伊号第五百六潜水艦 – Wikipedia

伊号第五百六潜水艦(いごうだいごひゃくろくせんすいかん)は、大日本帝国海軍の潜水艦。

もともとはドイツ海軍のIXD1型UボートU-195である。就役は1942年9月5日で、大西洋において哨戒任務を行い、商船2隻、計14,391トンを撃沈し、商船1隻、6,797トンに損傷を与えた[1]。1944年10月からは東南アジア及び太平洋で大日本帝国海軍とともに任務をこなすようになったが、1945年5月8日にドイツが連合国に降伏したため帝国海軍が接収し、第102工作部で整備され7月15日に艦籍に入って伊号第五百六潜水艦となり、第二南遣艦隊に編入された。

艦長以下日本人乗員は潜水艦要員の不足により配置されず、ドイツ船員が当たった。入籍が戦争末期であったために活躍することなくスラバヤで終戦を迎える。9月、インドネシア人民治安軍に鹵獲されたが、すぐにイギリス軍により奪還された。11月30日、伊506は除籍された。1946年(昭和21年)2月16日、

南緯06度50分 東経114度42分 / 南緯6.833度 東経114.700度 / -6.833; 114.700のバリ海でイギリス軍により海没処分された[2]

  1. ^ U-195 at uboat.net 2010年10月20日閲覧。
  2. ^ 海軍歴史保存会『日本海軍史 第7巻』第一法規出版、1995年、366頁。