ジャート族 – Wikipedia

ジャート族(ジャートぞく、英語: Jat People)は、インド北部およびパキスタンに住む民族およびカーストである[1]

ジャート族はもともとインダス川下流のシンド州に住んでいたとされ、中世後期に北方のパンジャーブ地方、ヒンドゥスターン平野西部へ移動して、現在はおもにハリヤーナー州、パンジャーブ州などに住み、宗教はヒンドゥー教、イスラーム教、シク教などである。

ジャート族は17世紀にムガル王朝に対してたびたび反乱を起こし、18世紀にスーラジュ・マルの時代には頂点に達した。ジャート族社会はもともと農耕社会であったが、近世になり都会に住み、裕福な人たちも多い。

現在ジャート族はインドのハーリヤーナ州・パンジャーブ州以外の7つの州で「その他後進階級英語版」と認定されているが、2016年ハーリヤーナ州ロータク県英語版などのジャート族はOBCに相当する優遇措置を求めて暴動を起こしている[2][3]

関連項目[編集]

  • スーラジュ・マル(バラトプル王国の君主)
  • チャラン・シング(Charan Singh、ジャート族出身のジャナタ党のインド首相1979-1980)
  • カースト
  1. ^ ジャート族(コトバンク)
  2. ^ “邦人は軍用ヘリで救出されていた…インド首都近郊のカースト暴動 日系企業にも大きな被害”. 産経ニュース. (2016年2月29日). https://www.sankei.com/article/20160229-HW3WIOUKFRPJBFBVI5OE3XQBE4/ 
  3. ^ “カースト制度に苦しむインド~ハリヤナ州で暴動”. Yahoo!ニュース. (2016年2月24日). http://bylines.news.yahoo.co.jp/kodamakatsuya/20160224-00054732/ 

外部リンク[編集]