言問通り – Wikipedia

言問通り(ことといどおり)は東京都文京区本郷・弥生の本郷弥生交差点から、隅田川にかかる台東区言問橋に至る道路の通称である(東京都通称道路名設定公告(1962年4月25日)整理番号39)。西側は文京区小石川まで続き、東側は水戸街道(国道6号)・三ツ目通りと接続する。全線が東京都道319号環状三号線の一部を構成(起点から谷中六丁目交差点までは支線)するほか、言問橋をはさむ西詰と東詰の間の区間は国道6号となっている。

主に交差する道路[編集]

付近を通る主な駅・鉄道[編集]

名前の由来[編集]

言問橋に通じるため。言問橋の名前の由来は、平安時代の六歌仙のひとりである在原業平の歌にもとづく。彼は古今集歌人の中でも一二を争う人気歌人であったが、不祥事が原因で都を離れ、当時湿地帯が広がる辺境だったこの地に左遷された。はるばると隅田川の畔までやってきた時に、鳥の名に託して都の恋人を偲んだという伊勢物語の故事から言問を転用したものと考えられている。

詠まれた歌
名にしおはば いざ言問はむ 都鳥 わが思う人は ありやなしやと

俗称・トリビア[編集]

  • 言問通りは、東京大学の本拠地である本郷キャンパスと農学部のある弥生キャンパスを分断しており、両キャンパスを隔てる部分は東京大学の学内でドーバー海峡と俗称されている[1]
  • 西側の終端である西片交差点のわずか先にこんにゃくえんま前交差点がある。その区間は言問通りには含まれないが便宜的に言問通りと呼ばれることがある。
  • 東側の終端の言問橋東詰交差点の先は江東区に入り大門(おおもん)通りを経てかつて洲崎と呼ばれた同区東陽に至る。大門通りはと吉原と洲崎の各遊郭の大門と大門を繋ぐ街道であったことに由来し、今日においては土手通りから馬道通りを南下し馬道交差点から言問通りを言問橋方向に進むことで当時の道筋をある程度は辿ることができる。なお、言問橋東詰交差点から住吉一丁目交差点(以南江東区内、道路愛称名:大門通り)までの道路愛称のない区間(墨田区内)も地元では便宜的に大門通りと呼ばれることがある。