日本のダービーマッチ – Wikipedia

日本のダービーマッチ (にほんのダービーマッチ)は、日本における「ダービーマッチ」と称される試合の事をいう。

日本国内では、日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)発足以前の日本サッカーリーグ (JSL) でも、「○○決戦」という表現が「ダービーマッチ」に近い性格を帯びて用いられてきた。JSLでこのような呼び方をされていたものは以下のものがある。

当時、こうした「○○決戦」では観衆数は少ないものの、そのほとんどが選手の家族や会社関係者だったため、「天竜川決戦」のように会社自体がライバル関係にあった「決戦」は盛り上がりを見せた。同時に「天竜川決戦」はダービーマッチが本来持っている地域性を内包しており、これを日本の「ローカルダービー」の一つの原型とみなすこともできる。

現在のように、従来の「○○決戦」に代わり、日本で「ダービー」という言葉・表現が用いられるようになったのは1993年のJリーグ開幕後のことである。発足初年こそ、「ダービーマッチ」と呼ばれたのはローカルダービーの横浜ダービー (横浜マリノス×横浜フリューゲルス)とナショナルダービー (ヴェルディ川崎×横浜マリノス)の2つしかなかった。
現在では、サッカーが盛んな地域性などから静岡ダービー・さいたまダービー・大阪ダービーが日本で最も盛り上がりを見せる典型的なダービーマッチといえる。

なお、元々の「ダービー」という語源は英国発祥のフットボール競技から由来しているため、その流れから考えれば主にサッカーやラグビーなどにおいて用いられてきた言葉であった。しかし、近年の日本国内ではプロ野球などといった英国以外から発祥した競技スポーツでも頻繁に使用されている。

日本におけるダービーマッチの具体的な特徴として、歴史上の因縁や地域の共通点をからめるなど本来のダービーマッチが持っている地域性による試合以外にも「ダービー」と呼ぶ傾向が見られる点にある。例えば、「川中島ダービー (平成の川中島合戦)」や「天地人ダービー」などがこれに当たり、これらは従来用いられてきた「○○対決」の延長上にあるもので、容易にその言い換えが可能であるためである。

このような狭義の「ダービー」とは異なる用法がされる理由としては以下の点が挙げられるが、実際にローカルダービーとして盛り上がりを見せるのは、本拠地が同一都道府県、または関東以外の地域において本拠地が隣接する府県にある場合 (関東では全ての都県にJリーグクラブがある)くらいである。また、異なった用法によって作られたダービーマッチの中には観客動員増加など、一定の成功を収めているカードもあるものの、本来のダービーマッチに比べサポーターの意識は低く、盛り上がりに欠ける傾向にある。

  1. 本来の意味を知らずに起こった誤用または拡大解釈。
  2. クラブの商業的な戦略。
  3. サポーターがいわゆる「ネタ」として広めたもの。
  4. リーグ自体がプロ化を行って歴史が浅い為にクラブ同士にたいして因縁が無い事。

サッカー[編集]

Jリーグ[編集]

ナショナルダービー[編集]

Jリーグ発足以降「ダービーマッチ」と表現するいう言葉が普及するにつれ、国内の突出した2チームによる対戦を「ナショナルダービー」と表現することがある。

しかしながら、2008年以降はリーグ戦では3クラブ以上が絡む混戦が多く、優勝に絡むクラブの顔ぶれも増えてきたことなど、突出した2つの強豪クラブが優勝を分け合う状況とはなっていない。このことから「ナショナルダービー」という表現は少なくなっている。

ローカルダービー[編集]

  • さいたまダービー:同一自治体 (さいたま市)内で異なる本拠地を持つクラブ(浦和は埼玉スタジアム2002、大宮はNACK5大宮)によるダービーマッチである。また、本拠地のほか、同一の自治体内でありながら地域名が異なるのは日本で唯一である[注 1][注 2][注 3]。2015年・2018年 – は大宮がJ2在籍のため、リーグ戦においては開催されない[13]
  • 千葉ダービー:1995年から開催されている、ジェフユナイテッド市原・千葉と柏レイソルとの対戦。毎年プレシーズンマッチとして、ちばぎんカップが開催されている(会場:柏のホーム日立柏サッカー場(or 柏の葉公園総合競技場)、千葉のホームフクダ電子アリーナ (市原緑地運動公園臨海競技場は2005年を最後に開催されていない)。
  • 東京ダービー:2012年に町田がJ2昇格(2013年はJFL降格・2014年はJ3所属)した際、東京Vとの対戦は「東京クラシック」の名が付けられている。
  • 甲信ダービー:山梨県と長野県の隣県で、戦国時代より「甲州」「信州」と呼ばれ、総称して甲信地方と呼ばれている。2012年に甲府がJ2降格、松本がJ2昇格で対戦が実現した。2013年 – 2014年にかけての2年間は甲府がJ1、松本がJ2にそれぞれ所属するため開催されなかったが、2015年に松本のJ1昇格に伴いJ1で初開催された。
  • 大阪ダービー:2016年 – 2020年はJ3リーグにおいて解禁されたセカンドチーム(U-23)の加盟により、「U-23版大阪ダービー」も行われていた。
  • 九州ダービー:福岡ダービーを含む九州勢同士の対決は2010年から「バトルオブ九州」と名付けられている[14]
※なお、関東勢の直接対決で多摩川クラシコ、北関東決戦などごく一部を除いた、他の都県をまたいだチーム間の対戦ではほとんど「関東ダービー」と紹介されることはない。

交流のある地域同士の対戦[編集]

地域同士が近接している対戦[編集]
  • 川中島ダービー: 両ホームタウン出身の戦国大名武田信玄と上杉謙信に因んだダービーマッチ。由来となった川中島の戦いでは両大名が一騎討ちを行っている。両チームの対戦はJFL所属の1998年からであるが、2003年に「平成の川中島合戦」としてこの名が付けられた。2003年および2006年は戦いの舞台であった長野県(松本アルウィン)で対戦している。
  • 天地人ダービー: 両チームのホームがある山形県と新潟県が県境を接していること、また、NHK大河ドラマ『天地人』で両県が主要舞台(1595年ごろまでは新潟県、関ヶ原の戦い以後は山形県米沢市。いずれも戦国大名上杉氏の本拠地である)となっていることから命名された[15][16]
  • 白山ダービー: 白山を挟んで隣接する石川県・岐阜県の両Jクラブによるダービーマッチ。両クラブの対戦自体は2015年に金沢がJ2に昇格して以来行われているが、白山ダービーと銘打たれたのは白山開山1,300年となる2017年。
  • 富士山ダービー: 両者のホームタウンから見える富士山から。記念グッズも発売されている。なお、この両クラブは業務提携を結んでいたこともあり (ヴァンフォーレ甲府の2002年の項なども参照)、近しい関係となっている。2006年の甲府のJ1昇格時、リーグ開幕戦で初めて実現した。[17][18]
  • 瀬戸大橋ダービー: 瀬戸大橋で結ばれている岡山県と香川県をホームタウンとする両クラブの対戦。2014年に讃岐がJ2昇格して実現した。なお岡山県と香川県は民放テレビの放送エリアが同一[19]
  • 海峡ダービー: 鳴門海峡を挟んで隣県同士の兵庫県と徳島県をホームタウンとする両クラブの対戦。徳島がJリーグ昇格後、初対戦となった2006年に「海峡ダービー」の名がメディアに登場した。2014年にはJ1での対戦が実現している。
  • 関門海峡ダービー: 関門海峡を挟んで隣県同士の山口県と福岡県の北九州市をホームタウンとする両クラブの対戦。2016年に山口がJ2に昇格して実現した[20]。2017年は北九州のJ3降格に伴い開催されなかったが、2020年に北九州がJ2に再昇格したことにより再開された。
地域同士が近接していない対戦[編集]
  • 姉妹県マッチ: 宝暦治水事件が縁となり、1971年に最初で最後の姉妹県となる岐阜県と鹿児島県をホームタウンとする両クラブの対戦。鹿児島がJ2に初めて参加した2019年から実施。なお、B3リーグの岐阜スゥープスと鹿児島レブナイズの試合はこの形式を用いていない。
  • 川鉄ダービー: 川崎製鉄水島サッカー部を前身としているヴィッセル神戸と川鉄水島のOBチームである「リバー・フリー・キッカーズ(RFK)」を前身としているファジアーノ岡山の、川鉄水島の流れを汲む両クラブの対戦。2013年にJ2で実現した。
  • 薩長ダービー:薩長同盟にちなんだ、鹿児島県・山口県の両Jクラブによるダービーマッチ[21][22][23]。2014年にJFLで、2019年にJ2で実現した。

ダービーマッチ的な要素を持つ対戦企画[編集]

  • PRIDE OF 中四国:中国四国地区のクラブ同士の対戦
    当時J2に所属していた岡山・徳島・愛媛に加え鳥取のJ2参入により中国地方、四国地方のJ2クラブが4クラブになったことに伴い、それぞれのクラブの地域の観光や物産を全面PRし、サポーターが楽しめる対戦企画として2011年より実施。バトルの名称は公募を基に決定した。[24]
  • バトルオブ九州:九州地区のJクラブ同士の対戦
2010年から「バトルオブ九州」と名付けられている[14]
  • プライド オブ 北アルプス
    J3に所属しているFC岐阜、カターレ富山、AC長野パルセイロの3チームのホームタウンをまたぐ北アルプスを舞台に各チームが頂上を目指し、尚且つ地域交流も深めていく。企画として2020年より実施。

現在は行われていない対戦企画[編集]

  • MICHINOKU MITSUDOMOE:東北地区のJ3クラブ同士の対戦。
  • SKYシリーズ:神奈川県所属のクラブ同士の対戦。
    2013年にJ1所属していた3クラブ(湘南ベルマーレ、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス)の頭文字から付けられた。[25]
  • 東海北陸ダービー (2009年-2011年) :FC岐阜×カターレ富山
  • TOP OF 北アルプス (2012年-2014年):FC岐阜×カターレ富山×松本山雅FC
  • 中部日本横断シリーズ (2015年):アルビレックス新潟×ヴァンフォーレ甲府×松本山雅FC×清水エスパルス[26]
  • バトルオブ上信越:上野信濃越中地区のクラブ同士の対戦
    J3に所属している富山・長野・群馬の3クラブで試合と地域を盛り上げている。また、Jリーグクラブを有効活用し、サポーター同士が地域間交流を行うことで、3県の観光PRの場として、各県の観光経済のアップにも役立てることを目的としている。企画として2019年に実施。[27]
  • 首都圏バトル5 -王の帰還-:大宮アルディージャ×ジェフユナイテッド市原・千葉×東京ヴェルディ1969×FC町田ゼルビア×横浜FC
南関東のJ2クラブによる合同企画で、マスコット対決とアウェイ入場者数で勝敗を決定する。またオリジナルグッズの販売や出張グルメ等も行っている。 2015年には当時J3に所属していた町田ゼルビアを除く4クラブで「首都圏バトル4~じゃない4の逆襲」が行われた。また、2018年は「首都圏バトル5~新たなる希望」というタイトルで行われた。2019年も開催されるが、柏レイソルはオファーしたものの辞退されたと、この企画のスポンサーであるGenkiの公式Twitterで発表されている。[28][29]

クラブの移転または合併により消滅した対戦[編集]

  • 川崎ダービー:川崎フロンターレvsヴェルディ川崎 (2000年)
    同一本拠地のクラブ同士の対戦。リーグ戦では川崎フロンターレが昇格した2000年に開催。2001年のヴェルディの東京移転に伴い消滅。
  • 横浜ダービー:横浜マリノスvs横浜フリューゲルス (1993年-1998年)
    Jリーグ発足当初から存在した同一本拠地のクラブ同士の対戦。1998年シーズン終了後、両チームの合併 (現・横浜F・マリノス)に伴い消滅。

JFL・旧JFL[編集]

JFL・旧JFLにおけるダービーマッチ。

同一都道府県・同一地域[編集]

ダービー名の太字は2021年シーズンに行われるダービーマッチ、クラブ名の太字は同シーズンに対戦が予定されているクラブ

  • 旧東京ダービー:1999年-2006年。佐川東京は2001年から参加、国士舘は2004年脱退、佐川東京は佐川大阪と合併のため2006年まで。
  • 北関東ダービー:2004年-、 草津は2005年にJ2参加、アルテ高崎は2004年まで「群馬FCホリコシ」、2005年は「FCホリコシ」として出場。流通経済大学は2005年から参加、栃木SCは2009年にJ2参加。2009年からはアルテ高崎と流通経済大学の対決となった。2010年からは栃木ウーヴァがJFLに昇格して3チームによる対決となる。2011年はアルテ高崎と栃木ウーヴァとの対決になったが、アルテ高崎がJFLより脱退したためこの年限りとなった。
  • 境川ダービー:2013年。[33]町田市と相模原市を流れる「境川」にちなむもの。2014年は両チームともJ3に所属する為JFLにおける境川ダービーはこの年限りとなった。
  • 群馬ダービー:2004年のみ、FCホリコシの1勝1分だった。
  • 旧川崎 (神奈川)ダービー:1992年は上記の3チームが対戦したが、1993年はNKKがJ2 (現在のJFL相当)に降格→そのまま休部となったため、2チームのみとなった。その後1996年に東芝がコンサドーレ札幌として札幌市に本拠地を移したため、JFLにおける川崎ダービーは1995年が最後となった。
  • 富山ダービー:2001年-2007年、両者がJFLに上がる前の北信越フットボールリーグ時代から続く長いライバル関係にあり、現JFLのダービーマッチの中では屈指の好カードだった。順位はYKK APが上位にいるが、ダービーに関してほぼ互角である。天皇杯の富山県代表争いも毎年この2クラブに絞られており争いは激しかったが、両クラブが2008年よりJリーグを目指す統合クラブ (カターレ富山)となったため、富山ダービーは2007年限りで消滅した。
  • 旧静岡ダービー:1997年-2003年。1997年-1999年と2003年はHonda FC 対 ジヤトコFC。
  • 旧東海ダービー:旧JFL、1992-1997年。3クラブが直接対戦したのは1996年のみ。1992-1995年はコスモ四日市と西濃運輸の対戦。1997年はデンソーと西濃運輸の対戦)
  • 東海ダービー:デンソーを前身とするFC刈谷と、西濃運輸サッカー部解散後に結成されたFC岐阜によるダービーマッチで、FC岐阜のJFL昇格により復活したものの、FC岐阜のJ2昇格のためこれも1年だけで一旦消滅となった。2007年のみ。
  • 三重ダービー: 2019年シーズンに実現。過去には東海社会人サッカーリーグで対戦したほか、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016・決勝ラウンド最終戦で「勝った方がJFL昇格」という状況下で対戦が行われたことがあった (ヴィアティン三重が勝利、一足早くJFL昇格を決めた)。
  • 旧関西ダービー:佐川印刷SC、佐川急便SCに関しては「佐川ダービー」を参照。2003年のみ。
  • 岡山ダービー:2008年のJFLで実現したが、2009年にファジアーノ岡山がJ2昇格、三菱水島も同年度に予算難のためJFLから脱退したため、当面リーグ戦での対決は消滅
  • 旧九州ダービー:アルエット熊本とプロフェソール宮崎は2002年。ロッソ熊本とホンダロックサッカー部は2006年-2007年。ロッソ熊本とFC琉球は2007年。FC琉球とニューウェーブ北九州は2008年。ニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎、ホンダロックサッカー部、FC琉球は2009年。V・ファーレン長崎、ホンダロックサッカー部、FC琉球は2010年-2011年。
  • 滋賀ダービー:MIOびわこ滋賀が2008年にJFLに昇格して実現したが、SAGAWA SHIGA FCが2012年限りで活動休止となり、この年で終了となった。

その他[編集]

  • 佐川ダービー:系列に同じ佐川急便グループを持つクラブ同士の直接対決。社内的には東京 対 大阪のみが重要視され、関連会社である佐川印刷戦は盛り上がらない。事実、佐川大阪社員応援団が登場するのは長居で行われる佐川東京戦のみで、この試合はJFLの観客動員の平均を10倍は上回る4,000人以上を動員した。佐川東京・大阪の合併により、2007年から佐川急便 (現佐川滋賀)、佐川印刷の戦いとなり同時に関西ダービーも兼ねる。
  • ホンダ・ダービー:両クラブはいずれも本田技研工業の系列で、前者がホンダ本体のサッカー部、後者は自動車関連部品を扱っている関連企業である。それなりに社員動員はあり、都田・宮崎ともども1,000人以上動員する。2009年、ホンダロックのJFL復帰によりダービーが復活。
  • 瀬戸内ダービー:瀬戸内海を面した、岡山県 (三菱水島FC)と愛媛県 (愛媛FC)の対戦となった。2005年のみ。

地域リーグ[編集]

  • 旧青森ダービー:アステール青森FCとヴァンラーレ八戸は2006年のみ。
  • 福島ダービー(2019年):2016年以降、3年連続で天皇杯福島県予選決勝戦のカードが福島ユナイテッドFC(J3)対いわきFC(福島県リーグ→東北社会人リーグ)となり、ダービーマッチの様相を見せていた。そのような中、2019年2月24日に福島第一原発事故により使用できなくなっていたナショナルトレーニングセンター、Jヴィレッジの一部再開を記念し福島ユナイテッドFCといわきFCの特別試合が「Jヴィレッジ再開記念 福島ダービーマッチ」と銘打たれ開催された[34]

WEリーグ[編集]

浦和と大宮はJリーグ同様、さいたまダービーとしても行われる[35]
JリーグではAC長野パルセイロとアルビレックス新潟の対戦は一度も実現していない。

フットサル[編集]

Fリーグ[編集]

2007年に発足したフットサルのFリーグにおけるダービーマッチ。

ラグビー[編集]

トップリーグ[編集]

トップリーグにおけるダービーマッチ。社会人チームで構成されていることから、会社の業種での競合関係でのライバル対決をダービーと称することが多い。

プロ野球[編集]

21世紀に入り、プロ野球の東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツの「東京ダービー」などの様に、当該球団の営業サイドや一部マスコミが称している場合もあり、特に2005年のセ・パ交流戦が開催されるようになった辺りから「○○ダービー」といわれる試合が多く存在するようになった。ただし、ダービーマッチ的な対戦企画を打ち出しても、定着せず数年で終了する企画が多い。

なお、野球用語にあるハーラーダービーやホームランダービーは競馬のダービーに由来しており、「ダービーマッチ」とは由来がまったく異なる。また、日本ではサッカーの影響から「ダービー」という語を用いる様になったが、元々は「伝統の一戦」や「○○決戦」、「××対決」、野球発祥の地であるアメリカのMLBの様に「○×シリーズ」等と呼んできた。

ダービーマッチ的な要素を持つ対戦
日本シリーズにおける同ー地域での対戦

※いずれも現在は実現不可能な対戦である。

現在は行われていない企画
  • 東横シリーズ:東京ヤクルトスワローズvs横浜ベイスターズ
    東急電鉄広報誌「Salus」による企画。同紙持参でチケット割引などの特典を受けられる。2007年から開始されたが、2012年以降は企画が行われていない。[52]
  • 首都圏シリーズ:横浜DeNAベイスターズと埼玉西武ライオンズおよび千葉ロッテマリーンズとの対戦
    2013年開始。横浜DeNA主催の交流戦で関東地区に拠点をおく埼玉西武および千葉ロッテとの対戦が対象。両チームOBと一緒に試合観戦できるチケット販売など企画された。この企画は2014年まで行われた[53][54]
  • GSDBプロジェクト:東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズ間の対戦
    首都圏に本拠地を持つセントラル・リーグ3球団による合同企画。スタンプラリーなど企画された。2012年から2014年まで開催。
  • 埼玉vs.千葉シリーズ:埼玉西武ライオンズvs千葉ロッテマリーンズ
    パシフィック・リーグにおいて関東に本拠地を有する球団同士の対戦。西武の黄金期に捕手を務めた伊東勤が千葉ロッテの監督に就任した2013年に「ライバルシリーズ」として企画され、それぞれ県名を記したユニフォームを着用して対戦する。2016年まで実施。[55][56]

バスケットボール[編集]

Bリーグ[編集]

Bリーグにおけるダービーマッチの一覧である。

bjリーグ[編集]

ターキッシュエアラインズbjリーグにおける対戦カード。bjリーグでは本拠地は重複しないが、九州や東北などの広義の地域間、または普段から交流の多い隣県を本拠地とするチームの対決を、ダービーと称している。

NBL[編集]

1967年に創設された日本リーグは全て実業団チームで構成され、ホーム&アウェイという概念のない状況で試合が開催されていた。2001年発足のスーパーリーグではチーム愛称の付与、2007年発足のJBLではホームタウン制の採用、2013年発足のNBLでは地域名をチーム名に付与するなど取り組んできたが、マスコミ等でのチーム名の呼称は企業名のままであり、地域との関わりはbjリーグと比較すると希薄である。

NBDL[編集]

Wリーグ[編集]

バレーボール[編集]

Vリーグ、V.LEAGUE[編集]

2003年にホームゲーム制を導入。集客によりチームへの収益が上がる仕組みが出来上がったことから、各チームが積極的にホームゲームを開催するようになっている。

女子の部における同一地域間での対戦。
プレシーズンマッチとして、ホームアンドアウェイで2試合行われる[81]

アメリカンフットボール[編集]

Xリーグ[編集]

  • 千葉ダービー:オービックシーガルズ vs IBM Big Blue
    習志野市に練習場をもつオービックと八千代市に練習場を持つIBMの対戦。2011年の対戦は千葉市のZOZOマリンスタジアムにて開催、習志野高校吹奏楽部マーチングバンドの演奏などボウルゲームさながらの演出で盛り上げた。[82][83]
  • 川崎ダービー:富士通フロンティアーズ vs アサヒビールシルバースター
    アサヒビールは長年川崎球場を練習場と活動をしているが、同球場の命名権を富士通が取得し「富士通スタジアム川崎」と変更。富士通は「かわさきスポーツパートナー」に参加するなど地域活動に力をいれていることから、ともに川崎を拠点としスタッフの関わりも多い両チームの対戦を「川崎ダービー」と銘打ち、2016年6月の東日本交流戦からポスター作成など展開をはじめている。[84]

アイスホッケー[編集]

アジアリーグアイスホッケー[編集]

Tリーグ[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2000年はJ2で対戦していたが、旧浦和市・旧大宮市などの合併によるさいたま市発足前であり、県名の「埼玉ダービー」としていた。またさいたま市発足後も、チーム名称は旧市名をそのまま継承しているため。
  2. ^ Jリーグに於いて、同一自治体で本拠地が異なるのはさいたま市と横浜市だけ。
  3. ^ なお、2005年 – 2007年は浦和主催だけでなく、大宮の主催分についても埼玉スタジアムを使用した(当時大宮は大宮サッカー場が改修中だったため、暫定的に駒場をメイン本拠とし、浦和戦など集客力の特に期待できる試合だけ埼スタを使っていた)。
  4. ^ その後2009年に阪神電気鉄道は南海電気鉄道のターミナルがある難波駅付近に位置する大阪難波駅へと乗り入れを開始したものの、この時は既に南海ホークスと大阪球場ともに消滅していた。一方、南海電気鉄道側でも梅田進出の計画が具体化しており、大阪梅田駅の徒歩圏内にターミナル駅(仮称・北梅田駅)の設置も予定されているため、南海電気鉄道の梅田進出が実現した時点で阪神電気鉄道と南海電気鉄道の両社は梅田と難波の両方に駅名および駅の位置は異なるものの、ターミナル駅を有することとなる。

出典[編集]

関連項目[編集]