マーク・ジョンソン (ミュージシャン) – Wikipedia

マーク・ジョンソンMarc Johnson、1953年10月21日 – 、ネブラスカ州オマハ生まれ)は、アメリカのジャズ・ベース奏者、作曲家、バンド・リーダーである。ジョンソンはネブラスカ生まれのテキサス育ち。ブラジルのジャズ・ピアニストで歌手イリアーヌ・イリアスと結婚している[1]

19歳の時に、ジョンソンはフォート・ワース交響楽団でプロとして働き、北テキサス大学では「One O’Clock Lab Band」で演奏し、NTSU交響楽団のプリンシパル・ベーシストも務めた。

1978年、ジョンソンはピアニストであるビル・エヴァンスのバンドに加わり、エヴァンス最後のトリオのメンバーとなった。ジョンソンは、1980年にエヴァンスが亡くなるまで一緒にツアーを行い、レコーディングを行った[1]。2007年、彼はトリビュート・アルバム『サムシング・フォー・ビル・エヴァンス』を、妻でピアニストのイリアーヌ・イリアスと共にリリースしている[2]

その後の彼は、ジョー・ロヴァーノ、マイケル・ブレッカー、スタン・ゲッツ、ボブ・ブルックマイヤー、ゲイリー・バートン、ジョン・アバークロンビー、ビル・フリゼール、パット・メセニー、イリアーヌ・イリアス、エンリコ・ピエラヌンツィ、ジョーイ・バロン、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジャック・ディジョネット、ピーター・アースキン、ポール・モチアンの他、多くのミュージシャンのアルバムでクレジットされている。彼はまた、自身のバンドを率いるリーダーとしても登場した。エレクトリック・ギターにビル・フリゼールとジョン・スコフィールド、ドラムにピーター・アースキンをフィーチャーしたカルテットであるベース・ディザイアーズは、1980年代半ばにECMからの2枚のアルバムを録音したことで国際的な認知を得ることとなった。また、JMTレコードのグループ、ライト・ブレイン・パトロールとして2枚のアルバムを録音。続いてヴァーヴ・レコードから『ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング』をリリースした。ECMからリリースしたアルバム『シェイズ・オブ・ジェイド』は、2005年10月17日の『タイム (雑誌)|タイム』誌による、その時期のトップ・ジャズ・リリース5枚のうちの1枚として「5 CDs That Really Swing」という記事で掲載された。『シカゴ・トリビューン』紙による2005年のジャズ・レコーディング・ベスト10の1枚にも選ばれ、2005年にはデンマーク音楽賞の最優秀外国人リリース賞も受賞した。ピアノには妻のイリアーヌ・イリアス、テナーサックスにはジョー・ロヴァーノ、ギターにはジョン・スコフィールド、ドラムにはジョーイ・バロンをフィーチャーしている[1]

『シェイズ・オブ・ジェイド』に続く作品として、2012年にECMから『Swept Away』がリリースされた。このアルバムはピアニストで作曲家のイリアーヌ・イリアスとのコラボレーションとなっている。前回同様、テナーサックスのジョー・ロヴァーノとドラムのジョーイ・バロンも含まれている。音楽はすべてのオリジナルの楽曲で構成されている。ジョンソンはプロデューサーとして、コンコード・レコードからのイリアーヌ・イリアスのアルバム『メイド・イン・ブラジル』(2016年)と『ダンス・オブ・タイム』(2017年)を共同プロデュースしたことで2つのグラミー賞を受賞した。

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • 『ベース・ディザイアーズ』 – Bass Desires (1985年、ECM)
  • 『セカンド・サイト』 – Second Sight (1987年、ECM) ※マーク・ジョンソン=ベース・ディザイアーズ名義
  • 『2X4』 – Two by Four (1989年、Verve/EmArcy) ※トゥーツ・シールマンス、小曽根真、ゲイリー・バートン、ルーシー・クレインとのデュオ集
  • 『ライト・ブレイン・パトロール』 – Right Brain Patrol (1991年、JMT) ※ベン・モンダー、アルト・トゥンチボヤズヤンとのトリオ
  • 『マジック・ラビリンス』 – Magic Labyrinth (1995年、JMT) ※マーク・ジョンソン・ライト・ブレイン・パトロール名義。ウォルフガング・ムースピール、アルト・トゥンチボヤズヤンとのトリオ
  • 『ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング』 – The Sound of Summer Running (1998年、Verve) ※ビル・フリゼール、パット・メセニー、ジョーイ・バロンとのカルテット
  • If Trees Could Fly (1999年、Intuition Music) ※エリック・ロングスワース(チェロ)とのデュオ
  • 『ベース&チェロ』 – Bass and Cello (2004年、King Japan) ※エリック・ロングスワース(チェロ)とのデュオ
  • 『シェイズ・オブ・ジェイド』 – Shades of Jade (2005年、ECM) ※イリアーヌ・イリアスとジョー・ロヴァーノ、ジョン・スコフィールド、ジョーイ・バロンとのカルテット
  • Swept Away (2012年、ECM) ※With イリアーヌ・イリアス

外部リンク[編集]