井上毅 (学芸員) – Wikipedia

井上 毅(いのうえ たけし、1969年 – )は、日本の学芸員。明石市立天文科学館館長[1]、山口大学時間学研究所客員教授[2][3]

兵庫県姫路市出身[1]。兵庫県立姫路西高校[4]から名古屋大学理学部[4]を経て、名古屋大学大学院理学研究科大気水圏科学専攻修了、理学修士[3][4]。1995年から1997年まで、愛知県旭町(現豊田市)の旭高原元気村天文台に在職[1]。1997年、明石市立天文科学館学芸員[1]。2005年、軌道星隊シゴセンジャーの登場とともにブラック星博士関連業務を開始[5]。2012年、同館学芸係長[3][6]。2017年から館長を務める[1]

明石市立天文科学館の人気キャラクター[7][8]・ブラック星博士[9][10][11][12]のマネージャー[13]を務める。

日本プラネタリウム協議会「日本のプラネタリウム史」ワーキンググループ代表[14][15]

世界天文年2009日本委員会企画委員[16]、「めざせ1000万人!みんなで星を見よう」プロジェクト世話人代表[17]。「ガリレオ望遠鏡精密復元プロジェクト」を提案し、監修にあたった[18][19]

金環日食限界線研究会代表[20]、金環日食限界線共同観測プロジェクト代表[21]。日本各地のアマチュア天文家や社会教育施設職員、教員、天文学者と連携し、2012年5月21日に日本列島を横断した金環日食を約3万人[22]の共同観測で出迎えた[20][23][24][25]

時の記念日制定100周年および明石市立天文科学館開館60周年となる2020年、国立科学博物館において“100年ぶり”の開催となった「時」展覧会2020[26][27]の実現に尽力[28][29]。同展は明石市立天文科学館でも同時開催された[30]
2020年6月10日(時の記念日、明石市立天文科学館開館記念日)には、東経135度に位置する明石市立天文科学館を拠点に、東は北海道名寄市(なよろ市立天文台、東経142度28分59秒[31])から西は沖縄県石垣市(石垣島天文台、東経124度10分16秒[32])まで計10箇所の天文施設を中継で結び、日本国内の「時差」と日本標準時が実感できる「全国天文台子午線リレー」(なんちゅう企画)の生配信を行った[33][34][35]

2017年から2020年まで年1回発行された特殊切手の『天体』シリーズ全4集[36][37][38][39]を監修[40][41]。本シリーズは第1集から4集までを横に並べるとひとつのストーリーとしてつながっており、「上段は星の一生、下段は太陽系の広がり、最後に両者が合流する」デザインとなっている[40]

円舘金と渡辺和郎が1997年10月25日に発見した小惑星番号10616の小惑星が、Inouetakeshiと命名されている[42]

  • 井上毅『時の記念日のおはなし』[43](明石市立天文科学館、2019)
  • 佐々木勝浩/井上毅/広田雅将/細川瑞彦/藤沢健太『時間の日本史』[44](小学館、2021)

    ISBN 9784093888189

出典[編集]

外部リンク[編集]