吉田実代 – Wikipedia

吉田 実代(よしだ みよ、1988年4月12日 – )は、日本の女性プロボクサー、元総合格闘家、キックボクサー、シュートボクサー。三迫ボクシングジム所属。第5代・第7代WBO女子世界スーパーフライ級王者。第6代OPBF東洋太平洋女子バンタム級王者。初代日本女子バンタム級王者。

鹿児島県鹿児島市出身(父親は沖永良部島出身)[2]。中学卒業後、ひとり暮らしをはじめ、働きながら通信制の高校で勉強した[3]

プロボクサーデビュー後に結婚し、2015年4月に長女を出産するも離婚[1]。現在はシングルマザーと格闘技インストラクターとしてボクシングやキックボクシングを教える仕事の傍ら活動中[4][5]

総合格闘技[編集]

2008年、20歳の誕生日を迎えた4月に、格闘技未経験でハワイのHMCに単身格闘技留学、キックボクシングを習う。3か月の留学後に帰国し、10月プロになるために上京。キックの名門TARGETに所属しアマキックボクシング参戦(4戦3勝1KO1敗)。

2009年にマッハ道場に移籍。総合格闘技に挑戦。転向3か月でプロデビュー。

2009年11月10日、DEEPで総合格闘技プロデビュー。アミバに2-0判定負け。

2010年5月23日、女子総合格闘技JEWELS 8th RING初参戦で鹿児島陽子に1RTKO勝ち。

2010年10月10日、JEWELS 10th RINGで市井舞に判定負け。

キックボクシング[編集]

2011年に立ち技格闘技に転向、池袋BLUEDOGジムに移籍。

2011年4月15日、ビギニングでいつかとキックボクシングルールのエキシビョンを行なう(エキシビョンのため勝敗なし)。

2011年4月23日、 SHOOT BOXING初参戦。 井上明日香と対戦し、1Rにダウンを奪い判定勝ち。

2011年6月5日、SHOOT BOXINGでNATSUKAと対戦し、1Rに2度のダウンを奪い判定勝ち。

2011年8月19日、GIRLS S−CUP 2011 トーナメントに出場。1回戦のWINDY智美戦を判定勝ち。続く準決勝の神村エリカ戦はKO負けを喫した。

2011年10月30日、GLADIATOR参戦、 金網によるキックルールで、1Rに2度のダウン奪い判定勝ち。

2012年4月1日、初参戦のJ-GIRLSにて白石瑠里と対戦し、ダウンを奪い、判定勝ち。

2012年5月13日、J-GIRLSにて三冠王の安倍基江の引退エキシビションマッチを行う。

2012年6月17日、J-GIRLSフライ級王座決定リーグにて、サンチェス弥生戦で、前日計量を400g
計量オーバーし体調を崩し入院、試合中止になり、療養のためその後の試合を自粛。

2012年10月14日、粋喧にてアントニオ小猪木とセミファイナルで異種格闘技エキシビションマッチを行う。

2012年11月11日、地元鹿児島の鹿児島格闘技選手権大会にて、先輩である菊野克紀と共にゲストとして来鹿。児童養護施設への募金活動も行う。

2012年11月18日、J-GIRLSにて小澤聡子と対戦し判定勝ちで復帰戦を勝利で飾る。

2013年 2月22日、SHOOT BOXINGにて未奈の欠場により韓国のユー・ヒージンと対戦し1RTKO勝ち。

2013年4月20日、HOOT BOXINGにてオランダのロレーナ・クラインと好勝負を演じるも僅差の判定負け。

2013年8月3日、 SHOOT BOXING Girls S-cupトーナメントにて1回戦ベテランの岡加奈子にダウンとキャッチポイントを奪い判定勝ち。2回戦は前年王者魅津希に判定負け。魅津希の優勝で3位に終わる。

2013年9月1日、地元鹿児島にて念願の凱旋試合を激突.GLADIATORin鹿児島にてGLADIATOR初代女子バンタム級タイトルマッチを韓国のジャン・ウンジョンと行い、KO勝ちで王座獲得。

2013年11月16日、両国国技館 SHOOT BOXING GROUND ZEROにて高橋藍と対戦するも、判定負け。

2013年12月20日、カンボジアのパペットにてTitan Fight Samurai vs Khmerでカンボジアのエイ・ヤヌースとムエタイルールで対戦し判定勝ち。この試合は1万人以上の観客の他、来賓には将軍や政府の要人が揃い、国営放送にて衛星中継された(日本からは小笠原瑛作とハチマキも出場)[6]

ボクシング[編集]

2014年3月5日、日本ボクシングコミッションC級ボクサーテストを受験し合格[7]

2014年4月9日、後楽園ホールにてエキシビション[8]

2014年5月28日、佐藤絢香(YuKO)戦でボクサーデビュー[9]。2-0判定で勝利[10]

2014年8月27日、新宿FACEにて同じくシングルマザーの藤原芽子(真正)相手に2戦目を予定したが、内臓疾患に伴うドクターストップのため棄権し試合中止になってしまった[11][12]

2017年5月14日、初となる地元凱旋として鹿児島アリーナにて3月に後藤あゆみと東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座を争ったキム・アクタブ(フィリピンの旗 フィリピン)と対戦。3-0判定勝利[13]

2017年10月6日、JBCが新たに創設した日本女子王座の第1号となるバンタム級王座決定戦で、前東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者で世界挑戦経験も有する女子プロボクシング界のスター高野人母美と対戦、6ラウンド判定3-0で下し初代王者となった[1]

2018年3月8日、同級日本1位のカイ・ジョンソンを迎えて初防衛戦を3-0で勝利し初防衛成功[14]。なお、カイはこの試合を最後に現役引退しお笑いに転向、吉本興業入りしてカイちゃんの芸名で活動している。

2018年8月20日、OPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦で、同1位として2位のグレエル・テパズ(フィリピンの旗 フィリピン)と対戦、5回1分39秒負傷判定3-0で勝利し2冠目となるOPBF王座獲得[15]

2018年9月30日、2度目の地元凱旋として鹿児島アリーナにて東洋太平洋初防衛戦として7位のファナルック・ コンサング(タイ王国の旗 タイ)と対戦、3-0判定で勝利し初防衛。

2019年3月13日、日本王座2度目の防衛戦として若狭与志枝と対戦し、3-0判定で初防衛成功[16]

2019年6月19日、幕張メッセにてWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦でケーシー・モートン(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国)をジャッジ2人がフルマークを付ける3-0判定で降し世界王座獲得、男女通じ令和初の新世界王者となった[17][18]。また、他のプロ格闘技からの転向者によるJBC公認世界王座獲得も男女通じて初となる。

2019年12月31日、大田区総合体育館でシー・リーピンを相手に防衛戦を戦い、10回3-0(98-91、97-92、99-90)で判定勝ちを収め、初防衛に成功した[19]

2020年8月26日、三迫ジム移籍[TW 1]

2020年12月13日、エディオンアリーナ大阪第第二競技場にてOPBF・日本王者奥田朋子(ミツキ)を迎え2度目の防衛に挑むが、1回にダウンを奪われ、5回に偶然のバッティングが起こり、6回で試合停止、0-3の負傷判定で敗れ王座陥落[20]

2021年6月29日、後楽園ホールにて奥田朋子とダイレクトリマッチを行い、2-1判定で王座奪還に成功[21]

2022年5月30日、後楽園ホールにて元OPBF王者小澤瑶生(フュチュール)を迎えて初防衛戦を行う予定[22]

プロボクシング[編集]

立ち技[編集]

キックボクシング 戦績
14 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
10 2 7 0 0 0
4 1 3 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ソイ・ソーサー 2分5R終了 判定 Titan Fight Samurai vs Khmer 2013年12月20日
× 高橋藍 3分3R終了 判定0-3 SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT〜GROUND ZERO TOKYO 2013 2013年11月16日
ジャン・ウンジョン 2R TKO GLADIATOR in 鹿児島 2013 2013年9月1日
× 魅津希 2分3R終了 判定0-3 SHOOT BOXING Girls S-cup2013日本トーナメント
【Girls S-cup2013日本バンタム級トーナメント準決勝】
2013年8月3日
岡加奈子 2分3R終了 判定3-0 SHOOT BOXING Girls S-cup2013日本トーナメント
【Girls S-cup2013日本バンタム級トーナメント1回戦】
2013年8月3日
× ロレーナ・クライン 3分3R終了 判定0-2 SHOOT BOXING2013 act.2 2013年4月20日
ユー・ヒージン 1R 0:41 KO SHOOT BOXING2013 act.1 2013年02月22日
小澤聡子 2分3R終了 判定3-0 J-GIRLS 2012 ~Platinum’s In The Ring FINAL~ 2012年11月18日
白石瑠里 2分3R終了 判定3-0 J-GIRLS 2011 ~Platinum’s In The Ring 2nd~ 2012年11月18日
× 神村エリカ 1R 0:50 KO(2ダウン:左フック) シュートボクシング・ガールズトーナメント Girls S-cup2011
【Girls S-cup2011トーナメント準決勝戦】
2011年8月19日
WINDY智美 2分3R終了 判定2-0 シュートボクシング・ガールズトーナメント Girls S-cup2011
【Girls S-cup2011トーナメント1回戦】
2011年8月19日
NATSUKA 2分3R終了 判定3-0 SHOOT BOXING2011 act.3 2011年6月5日
井上明日香 2分3R終了 判定3-0 SHOOT BOXING2011 act.2 2011年4月23日

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
3 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
1 1 0 0 0 0 0
2 0 0 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 市井舞 5分2R終了 判定0-3 JEWELS 10th RING 2010年10月10日
鹿児島陽子 1R 3:30 TKO JEWELS 8th RING 2010年5月23日
× アミバ 5分2R終了 判定0-2 DEEP&CMA大感謝祭! 2009年11月10日

アマチュアキックボクシング[編集]

キックボクシング 戦績
4 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
3 1 0 0 0 0
1 0 0 0

獲得タイトル[編集]

  • 初代日本女子バンタム級王座
  • 第6代東洋太平洋女子バンタム級王座
  • WBO女子世界スーパーフライ級王座

出典記事[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
[[2017年創設]]
初代日本女子バンタム級王者

2017年10月6日 – 2019年 (返上)

空位
次タイトル獲得者
奥田朋子
前王者
奥田朋子
第7代WBO女子スーパーフライ級王者

2021年6月29日 – 現在

次王者
N/A