ベルセオレガメ – Wikipedia
ベルセオレガメ(Kinixys belliana)は、爬虫綱カメ目リクガメ科セオレガメ属に分類されるカメ。 ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ガーナ、カメルーン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国北東部、ケニア、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ東部、スーダン南部、セネガル、ソマリア、タンザニア、チャド南部、中央アフリカ共和国西部、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール南西部、ブルキナ・ファソ、ベナン、マラウィ、マリ共和国南部、南アフリカ共和国北東部、モザンビーク、リベリア、ルワンダ[1]。マダガスカル北西部に移入[1]。 最大甲長22センチメートル[1]。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大甲長20.6センチメートル(18センチメートル以上に達することはまれ)[1]。背甲は細長いドーム状で、属内では最も盛り上がる[1]。左右の第12縁甲板は癒合する[1][2]。 腹甲の色彩は淡黄色だが、濃黄色や黄褐色の個体もいる[1]。不規則な小型の暗色斑や放射状の暗色斑が入る個体もいる[1]。 頭部は中型からやや大型(属内では小型)[1]。上顎の先端は突出するが、三又にはならない[1][2]。頭部の色彩は褐色や黄褐色だが、黒や明黄色の個体もいる[1]。後肢の踵に滑車状の大型鱗が発達し、後肢の爪は3-4本[1]。四肢や尾の色彩は灰褐色や黄褐色で、前肢が濃灰褐色で大型鱗周辺が黄褐色の個体もいる[1]。 卵は長径3.8-4.7センチメートル、短径3-3.6センチメートル[1]。幼体は背甲の頂部が盛り上がって椎甲板にはキールがあり、後部縁甲板の外縁が弱く尖る[1]。成長に伴い頂部は平坦になり、キールや縁甲板の突起は消失する(マダガスカル個体群では成体でも縁甲板の突起が消失しない)[1]。 種小名bellianaはThomas Bellへの献名[1]。 スピークセオレガメやロバツィセオレガメを亜種、ナタールセオレガメをシノニムとする説もあるが、1980年代以降はそれぞれを独立種とする説が有力である[1]。 2-5亜種に分ける説がある[1]。亜種間の識別形態に左右の胸甲板の継ぎ目(シーム)の長さ(間胸甲板長)があるが、識別形態の基になった基亜種の標本にはスピークセオレガメ(間胸甲板長が長い)や亜種ニシベルセオレガメが含まれていたとされること、個体変異が大きいことから、識別形態としての有効性は疑問視されている[1]。 ウガンダとコンゴ民主共和国北部の個体群をK. b. mertensiとする説があるが、標本が限られていること、上記のように識別形態の間胸甲板長は有効性が疑問視されている[1]。 タンザニアから南アフリカ共和国にかけての個体群をK. b. zombensis(シノニムとしてK. b. zuluensis)とする説もある[1]。この個体群は背甲の斑紋が放射状になる個体もいるという報告はあるものの、個体変異が大きく基亜種のシノニムとする説が有力である[1]。この個体群がマダガスカルに移入されたと考えられている[1]。 マダガスカル移入個体群をK.
Continue reading
Recent Comments