銀波郡 – Wikipedia

銀波郡(ウンパぐん)は、朝鮮民主主義人民共和国黄海北道に属する郡。

黄海北道の北西部に位置し、西に黄海南道と境界を接する。

隣接する行政区画は以下の通り。

郡の西部に載寧江、中央部に銀波川が流れる。西南部には灌漑用貯水池としては北朝鮮最大の銀波湖がある。

日本統治時代以前は、おもに黄海道鳳山郡の一部であった。

1952年12月に行われた北朝鮮の行政区画再編により、鳳山郡の西鐘面・楚臥面・徳在面・双山面・岐川面の全域と、霊泉面・文井面の各一部、載寧郡三江面・銀龍面の各一部が編入され、銀波郡(1邑20里)が新設された。郡の中心である銀波邑は、旧楚臥面の銀波里を中心とする地区にあたる。

年表[編集]

この節の出典[1]

  • 1952年12月 – 郡面里統廃合により、黄海道鳳山郡西鍾面・楚臥面・徳在面・双山面・岐川面および霊泉面・文井面の各一部、載寧郡三江面・銀龍面の各一部地域をもって、銀波郡を設置。銀波郡に以下の邑・里が成立。(1邑19里)
    • 銀波邑・妙松里・礼老里・大閑里・温寨里・養洞里・亀岩里・柳亭里・大青里・楚邱里・新徳里・玉峴里・銭山里・葛峴里・宮垈里・岐山里・青龍里・赤城里・墨川里・金大里
  • 1953年12月 (1邑19里)
    • 妙松里の一部が沙里院市上下里に編入。
    • 妙松里の一部が鳳山郡万金里・九龍里の各一部と合併し、沙里院市九龍里となる。
    • 妙松里の一部が鳳山郡万金里・九龍里の各一部と合併し、沙里院市広成里となる。
    • 新院郡新村里の一部が葛峴里に編入。
    • 新院郡雲陽里の一部が岐山里に編入。
  • 1954年10月 – 黄海道の分割により、黄海北道銀波郡となる。(1邑20里)
    • 黄海南道新院郡新村里・雲陽里の各一部が合併し、新村里が発足。
    • 新徳里・岐山里の各一部が黄海南道載寧郡鳳梧里の一部と合併し、亀蓮里が発足。
    • 養洞里の一部が黄海南道載寧郡龍橋里に編入。
    • 黄海南道載寧郡龍橋里の一部が柳亭里に編入。
    • 銀波邑・楚邱里の各一部が大青里に編入。
    • 大青里の一部が楚邱里に編入。
    • 楚邱里の一部が銀波邑に編入。
    • 新徳里の残部が黄海南道新院郡雲陽里の一部と合併し、黄海南道載寧郡新徳里となる。
  • 1958年 – 妙松里の一部が礼老里に編入。(1邑20里)
  • 1962年 (1邑20里)
    • 楚邱里・大青里・柳亭里の各一部が銀波邑に編入。
    • 銀波邑の一部が養洞里に編入。
  • 1967年 (1邑18里)
    • 温寨里・大閑里が合併し、江安里が発足。
    • 亀岩里および妙松里の一部が大青里に編入。
  • 1972年 – 宮垈里および葛峴里・新村里の各一部が合併し、光明労働者区が発足。(1邑1労働者区17里)
  • 1982年 – 青龍里が鳳山郡に編入。(1邑1労働者区16里)
  • 1985年 – 金大里の一部が麟山郡上下里に編入。(1邑1労働者区16里)
  • 1989年 – 妙松里が鳳山郡に編入。(1邑1労働者区15里)

行政区画[編集]

銀波郡は1邑1労働者区15里からなる[1]

  • 銀波邑 – 은파읍【銀波邑】 (ウンパウプ)
  • 光明労働者区 – 광명로동자구【光明勞動者區】 (クァンミョンノドンジャグ)
  • 葛峴里 – 갈현리【葛峴里】 (カリョンニ)
  • 江安里 – 강안리【江安里】 (カンアンニ)
  • 亀蓮里 – 구련리【龜蓮里】 (クリョンニ)
  • 金大里 – 금대리【金大里】 (クムデリ)
  • 岐山里 – 기산리【岐山里】 (キサンニ)
  • 大青里 – 대청리【大靑里】 (テチョンニ)
  • 礼老里 – 례로리【禮老里】 (リェロリ)
  • 柳亭里 – 류정리【柳亭里】 (リュジョンニ)
  • 墨川里 – 묵천리【墨川里】 (ムクチョンニ)
  • 新村里 – 신촌리【新村里】 (シンチョンニ)
  • 養洞里 – 양동리【養洞里】 (ヤンドンニ)
  • 玉峴里 – 옥현리【玉峴里】 (オッキョンニ)
  • 赤城里 – 적성리【赤城里】 (チョクソンニ)
  • 銭山里 – 전산리【錢山里】 (チョンサンニ)
  • 楚邱里 – 초구리【楚邱里】 (チョグリ)

鉄道[編集]

沙里院(沙里院青年駅)から海州(海州青年駅)に向かう黄海青年線が郡内を縦断しており、銀波駅からは西へ殷栗に向かう殷栗線が分岐している。

外部リンク[編集]