメディア部門として計上されている。
スポーツ[編集]
新日本プロレスリング、ブシロードファイト及びソプラティコ主担当
- 男子プロレスリング「新日本プロレス」、女子プロレスリング「スターダム」、フィットネスクラブ 等
ブシロード本体としては、アマチュアレスリング選手育英の「ブシロードクラブ」を運営していたが、2020年6月に新日本プロレスへ移管し、「TEAM NEW JAPAN」となっている[26]。また、新日本プロレス買収前にはブシロードレスリングの名で独自のプロレス興行を行っていた。
グローバル[編集]
日本国外展開
- TCG
- 世界各地において、TCGを英語版にローカライズして発売したり(日本語版のままの国もある)、カードゲーム大会も展開
- MOG
- 世界各地において、アプリゲームを英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語にローカライズして配信
- CHARA EXPO
- シンガポール及びアメリカ合衆国で開催しているイベント
その他の事業[編集]
- アンテナショップ
- 「BanG Dream! & D4DJ Store」Supported by GAMERS
- 「Store Mixa」として、池袋 Mixalive TOKYO内に2020年3月に開業予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期、同年6月10日に上記店名でプレオープン。ただし、開店後も「Store Mixa」という店名表記も並行して使用されており、どちらが正式名称なのかは不明。
- (2020年1月閉店)ブシロードストア
- イオンモール幕張新都心内
- ブシロードグループ全般の商品を取扱い(『総合アンテナショップ』と称していた)。
- (2020年6月閉店)ブシロードTCGステーション
- JR東日本秋葉原駅5番線ホーム上
- TCG関連商品を取扱い。
- カードショップ向けデジタルサイネージ
- ブシロード公認の約650店に設置されており、ネットワークを通じて最新情報を動画配信しているデジタルサイネージ
- クレジットカード
- イベントホール管理運営
- ブシロードミュージックが「上野学園石橋メモリアルホール」を買収・改修の上、2022年3月26日より劇団飛行船が「飛行船シアター」の名前に改めて営業開始、自社利用のほか元の所有者上野学園および外部からの利用も受け入れる[28]。
一社提供番組[編集]
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この節には独自研究が含まれているおそれがあります。
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2017年12月)
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カッコ内は放送年月と製作局
無印は関東広域圏の製作局(独立局を含む)
全ての作品は白黒表記。
テレビ[編集]
現在[編集]
- BS日テレ
過去[編集]
- テレビ東京系列
- BS日テレ
- WS劇場(放送終了作品)
- 独立局ほか
- 単発・週替・不定期枠
- 初音ミク「マジカルミライ2013」マルッと紹介 90分SP!(2013年8月 単発、TOKYO MXのみ)
ラジオ[編集]
現在[編集]
- TBSラジオ
ブシロードグループ[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
外部リンク[編集]
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