中京郵便局 – Wikipedia

中京郵便局(なかぎょうゆうびんきょく)は、京都府京都市中京区にある郵便局。民営化前の分類では集配普通郵便局であった。

住所:〒604-8799 京都府京都市中京区三条通東洞院東入菱屋町30

1871年(明治4年)の郵便制度発足時に、東京、大阪と共に設けられた郵便役所を前身としており、日本で最も歴史のある郵便局の一つである。

局舎[編集]

設計:逓信省、施工:安藤組

1902年(明治35年)に建設されたネオルネサンス様式、赤レンガ造りの美しい外観が特徴である。当局の面している三条通のこの一帯は、京都文化博物館別館や日本生命京都三条ビルなど、明治期以来の近代建築が多く残っていることで知られ、京都市から「歴史的界隈景観地区」に指定されている。また本局舎は京都市登録有形文化財であり「景観重要建築物」として指定もされている。

1973年(昭和48年)には改築計画が発表され、1974年(昭和49年)に一旦は局舎の取壊しが決定したが、反対運動などもあり、最終的には、外壁を残したままで内部のみを新築する建築手法(ファサード保存)を用いて改築された。この手法は、歴史的建造物の保存などを目的として多く用いられているが、この中京郵便局舎が日本で最初の実施例である[1]

1998年(平成10年)には建設省(当時)により、公共建築百選に選定されている。

  • 1871年4月20日(明治4年3月1日) – 日本の近代郵便制度の創設とともに西京(さいきょう)郵便役所として開設[2]
  • 1875年(明治8年)
    • 1月1日 – 京都郵便局(一等)となる。翌日より為替取扱を開始。
    • 10月2日 – 貯金取扱を開始。
  • 1885年(明治18年)9月 – 電信取扱を開始。
  • 1887年(明治20年)4月1日 – 京都郵便局と京都電信局が合併し、京都郵便電信局となる。
  • 1902年(明治35年) – 赤れんが造り2階建の局舎を新築。
  • 1903年(明治36年)4月1日 – 京都電話交換局と合併し、京都郵便局となる。
  • 1949年(昭和24年)2月1日 – 中京郵便局に改称[3]
  • 1978年(昭和53年)5月 – 外壁を残して、内装を新築。
  • 1993年(平成5年)7月1日 – 外国通貨の両替および旅行小切手の売買に関する業務取扱を開始。
  • 2007年(平成19年)10月1日 – 民営化に伴い、併設された郵便事業中京支店に集配・ゆうゆう窓口業務などを移管。
  • 2012年(平成24年)10月1日 – 日本郵便株式会社の発足に伴い、郵便事業中京支店を中京郵便局に統合。

取扱業務[編集]

アクセス[編集]

脚注・出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]