首都圏電鉄京義線 – Wikipedia

首都圏電鉄京義線(しゅとけんでんてつキョンイせん)は、かつて首都圏電鉄を構成していた運行形態の一つである。ラインカラーはエメラルド色。

大韓民国ソウル特別市中区にあるソウル駅から京義線を経由し京畿道坡州市にある文山駅とを結ぶ運行形態と、孔徳駅より龍山線を経由し加佐駅とを結ぶ運行形態から構成され、全線を韓国鉄道公社が運営していた。

2014年12月27日より首都圏電鉄中央線との直通運転を開始し、首都圏電鉄京義・中央線に統合された。

路線概要[編集]

各路線の詳細は各路線項目を参照。

京義線
龍山線
  • 運行距離:4.5km(孔徳 – 加佐)
  • 電気方式:交流25kV・60Hz、架線集電方式
  • 緩行
    • 全体の約4分の3は龍山線孔徳駅発着。
    • ソウル – 加佐間の運転間隔は1時間に1本。これはKTXや京釜線の長距離列車などの回送運転が多いためである。
  • 急行
    • 平日の朝・夕ラッシュ時間帯に孔徳 – 文山間運行のA急行が各2本ずつ運転されていた。
    • 平日の朝ラッシュ時間帯に文山発ソウル行きのB急行が2本、夕ラッシュ時間帯にソウル発文山行きのB急行が2本運転されていた。
    • 平日の昼間時間帯に孔徳~大谷間運行の区間急行が上下10本ずつ、また、土休日日中にも運転されていた。

日本統治時代の京義線は満州や中国と連絡された国際線だったが、光復による南北分断と朝鮮戦争を経て大陸への直通運転は途絶えたまま現在に至っている。1980年代まで北朝鮮の脅威が大きく、軍事境界線に近い京義線沿線は敬遠され、ソウルと文山を結ぶローカル線として緩行列車だけ運行した。しかし、ソウル特別市の人口増加は際限なく、1990年代になって全く手の付けられていなかった沿線でニュータウンの開発が進み、利用客の増加を見込めることから、広域電鉄化することが決定した。龍山駅から伸びる貨物線である龍山線を地下化し、京義線はソウル駅から文山駅までを電化・複線化(一部複々線化)とホーム改良など電車化工事を行い、2009年7月1日にソウル – 文山間が開業した。

2012年12月15日に孔徳 – デジタルメディアシティ間が、2014年12月27日に龍山 – 孔徳間が開業。これにより首都圏電鉄中央線と接続され、首都圏電鉄京義・中央線としての一体的な運行を開始した。

京義線[編集]

龍山線[編集]

駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 A急行 接続路線 所在地
日本語 ハングル 英語
K110 龍山駅 용산역 Yongsan 0.0 0.0 1級 管理駅   韓国鉄道公社:KTX・京釜線(一般旅客列車・首都圏電鉄1号線)・首都圏電鉄中央線 ソウル特別市 龍山区
K311 孝昌公園前駅 효창공원앞역 Hyochang Park 1.8 1.8 配置簡易駅 ソウル特別市都市鉄道公社:6号線
K312 孔徳駅 공덕역 Gongdeok 0.7 2.5 配置簡易駅 ソウル交通公社:5号線・6号線
KORAIL空港鉄道:仁川国際空港鉄道
麻浦区
K313 西江大駅 서강대역 Sogang Univ. 1.9 4.4 無配置簡易駅  
K314 弘大入口駅 홍대입구역 Hongik Univ. 0.9 5.3 無配置簡易駅 ソウルメトロ:2号線 (239)
KORAIL空港鉄道:仁川国際空港鉄道
K315 加佐駅 가좌역 Gajwa 1.7 7.0 3級 普通駅 韓国鉄道公社:京義線(直通運転) 西大門区
  • ◎:急行電車の始発・終着駅。
  • ▲:孔徳~大谷間急行のみ停車。

使用車両[編集]

関連項目[編集]