富山GRNサンダーバーズ – Wikipedia
富山GRNサンダーバーズ | |||||||||||||
会社名 | 富山サンダーバーズベースボールクラブ | ||||||||||||
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創設 | 2006年 | ||||||||||||
所属リーグ | |||||||||||||
歴代チーム名 | |||||||||||||
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本拠地 | |||||||||||||
なし(主たるホーム試合開催野球場はボールパーク高岡) | |||||||||||||
フランチャイズの遍歴 | |||||||||||||
富山県(2007年 – ) |
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永久欠番 | |||||||||||||
獲得タイトル | |||||||||||||
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球団組織 | |||||||||||||
監督 | 吉岡雄二 | ||||||||||||
富山GRNサンダーバーズ(とやまGRNサンダーバーズ、Toyama GRN Thunderbirds)は、プロ野球独立リーグ・日本海オセアンリーグ(NOL)に所属する富山県のプロ野球チーム。2007年から2021年まではベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)に加盟していた。
チーム名は、立山連峰に生息する富山県の鳥、ライチョウ(雷鳥)から命名された。ただし、ライチョウの英名は「ptarmigan」もしくは「grouse(B.LEAGUE・富山グラウジーズはここからの命名)」であり、「雷」と「鳥」からの直訳で付けた和製英語である。発足当時のチーム名は富山サンダーバーズであったが、後述の通り2015年に命名権契約を結んだことから、「GRN」が入った名称となった。
ベースボール・チャレンジ・リーグが6球団制だった2008年から2014年までは北陸地区、8球団制となった2015年からは2021年まで西地区に属した。2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大対応によるリーグ戦形式変更により、西地区のグループEに属した[1]。
2021年9月1日、2022年シーズンはリーグに参加せず、現在の西地区4チームで新リーグを結成することを明らかにした[2]。9月16日に新リーグの名称は日本海オセアンリーグとなることが発表された[3]。
開催球場[編集]
BCリーグ時代[編集]
※本節の出典は、特記以外についてはリーグウェブサイトの試合日程による[4]。
リーグ発足時から所属する他チーム同様、特定の本拠地を定めていない。発足から2014年までの開催球場は富山市民球場アルペンスタジアム・県営富山野球場・高岡市営城光寺野球場・黒部市宮野運動公園野球場・魚津市桃山運動公園野球場・砺波市野球場・小矢部野球場・立山町総合公園野球場であった(立山は2008年から)。2014年には、雨天で中止となったオリックス・バファローズ (二軍)との交流戦1試合を、神戸総合運動公園野球場サブグラウンドで実施した[5]。この間の球場別開催試合数は以下の通りである(ポストシーズンゲームと、前記の交流戦振替1試合は除く)。2007年はアルペン・城光寺・砺波が同数で最多であったが、2008年以降2014年まで年間最多開催になった回数は桃山が3回、アルペンが2回、砺波と城光寺が各1回である。
- 太字はその年度の最多開催球場。
- 5試合以上開催したシーズンがある球場は、背景を黄色としている。
また、2014年までのポストシーズンゲームのホーム開催球場は以下の通りである。
- 2008年
- 2014年
- 地区チャンピオンシップ – 桃山(2試合)・小矢部[11]
2015年からは新たにオープンした高岡西部総合公園野球場(ボールパーク高岡)が加わり、同年以降は毎年最多開催で、主たる開催球場となっている。ポストシーズンゲームは、2015年の地区チャンピオンシップは高岡西部[12]、2017年の地区チャンピオンシップは城光寺[13]、2018年の地区チャンピオンシップはアルペンで[14]それぞれ開催している。一方、2014年以前の開催球場のうち、立山は2015年以降開催がない。2018年は宮野運動公園野球場での開催がなかった[15][16]が、2019年からは毎年1試合が開催されている[17][18]。
NOL時代[編集]
2022年3月12日に発表された同年シーズン日程によると、富山県内開催のホームゲーム18試合の球場は、BCリーグ時代同様高岡西部が7試合で最多、以下県営富山(4試合)、アルペンスタジアム(2試合)、宮野運動公園(2試合)と続き、となみ・小矢部・桃山の各球場で1試合ずつとなっている[19]。BCリーグ時代は開催のあった城光寺野球場では試合の予定がない。
2000年代[編集]
2010年代[編集]
- 2010年6月27日 – 2010年前期終了(北陸地区3位)。
- 2010年9月27日 – 後期終了。前期に続き3位であった。
- 2011年10月5日 – 横田久則監督の退団発表。このシーズンは前期は優勝マジック1まで行きながら[22]、石川に逆転優勝を許し[23]、後期は3位に沈んだ。
- 2011年10月19日 – コーチの進藤達哉が監督に就任することを発表。
- 2012年9月12日 – このシーズンの公式戦を終了。前期は3位。後期は新潟の圧倒的優位(北陸地区3チームとの対戦で18勝0敗[24])の前に北陸地区は勝率3割台で首位を争う状態にもなった[25]が、9月にかけて10連敗を喫し後退[26]、前期に続いて3位に終わる。
- 2013年7月4日 – 前期終了。5月から6月にかけて優位にペナントレースを進め優勝マジックも点灯したが、終盤に4連敗して6月23日に消滅、石川に逆転優勝を許した[27][28]。
- 2013年9月26日 – 後期終了。勝率5割の2位で、4年続けてポストシーズンゲームには進めずに終わる。
- 2013年10月18日 – 進藤監督の退団発表。
- 2013年12月4日 – 吉岡雄二の監督就任を発表。
- 2014年6月30日 – 北陸地区前期優勝が決定[29]。
- 2014年9月24日 – 後期優勝の石川と対戦した地区チャンピオンシップで対戦成績2勝2敗2分のタイとなったが、リーグ規定(シーズンの対戦成績優位なチームが優勝)により石川に敗退[30]。
- 2015年2月26日 – 北陸コカ・コーラボトリングの子会社であるGRNと命名権の契約を行い、チーム名を富山GRNサンダーバーズへ変更[31]。
- 2015年5月25日 – 選手兼任コーチとして元プロ野球選手だったタフィ・ローズが現役復帰する形で入団(2016年で退団)。
- 2015年9月13日 – 西地区後期優勝が決定。
- 2015年9月22日 – 前期優勝の福井と対戦した地区チャンピオンシップに1勝2敗で敗退[32]。
- 2017年6月17日 – 3期ぶりとなる西地区前期優勝[33]。
- 2017年9月18日 – 後期優勝の信濃グランセローズと対戦した地区チャンピオンシップに0勝2敗で敗退[34]。地区チャンピオンシップで1勝も挙げられなかったのは今回が初となる。
- 2017年12月1日 – 北海道日本ハムファイターズコーチ就任に伴い監督を退任する吉岡雄二の後任に、元東京ヤクルトスワローズコーチの伊藤智仁が決定したと発表[35]。
- 2018年9月2日 – 3期ぶりとなる西地区後期優勝[36]。
- 2018年9月17日 – 前期優勝の福井と対戦した地区チャンピオンシップに、前年に続いて0勝2敗で敗退[37]。
- 2018年11月8日 – 前読売ジャイアンツコーチの二岡智宏と次期監督就任で基本合意したと発表[38]。
- 2019年6月21日 – 前期日程を終了。残り3試合で前期優勝マジック3が点灯したが[39]、2試合目となる滋賀ユナイテッドベースボールクラブ戦に敗戦して前期優勝を逃した[40]。
- 2019年9月8日 – 後期日程を終了。3位に終わり[41]、地区チャンピオンシップ連続出場は2年でストップした。
- 2019年9月17日 – 監督の二岡が今シーズン限りで退任することを発表[42]。理由は明らかにされていない[43](後日、巨人のコーチに就任)。11月1日、2020年シーズンの監督として、前・東京ヤクルトスワローズコーチで高岡市出身の田畑一也の就任を発表した[44]。
2020年代[編集]
- 2020年6月20日 – このシーズンの公式戦が開幕。リーグの中で唯一ホーム開幕戦から有観客試合を実施した[45]。
- 2020年9月24日 – 西地区チャンピオンシップへの出場が決定[46]。
- 2020年10月17日 – 西地区チャンピオンシップで福井に敗退。ただし、地区チャンピオンシップ敗北チームの中で得失点差が最小だったことから、ワイルドカードとしてリーグチャンピオンシップ準決勝に進んだ[47]。
- 2020年10月21日 – 神奈川フューチャードリームスとのリーグチャンピオンシップ準決勝に敗退[48]。
- 2020年11月25日 – 監督の田畑が退任することを発表[49]。12月17日に、吉岡雄二が4年ぶりに監督に復帰すると発表した[50][51]。
- 2021年9月1日 – 来シーズンのリーグ不参加と、西地区4球団による新リーグ結成を発表[2]。
シーズン[編集]
年度 | 期 | 監督 | 順位 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | ゲーム差 | 打率 | 防御率 | 本塁打 |
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2007 | 全 | 鈴木康友 | 2 | 72 | 43 | 26 | 3 | .623 | 2.0 | .305(1位) | 4.21(3位) | 52(4位) |
2008 | 前 | 1 | 36 | 19 | 15 | 2 | .559 | ※1.5 | .264(2位) | 2.61(2位) | 13(4位) | |
後 | 1 | 36 | 16 | 12 | 8 | .571 | ※2.0 | |||||
2009 | 前 | 2 | 36 | 21 | 13 | 2 | .618 | 0.0 | .268(2位) | 3.16(5位) | 19(5位) | |
後 | 2 | 36 | 17 | 18 | 1 | .486 | 4.0 | |||||
2010 | 前 | 横田久則 | 3 | 36 | 14 | 20 | 2 | .412 | 3.5 | .246(5位) | 4.60(6位) | 34(2位) |
後 | 2 | 36 | 14 | 18 | 4 | .438 | 3.0 | |||||
2011 | 前 | 3 | 36 | 15 | 18 | 3 | .455 | 0.5 | .253(5位) | 3.16(2位) | 22(5位) | |
後 | 3 | 36 | 10 | 21 | 5 | .323 | 4.5 | |||||
2012 | 前 | 進藤達哉 | 3 | 36 | 16 | 19 | 1 | .457 | 6.0 | .267(2位) | 4.17(6位) | 22(3位) |
後 | 2 | 36 | 13 | 21 | 2 | .382 | 3.5 | |||||
2013 | 前 | 2 | 36 | 20 | 15 | 1 | .571 | 0.0 | .264(2位) | 3.02(2位) | 24(3位) | |
後 | 2 | 36 | 15 | 20 | 1 | .471 | 9.5 | |||||
2014 | 前 | 吉岡雄二 | 1 | 36 | 16 | 20 | 0 | .444 | ※2.0 | .258(6位) | 4.83(6位) | 21(6位) |
後 | 3 | 36 | 14 | 20 | 2 | .412 | 3.5 | |||||
2015 | 前 | 4 | 37 | 12 | 22 | 3 | .353 | 8.5 | .249(7位) | 4.73(8位) | 24(4位) | |
後 | 1 | 35 | 18 | 12 | 5 | .600 | ※0.5 | |||||
2016 | 前 | 4 | 36 | 12 | 21 | 3 | .364 | 8.5 | .273(4位) | 4.41(7位) | 23(7位) | |
後 | 3 | 36 | 15 | 19 | 2 | .441 | 5.5 | |||||
2017 | 前 | 1 | 35 | 22 | 13 | 0 | .629 | ※1.0 | .296(1位) | 3.69(3位) | 72(2位) | |
後 | 2 | 36 | 22 | 12 | 2 | .647 | 3.0 | |||||
2018 | 前 | 伊藤智仁 | 4 | 34 | 16 | 17 | 1 | .485 | 6.0 | .270(8位) | 3.78(2位) | 36(7位) |
後 | 1 | 34 | 22 | 10 | 2 | .688 | ※2.0 | |||||
2019 | 前 | 二岡智宏 | 2 | 36 | 20 | 13 | 3 | .606 | 0.5 | .296(2位) | 3.58(3位) | 26(9位) |
後 | 3 | 34 | 16 | 18 | 0 | .471 | 8.0 | |||||
2020 | 全 | 田畑一也 | 1 | 60 | 31 | 22 | 7 | .585 | ※6.0 | .290(3位) | 4.36(5位) | 43(2位) |
2021 | 全 | 吉岡雄二 | 2 | 68 | 36 | 26 | 6 | .581 | 3.5 | .270(10位) | 3.35(1位) | 25(11位) |
- 2008年以降の順位は地区(2014年までは北陸地区、2015年以降は西地区、2020年は西地区グループE)での順位、打率・防御率・本塁打はリーグ総合での順位。
- 優勝したシーズンのゲーム差は※を付けて2位チームとのゲーム差を表記。
- 金地はリーグ優勝。
- 2021年は日程の打ち切りにより、4試合を未消化でシーズンを終了した。
地区チャンピオンシップ[編集]
※2014年は全5戦(3勝)制、2020年はトーナメント、他は全3戦(2勝)制。
- 2008年 – 地区年間優勝(1勝1敗:対戦は石川。前後期制覇のため1勝で優勝)
- 2009年 – 1勝2敗(対戦は石川。石川は前後期制覇のため1勝で優勝)
- 2014年 – 2勝2敗2分(対戦は石川。リーグ規定により、シーズン対戦成績の優劣で石川が優勝)
- 2015年 – 1勝2敗(対戦は福井)
- 2017年 – 0勝2敗(対戦は信濃)
- 2018年 – 0勝2敗(対戦は福井)
- 2020年 – 敗退(対戦は福井)※ワイルドカードとしてリーグチャンピオンシップに進出
リーグチャンピオンシップ[編集]
※2020年はトーナメント制
- 2008年 – 総合優勝(3勝0敗:対戦は群馬)
- 2020年 – 準決勝敗退(対戦は神奈川)
グランドチャンピオンシップ[編集]
- 2008年 – 2勝3敗(対戦は香川)
チームスタッフ[編集]
選手・スタッフについては富山GRNサンダーバーズの選手一覧を参照。
- トレーナー – 岡航平
マスコットキャラクター[編集]
雄のライチョウという設定の「ライティー」[52]。
チアダンスチーム[編集]
2011年に発足した専属チアリーディングチーム(チアリーダー)Cheerty’s(チアティーズ)があったが、2019年シーズンをもって活動を休止した[53]。
私設応援団「雷鳥応援団」が存在する[54][55]。
テーマソング・応援歌[編集]
- サンダーバード-your voice-(V6) – テーマソング
- GLORY DAY(SP-D) – 公式応援ソング
- GO!GO!サンダーバーズ (寅)- 公式応援ソング(2018年7月29日の「サンダーバーズサマーフェスタ」で発表[56])
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関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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