ロサード – Wikipedia

ロサードは、日本の競走馬、種牡馬である。現役時は2002年オールカマーなど中央競馬で重賞5勝を挙げた。馬名はスペイン語で「薔薇色の」を表す言葉 (Rosado) 。いわゆる「薔薇一族」の一頭[1]。半姉にデイリー杯3歳ステークスを勝ったロゼカラー、全弟にセントライト記念など重賞3勝のヴィータローザがいる。

※本馬が現役中の2001年から日本では馬齢表記が変更になったため、記事中は競走の名称を除き現表記で統一する。

社台レースホースのクラブ馬で募集価格は8000万円(40口)。一口馬主の一人に宮川一朗太がいる[2]

1998年、デビュー戦となった阪神競馬場での新馬戦に勝利し、続く新潟3歳ステークスでは直線外から鋭く伸びて勝利し重賞初制覇[1]。姉ロゼカラー同様早くから活躍する。その後は、京王杯3歳ステークスで後の優駿牝馬(オークス)の優勝馬ウメノファイバーの2着に入り、東京優駿(日本ダービー)では15番人気ながら6着に食い込むなどの走りをみせる。3歳秋には初の古馬との対戦となった京阪杯で1年ぶりの勝利を挙げた。

古馬となってからは、芝のマイルから中距離重賞を中心に出走を続け、4歳時は未勝利ながら北九州記念、京阪杯で2着など好走。5歳夏には小倉記念で久々の勝利を挙げた。

6歳時は夏に北九州記念で3年連続となる2着になると、秋には新潟開催となったオールカマーを5頭横一線の叩き合いを制してレコードで勝利する[1]。7歳秋には再度小倉記念を勝利。これが現役最後の勝利となった。その後4年連続出走となった天皇賞(秋)8着、マイルチャンピオンシップ13着を最後に引退し、種牡馬となった[3]

2004年から社台スタリオンステーション荻伏で種牡馬となり、2007年からはビッグレッドファームで種牡馬として繋養された[4]。2010年から2012年は種付を行っておらず、種牡馬としては休業状態となっていたが[5]、2013年には産駒のクラウンロゼの活躍もありビッグレッドファームの種牡馬リストにも再び名を連ねた。2016年まで種付を行った[6]が、その後は活躍馬に恵まれず、2017年7月20日付けで用途変更され、供用停止となった[7]

その後、ホーストラスト北海道へ移動。2021年から引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている。

初年度産駒は2007年にデビュー。同年6月24日にアンヴェイルが2歳新馬戦でロサード産駒として中央競馬初出走、2008年2月3日にはケンモンスターが3歳未勝利戦を勝ち、産駒の中央競馬初勝利となった[8]。2010年7月10日には、タマニューホープが産駒初となる中央競馬の特別レース勝ちを収めた。

種付数0となる前の最後の世代である2010年生まれ3頭のうちの1頭、クラウンロゼが、産駒の中央競馬重賞への初出走となった2013年1月12日フェアリーステークスを制し[5]、産駒の中央重賞初勝利。その後、同年3月9日アネモネステークスにも勝利し、3連勝で桜花賞へと駒を進め、産駒初のG1レースへの出走を果たした。

代表産駒[編集]

現役時の特徴[編集]

  • 小倉競馬場のコースを得意としており、小倉記念2勝、北九州記念2着3回と良績を残した。橋口弘次郎は小倉競馬場で活躍した管理馬の中で、一番印象深い馬だとコメントしている[9]
  • 新潟競馬場でも参戦機会が少ない中で良績を残しており、改修前(新潟3歳ステークス)と改修後(オールカマー)双方の重賞を勝った唯一の馬である[1]
  • 400キログラム台前半と牡馬としては小柄な馬体であったが、馬格を瞬発力でカバーし鋭い追い込みをみせた[1]
  • GIでは11走して最高着順は日本ダービーの6着、2桁着順4回と実績を残すことができなかったが、6年の現役生活の間、大きな怪我や長期の戦線離脱もなく元気に走り続けた。
  • 6勝を挙げているが、そのすべてが違う騎手の騎乗で挙げた勝利である。

競走成績[編集]

  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

外部リンク[編集]