衝撃のファースト・タイム – Wikipedia

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衝撃のファースト・タイム」(”Feels Like the First Time“)は、イギリス・アメリカのロックバンドのフォリナーのデビューシングルである。ミック・ジョーンズによって書かれたこの曲は1977年にバンドのデビューアルバム『栄光の旅立ち』より発売された。Billboard Hot 100では4位だった[1]

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ジョーンズは後にフォリナーとなるバンドを結成する際に「衝撃のファースト・タイム」を書いた[2]。ジョーンズは「僕が1人で書き始めたんだ。いつの間にか2、3曲出来ていて、これをどうしようかと考えていた。その中の1曲が『衝撃のファースト・タイム』だったんだ」と述べている[2]

ジョーンズはさらに「『衝撃のファースト・タイム』は僕の人生のちょっとした変化があったときに書かれたんだ。僕はフランスで出会った誰かとの結婚から抜け出していた。イギリスに戻り、スプーキー・トゥースというバンドで活動し、そしてアメリカに渡った。僕にとってそれは人生の新たなスタートを切るための挑戦だった。(中略)僕にとって、それは新たなスタートを意味していたんだ。誰かと出会った、再婚して、一緒にアメリカに移住した。そんな経験を描いた曲なんだ」と語った[3]

『オールミュージック』の評論家のデニス・サリヴァンは「70年代のコーポレート・ロックのヒット曲の中でも典型的で汎用的で、評論家に嫌われていた」にもかかわらず、「爆発的な人気」があったと説明している[4]。サリヴァンはその人気の理由の1つとして、「ハードヒット」するスネアドラム、「レイヤー化された楽器、拳を突き上げるようなギターリフ」など、ヘヴィメタルとMOR英語版ロックの橋渡をしていることを挙げている[4]。彼女はリードシンガーのグラムを「青写真のようなメタル・スクリーマーのヴォーカル・パフォーマンス」と評している[4]

『ビルボード』誌はこの曲を「ダイレクトでハッピーな愛の歌詞」を持った「センスフルなハイエナジーロック」と評した[5]。『ビルボード』はギターの「ブーミング」とグラムのリードヴォーカルが「激しくはあるがコントロールされている」と評した[5]。『アルティメット・クラシック・ロック』の評論家のマット・ワードロウは「衝撃のファースト・タイム」をフォリナーで7番目に素晴らしい曲と格付け、「結婚し、アメリカに渡り、大成功を収めることになるロックンロール・バンドを始めた」ジョーンズの新たな始まりが表現されていると評した[6]。『クラシック・ロック・ヒストリー』の評論家のジャニー・ロバーツは「衝撃のファースト・タイム」をフォリナーで史上最高の曲と位置づけた[7]

ポップカルチャーでの使用[編集]

2010年、リズムゲーム『Guitar Hero: Warriors of Rock』の収録のために「衝撃のファースト・タイム」は再録音された[8]

この曲は2012年の映画『マジック・マイク』の最後や『ピッチ・パーフェクト』のトレブルメーカーズのリフ・メドレーの場面で使用された。他にも2013年の『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』や2017年『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でも使用され[9]、さらに2021年の『エターナルズ』のエンドクレジットでも流された[10]。2020年のNetflix映画『スペンサー・コンフィデンシャル』では大幅に編集されたバージョンが使用された[11]

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チャート成績[編集]

週間チャート[編集]

年間チャート[編集]

チャート (1977) 順位
カナダ[15] 79
アメリカ合衆国 Billboard Hot 100[16] 31
アメリカ合衆国 Cash Box[17] 34

パーソネル[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b Foreigner Hot 100”. Billboard. 2020年6月8日閲覧。
  2. ^ a b Giles, Jeff (2017年3月8日). “Revisiting Foreigner’s Debut Album”. Ultimate Classic Rock. 2020年6月11日閲覧。
  3. ^ Wiser, Carl (2009年10月23日). “Mick Jones of Foreigner : Songwriter Interviews”. Songfacts. 2021年2月26日閲覧。
  4. ^ a b c Sullivan, Denise. “Feels Like the First Time”. Allmusic. 2020年6月11日閲覧。
  5. ^ a b “Top Single Picks”. Billboard Magazine: p. 68. (1977年3月19日). https://worldradiohistory.com/Archive-Billboard/70s/1977/Billboard%201977-03-19.pdf 2020年6月11日閲覧。 
  6. ^ Wardlaw, Matt (2015年5月2日). “Top 10 Foreigner Songs”. Ultimate Classic Rock. 2020年6月11日閲覧。
  7. ^ Roberts, Janey. “Top 10 Foreigner Songs”. Classic Rock History. 2020年6月10日閲覧。
  8. ^ McElroy, Griffin (2010年8月17日). “Full Guitar Hero: Warriors of Rock track list revealed”. Joystiq. 2013年8月24日閲覧。
  9. ^ Songs and music featured in I, Tonya Soundtrack”. tunefind.com. 2020年6月7日閲覧。
  10. ^ Eternals Soundtrack List: Every Song From the Movie”. denofgeek.com. 2021年11月6日閲覧。
  11. ^ Spenser Confidential Soundtrack Music – Complete Song List”. tunefind.com. 2020年6月22日閲覧。
  12. ^ David Kent’s “Australian Chart Book 1970-1992” Archived March 5, 2016, at the Wayback Machine.
  13. ^ Foreigner singles”. The Official Chart Company. 2020年6月8日閲覧。
  14. ^ Joel Whitburn’s Top Pop Singles 1955-1990 – ISBN 0-89820-089-X
  15. ^ Bac-lac.gc.ca
  16. ^ Musicoutfitters.com
  17. ^ Top 100 Year End Charts: 1977”. Cashbox Magazine. 2015年7月16日閲覧。


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