贄姫と獣の王 – Wikipedia

贄姫と獣の王』(にえひめとけもののおう、英文表記: Sacrificial Princess and the King of Beasts)は、友藤結による日本の少女漫画作品。

少女漫画雑誌『花とゆめ』(白泉社)2015年17号に読切作品が掲載され[2]、それが好評だったことより同誌2015年23号から2020年22号まで連載された[1]。コミックスに関しては、花とゆめコミックスレーベルに加えて、英語訳版がニューヨークのエン・プレス、ドイツ語訳版がハンブルクのカールセン出版社よりそれぞれ出版されており、2021年1月時点で累計発行部数は180万部を突破している[3]

あらすじ[編集]

99番目の生贄として魔族の王に捧げられた少女・サリフィ。しかし彼女は自分の運命を受け入れ、王を恐れず歩み寄ることを決めていた。新月の夜、サリフィは生贄の儀式へと向かうが、そこにいたのは魔族ではなく、人間の姿をした王であった。
サリフィを妃にすると決めた魔族の王は、彼女からレオンハートという名を与えられ、人間と魔族の共生を目指し共に歩み始める。

地理[編集]

オズマルゴ
魔族による国家。魔王が支配する王国として描かれるが、支配形態としては大領域・多民族を統べるため帝国に近い。
ヨアナ
人間界がこう呼ばれる。国家形態は不明。中世ヨーロッパに近い様子で描かれる。

登場人物[編集]

サリフィ(Sariphi)
声 – 悠木碧(ドラマCD)
魔族の王の生贄にされた少女。愛称は「サリー」で、魔族の王妃となる。
レオンハート(Leonhart)
声 – 津田健次郎(ドラマCD)
魔王。普段、サリフィからは「王様」と呼ばれる。
キュク&ロプス(Cy & Clops)
声:小倉唯(キュク、ドラマCD)、声:高橋李依(ロプス、ドラマCD)
魔族。サリフィの付き人。2人でワンセット。
アヌビス(Anubis)
声:桜井孝宏(ドラマCD)
レオンハートの最も信頼できるアドバイザー。本名はシリウス。
アミト(Princess Amit)
ヨルムンガンドに恋した爬虫類一族の王女。
イリヤ(Ilya)
サリフィの幼なじみであり、彼は彼女に恋をしている。
ヨルムンガンド(Jormungand)
魔王の親衛隊隊長。軍人として名を馳せている。
ベンヌ(Ben’nu)
サリフィ自身の聖獣[注 1]。フェニックス。
ラントヴェルト(Lanteveldt)
サリフィの護衛。ハイエナ族。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

『花とゆめ』2021年4号にて製作が発表された[4]

注釈[編集]

  1. ^ 作中において、王族は1人1体の「聖獣」を呼び出し、使役することができる。使役者がいない場合、聖獣は眠っている。サリフィが王妃となるための試練のひとつとして、聖獣を呼び出す儀式が行われ、その際に呼び出されたのがベンヌだった。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]