ヒューマンバグ大学 闇の漫画 – Wikipedia

ヒューマンバグ大学 闇の漫画(ヒューマンバグだいがく やみのまんが)は、人間の闇をテーマとして漫画動画を公開しているYouTubeチャンネル[1]。題材には実話が選ばれており、世界中で起きた事件をテーマに「危機管理」を基本理念として動画を公開している。裏社会や犯罪といった陰鬱なテーマであっても、それを通して教訓を学ぶことを目的としているため、回避不能で絶望的なテーマや視聴者を単に不快にさせるテーマは回避されている[2][1]。プロデューサーは平山勝雄[3]

『ダウンタウンDX』『秘密のケンミンSHOW』などで演出・プロデューサーを担当した平山勝雄が、YouTubeで流行し始めた漫画動画に着目し、映像制作に携わっていた自身の技術を用いればさらに再生数を稼げるのではないかと考えてチャンネル開設に至った[2]。開設は2019年で、当時はフェルミ研究所 FermiLabが漫画動画の様式を確立し、後追いのチャンネルが複数開設されていた時期であった[2][4]。2019年以内にチャンネル登録者数は64万3000人に達し、同年に開設されたチャンネルの中では第3位となった[5]

2020年7月時点でチャンネル登録者数80万人を突破している[2]。8月からは投稿動画の中でも人気の作品がダ・ヴィンチニュースに出張連載された[6]。また、7月時点で英語版チャンネルの製作が予定されている[2]。2020年の1年間で総再生回数は3億929万回を記録し、登録者数1000人以上のYouTubeチャンネルの中では第19位にランクインした[7]

2021年1月時点ではチャンネル登録者数100万人を超えている[8]

ストーリーやカット割りなどは平山自身が考案しており、人物の表情や背景などは漫画家の表現に一任している。また、台本の製作は当初5,6人で行われていたが、小説投稿サイトでネット小説を執筆していた平山の弟に白羽の矢が立ち、以降は主に平山の弟が担当している[2]。弟の体験談に基づくエピソードも多い[9]。1チャンネルに漫画家が10人以上おり、サブチャンネルを加えた3チャンネル全てで合計30人以上の漫画家がいる。当初漫画家はインターネットを通じて募集していたが、チャンネルの知名度が向上してからは漫画家からコンタクトを取るようになり、募集の必要がなくなったという[2]

動画1本あたりの製作費は7 – 8万円で、運営には1か月あたり200万円以上を要する[2]

姉妹チャンネル[編集]

エモル図書館〜時々、エビル〜
当初から平山が「ヒューマンバグ大学」と共にコンセプトを提唱していた姉妹チャンネル。「ヒューマンバグ大学」が闇の深い題材を取り上げるのに対し、こちらでは感動系のストーリーが展開される[2]
バベル裁判所〜闇の法律知識〜
上記2つのチャンネルに加え、法律という要素で視聴者に受け入れられることを狙って開設された姉妹チャンネル[2]
漆黒アカデミア 〜Jet Black Academia〜
旧名は漆黒のジェイル〜Jet Black Prison〜。精神の異常な事情を漫画にし国内外の歴史を取り上げている。

主な登場人物[編集]

ヒューマンバグ大学[編集]

佐竹 博文(さたけ ひろふみ)
声 – ヤシロこーいち
死刑囚編で初登場。初回登場時は死刑制度について説明するためだけの人物であり、妻と近所の男性を殺害して死刑判決を下され死刑囚として収容されたのち死刑を執行される。このため、2回目の登場以降は時間軸が初回以前の過去となっており、ボートスクールに入校させられ体罰・暴力を受け殺される寸前に陥ったり、感染症に感染して重症化し生死の境をさまよったりなど[3][10]、毎回登場するたびに何らかの災難に遭い生命の危機に陥るが、そのたびに必ず生還する。なお、致命率100%の災難(狂犬病など)には遭遇しない[3]
死刑囚編の動画では単発の登場人物として想定されていたこともあって銀河万丈をイメージする声が当てられていたが、後の動画では担当声優であるヤシロこーいちの地声に落ち着いている[3]
2020年には彼の話題を詳細に語る単行本が発売された[3]ほか、キーホルダー、タオル、Tシャツといったグッズも発売されている[11][12]

関連書籍[編集]

  • 誰も教えてくれないダークな世界を覗く ヒューマンバグ大学 佐竹博文の壮絶な人生編(2020年9月26日発売、ヒューマンバグ大学著、株式会社KADOKAWA発行 ISBN 978-4-04-896847-8)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

メインチャンネル
サブチャンネル