ライオン (企業) – Wikipedia

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ライオン株式会社(英語: Lion Corporation)は、洗剤・石鹸・歯磨きなどトイレタリー用品、医薬品、通販、 ペット用品、化学品を手がける日本の大手生活用品メーカーである。本社は東京都墨田区本所にあり、東京証券取引所第一部に上場している。

同じく「ライオン」と通称される事務機器の「ライオン事務器」や、外食事業者の「サッポロライオン」、菓子メーカーの「ライオン菓子」、インドネシアの格安航空会社(LCC)「ライオン・エア」とは一切関係がない。

設立[編集]

1891年(明治24年)10月に小林富次郎によって設立された小林富次郎商店を祖とする。小林はそれまで、播磨幸七が1880年に創業した神戸の石鹸製造会社に招かれて共同経営していた[1][2]

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化粧石鹸、洗濯用石鹸を出発点として、1896年(明治29年)に粉歯磨き「獅子印ライオン歯磨」を発売した。

現在の社名は、前述の「獅子印ライオン歯磨」がヒット商品になったことに由来する。「象印歯磨」「キリン歯磨」といった、動物の名前を冠した歯磨剤が世間に広く流通していた時代に、百獣の王を指し丈夫な牙を持つ「ライオン」が、歯磨剤のネーミングとして相応しいということで採用に至ったものとされる。

商品開発力は高く、1966年(昭和41年)に発売されたローションタイプの台所用洗剤「ママレモン」は、台所用洗剤の代名詞として有名な存在である。さらに、粉末タイプの台所用洗剤である「ライポンF」は、世界初の台所用洗剤であると社史に記されている。なお欧米諸国では、台所洗剤というと液体洗剤を指すため、台所用液体洗剤としては、世界初のアメリカ、世界第2位,第3位の欧州諸国に次いで、「液体ライポンF」がアジア初ならびに世界第4位となる。

展開する事業分野においては、花王が日本国内最大の競合企業である。競合するほとんどの商品シェアは花王に次ぐ第2位であるが、創業品目の歯磨きは現在でもトップシェアを誇る。

戦前の一時期、プロ野球「ライオン軍」(現在の横浜DeNAベイスターズの系譜の前身)のスポンサーとなり、戦後はパシフィック・リーグ(パ・リーグ)を中心に野球との関わりが強い時期があった。ちなみに戦後パ・リーグ発足とともに設立された西鉄ライオンズ(設立当初は西鉄クリッパース、現在の西武)とは資本上の関係はないが、「ライオン」で共通することから宣伝面でのタイアップを申し出て球団歌「西鉄ライオンズの歌」を贈呈している。

みずほグループ(旧・三金会←十五社(日本勧業銀行系)会)の一員でもある。

ライオンのサステナビリティ(持続可能性)の原点は、創業者・初代 小林富次郎の言葉「人のため世のため役立つ仕事」にあり、社是・経営理念は次のようになっている。

社是[編集]

わが社は、「愛の精神の実践」を経営の基本とし、人々の幸福と生活の向上に寄与する。

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経営理念[編集]

  1. われわれは、人の力、技術の力、マーケティングの力を結集して、日々の暮らしに役立つ優良製品を提供する。
  2. われわれは、創業以来の伝統である「挑戦と創造の心」を大切にし、事業の永続的発展に努める。
  3. われわれは、企業を支えるすべての人々に深く感謝し、誠意と相互の信頼をもって共栄をはかる。
  • 1891年(明治24年)10月30日 – 初代小林富次郎が東京・神田に小林富次郎商店を創業。
  • 1899年(明治32年) – 大阪支店開設。
  • 1908年(明治31年)- 匿名組合小林商店に改組。
  • 1910年(明治43年)
    • 名古屋支店開設。
    • 合資会社ライオン石鹸工場を設立。
  • 1918年(大正7年)9月3日 – 株式会社小林商店に改組。
  • 1919年(大正8年)8月1日 – 石鹸部門を分離し、ライオン石鹸株式会社を設立。
  • 1940年(昭和15年)9月11日 – ライオン石鹸株式会社をライオン油脂株式会社に改称。
  • 1949年(昭和24年)2月1日 – 株式会社小林商店をライオン歯磨株式会社に改称。
  • 1971年(昭和46年) – 墨田区本所にライオン歯磨の新社屋(現在の本社社屋)、墨田区横網にもライオン油脂の新社屋(現在の東京オフィス)がそれぞれ竣工。
  • 1975年(昭和50年) – ニチバンから海外の絆創膏ブランドであった「サビオ」の日本国内での販売権を譲り受け、新規に発売(現在は絶版)。
  • 1980年(昭和55年)1月1日 – ライオン歯磨とライオン油脂が対等合併し(新)ライオン株式会社発足[注 1] を記念して、「ゆく年くる年」の放送後、午前1時からTBSが制作幹事となり全民放テレビ局(びわ湖放送除く)に向けて1社提供番組「ライオンスペシャル・’80年未来をこの手に!」が放送された。この番組のCMから、企業スローガンが「おはようからおやすみまで、暮らしをみつめる」となる。
  • 1985年(昭和60年) – 藤沢薬品工業(現:アステラス製薬及び第一三共ヘルスケア)の家庭用品事業(パイプマン・ピコレット・油っ固)を譲受[注 2]
  • 1991年(平成3年) – 創業100周年を機にコーポレートアイデンティティ導入、ライオンの雄叫びシルエットを用いたカタカナの「ライオン」ロゴから、現在の緑色の「LION」ロゴに変更(この際、企業スローガンを「いつも暮らしの中に」に改訂)。雄叫びシルエットを用いたロゴは現在も正式な社章・社旗として使用されている。
  • 1993年(平成5年)3月16日 – 紫外線防止対策で髪のUVダメージを防ぐヘアケア「レイブロック(RAY BLOCK)UVシャンプー&リンス」を発売。
  • 1996年(平成8年) – ホームページ開設。通産大臣(現:経済産業大臣)表彰「消費者志向優良企業賞」を受賞。
  • 2001年(平成13年) – 創業110周年を機に、企業スローガンを「あしたに、あなたに」に改訂。
  • 2003年(平成15年) – 「マコーミック」ブランドの販売権をミツカンに譲渡。
  • 2004年(平成16年) – 韓国のCJグループの生活用品部門を譲り受け、韓国での商号をCJライオンとする。
  • 2004年(平成16年) – 藤重貞慶が代表取締役社長に就任する。
  • 2004年(平成16年)12月29日 – 中外製薬の一般用医薬品・医薬部外品(グロンサン・グロモント・新中外胃腸薬(現在のスクラート胃腸薬)・バルサンなど。一時期米MSD社との合弁会社から発売していたことがある)の製造・販売権等を譲受、ただし事業として重複する外用鎮痛消炎薬は譲受せず(「ゼノール」は大鵬薬品工業が譲り受ける)。
  • 2006年(平成18年) – 子会社ライオンビルメンテナンス株式会社の全株式を日本管財株式会社に譲渡。社名は管財ファシリティ(後に日本管財サービスとなり、日本管財に吸収合併)となる。
  • 2007年(平成19年) – 第16回地球環境大賞を受賞。
  • 2007年(平成19年)7月31日 – ブリストルマイヤーズ・ライオン(ブリストル・マイヤーズスクイブとの合弁)から、「バファリン」と「エキセドリン」の商標権を譲受。
  • 2008年(平成20年)6月24日 – 環境省の「エコファースト制度」に認定。
  • 2011年(平成23年) – 創業120周年(同年10月30日)を迎え、2分 = 120秒という当社の中では最も長い、企業イメージCM「タイムスリップ家族」編を制作。雑誌「東京グラフィティ」とのコラボ企画で、内容は昔の写真から現在の人物が昔と似た衣装で登場するというものである。中には上記における旧式のロゴや、同社製品の新旧対比の写真、さらに本物のライオンが登場する場面もあった。
  • 2012年(平成24年)1月1日 – 前述の創業120周年を機に企業ステートメントを定め、同時に企業スローガンを「今日を愛する。(英語版では「life.love.」)」に改訂。
  • 2015年(平成27年) – 完全子会社の一方社油脂工業株式会社に、化学品事業を会社分割により承継。同時に一方社油脂工業株式会社はライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社(初代)を吸収合併し、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社(2代目)に商号変更。
  • 2016年(平成28年) - 株式会社資生堂の子会社で、小売業の店頭メンテナンス事業を行う株式会社ジャパンリテールイノベーションの株式の一部をユニ・チャーム株式会社と共に取得して、3社の合弁会社(資生堂:60%、当社およびユニ・チャーム:各20%ずつ)に移行し、小売店での店頭メンテナンスや売り場づくりによる協同を開始。
  • 2017年(平成29年) – 韓国の子会社であるCJライオンを完全子会社化の上で、商号をライオンコリアに変更[3]
  • 2018年(平成30年)12月28日 – 「バルサン」の商標権・製造権・販売権並びにライオンパッケージング株式会社の全株式をレック株式会社へ譲渡。同時に殺虫剤事業から撤退(但し、氷殺ジェットの自主回収業務は継続)[4][5][6]
  • 2019年(令和元年)7月31日 – 株式会社資生堂の子会社である資生堂薬品株式会社の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」と「エンクロン」に係る知的財産権等を譲受(「フェルゼア」は乾燥肌治療薬のみで、入浴剤などのボディケアは譲受せず)[7][8]
  • 2020年(令和2年)8月31日 – 2023年春、本社を東京都墨田区から日本郵政不動産が台東区蔵前で着工した大型複合施設「蔵前一丁目開発事業」のオフィス棟に移転すると発表[9]
  • 2021年(令和3年)4月1日 – 出光ライオンコンポジット株式会社のライオン保有分の株式全てを、出光興産株式会社へ譲渡[10][11]

主な商品[編集]

主な拠点[編集]

事業所[編集]

生産拠点[編集]

研究所[編集]

  • 研究開発本部(東京都江戸川区平井)
  • 小田原研究所(神奈川県小田原市・小田原工場内)

グループ・関連会社[編集]

国内[編集]

海外[編集]

  • 韓国ライオン(Lion Corporation (Korea))韓国]
  • 青島ライオン(Lion Daily Necessities Chemicals (Qingdao) Co., Ltd.)[中国]
  • 香港ライオン(Lion Corporation (Hong Kong) Ltd.)[香港]
  • 台湾ライオン(Lion Chemical Industry (Taiwan) Co.,Ltd.)[台湾,合弁会社]
  • タイライオン(Lion Corporation (Thailand) Ltd.)[タイ]
  • サザンライオン(Southern Lion Sdn. Bhd.)[マレーシア]
  • ライオンエコケミカルズ(Lion Eco Chemicals Sdn.Bhd.)[マレーシア]
  • シンガポールライオン(Lion Corporation (Singapore) Pte.Ltd.)[シンガポール]
  • ライオンウイングス(P.T. Lion Wings)インドネシア]

かつてライオングループだった企業[編集]

  • ヘンケル ライオン コスメティックス(現:シュワルツコフヘンケル、旧:山発産業) – 「パオン」「フェミニン」「マロン」「フレッシュライト」などを出していた山発産業を2000年にシュワルツコフヘンケルの親会社であるドイツのヘンケルグループが買収、その山発産業にライオンは資本参加していた。債務超過の状態が解消されなかったため、2004年にライオンが契約を更新しなかった。なお、現在もライオンが株の15%を保有している。
  • アンネ – 生理用品(ナプキン)の製造・販売。1961年11月、吸収力が高く、水洗トイレに流せる「アンネナプキン」を発売。一時期、生理用品の代名詞にもなったが、後発メーカーの台頭もあり業績が悪化。1971年にライオン歯磨が資本参加したのをきっかけに1980年に子会社化し、1993年1月1日にライオン本体に吸収合併。「エルディ」の生理用品事業については現在ユニ・チャームに譲渡された。社名は、「アンネの日記」の著者、アンネ・フランクに由来する。
  • ライオンかとり – かつて蚊取り線香(ライオンかとりせんこう)等の殺虫剤を手掛けていた(ただ、元々からライオングループ企業ではなく、1885年に創業し、全くの無関係な会社だったが、1973年、当時のライオン歯磨との業務提携を行って傘下となり、1975年にライオン歯磨との間に国内販売委譲契約を締結)。本社は大阪市に所在していた。また、大阪証券取引所(現:東京証券取引所)に上場していた。1991年にライオングループから離脱、その後ジョンソンの子会社となるが、1999年にジョンソンから離脱して、現在は中堅のライオンケミカル(本社・和歌山県有田市)となっており、人的・資本関係はない。現在は地元のテレビ和歌山においてスポットCMを展開中。(注)その後、ライオンの方は、殺虫剤事業は中外製薬から移譲。「バルサン」のブランドを継承し、 2005年に再参入する。なお、ライオンの関連会社にライオンケミカルという会社があるが、こちらとは別会社である。
  • ライオンビルメンテナンス – 日本管財に譲渡して、管財ファシリティ(のちの日本管財サービス)となる。2017年12月、日本管財に吸収合併され解散となった。
  • ライオン・マコーミック – アメリカのスパイスメーカーマコーミックと合弁していたが、2007年4月1日でユウキ食品に譲渡され、一般食品事業から完全撤退した。また、ライオン・マコーミックが販売していた「李錦記」(香港の食品メーカー)ブランドはエスビー食品に譲渡された。
  • ブリストル・マイヤーズ・ライオン – 米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)との合弁会社。1962年から「バファリン」「エキセドリン」「ソフネス」を日本で発売したが、2007年、中国を除くアジア・オセアニア地域の「バファリン」「エキセドリン」「ソフネス」の事業をBMSがライオンに売却し、2007年12月をもって清算された。
  • 株式会社創文
  • ケッチェン・ブラック・インターナショナル – 米アクゾ・ノーベルと同社の合弁会社で、前述ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(旧:ライオン・アクゾ)とは別に設立した。カーボンブラック(黒炭)商品の共同開発のため設立。開発成功 → 特許取得という当初の目的を完了したため、現在はライオン本体へ事業移管。
  • ライオンパッケージング – 2018年12月28日付で全株式をレックへ譲渡したと同時に、商号をバルサン株式会社へ変更。
  • 出光ライオンコンポジット – 出光興産との合弁会社であったが、2021年4月1日付で合弁を解消した上で出光興産の完全子会社化。2021年7月1日付で商号を出光ファインコンポジットへ変更。

販売推進・広告[編集]

歴代キャッチコピー[編集]

  • 美しい明日をつくる」(1971年 – 1979年、ライオン歯磨・ライオン油脂時代)
  • おはようからおやすみまで、暮らしをみつめる」(1980年1月 – 1990年12月、ライオン歯磨・ライオン油脂合併直後。サウンドロゴ背景は、1982年までは「暮らしをみつめる ライオン」、1983年末期以降は「ライオンの〇〇(製品ジャンルが入る)」という表記をしていた)
  • いつも暮らしの中に」(1991年1月 – 2000年12月、ここから提供クレジットの社名表記が現在の「LION」に)
  • あしたに、あなたに」(2001年1月 – 2004年7月)
  • おはようからおやすみまで、暮らしに夢をひろげる」(2004年8月 – 2011年12月)
  • 今日を愛する。」(日本語)「life.love.」(英語)「오늘을 사랑합니다.」(韓国語)(2012年1月-)

番組に90秒以上、もしくは一社提供時は、このキャッチコピーが表示・クレジットされる。

商標、ロゴなどの表示[編集]

大正末期から昭和初期にかけて、大阪の通天閣(初代)の塔の側面に「ライオン歯磨」の巨大ネオン広告を掲げていた。
ロゴの「LION」を逆さまにして見ると「NO17(エヌオーいちなな、ナンバーじゅうなな)」に見えることから、同社はその「NO17」も商標登録している(商標登録第2419294号)[12][注 3]

キャッチコピー[編集]

  • 今日を愛する。」(日本語)「life.love.」(英語)

番組に90秒以上、もしくは一社提供時は、このキャッチコピーが表示・クレジットされる。

企業キャラクター[編集]

  • ライオンちゃん – 2社合併後に低下傾向にあった企業認知度の向上を目的に[13]、1983年に制定。デザイナーはカルロス・マルキオリ。妻と息子、娘の4人家族[14]。『いただきます』『ごきげんよう』『グータッチ』『バイキング』には着ぐるみが登場する[注 4]。明石工場の建物にも描かれている。
  • ムシバラス – ライオンちゃんが登場する以前から存在するキャラクター。特に歯科衛生材関係のキャラクターとして活躍しており、アンパンマンとのコラボ本が刊行されたこともある。

大会やイベントのスポンサリング[編集]

  • 1961年に後楽園球場の旧スコアボード(電光掲示板になる前の手書き式)に広告を出し、この広告看板にホームランを当てた選手に“スーパー・ホーマー賞”として100万円、広告部分以外のスコアボードに当てた選手には50万円と、それぞれ賞金を提供していた[15]
  • ビートルズの来日公演(1966年)の協賛及び番組スポンサーを務め、同公演の際、会場内には企業名や製品名(エメロン、ブルーダイヤ等)の垂れ幕を掲げた。
  • 日本テレビ系列のテレビ番組『ライオンスペシャル全国高等学校クイズ選手権』の冠スポンサーとなった(第2回・第4回・第6回 – 現在)。
  • 熊本放送(RKK)が主催する「RKK女子駅伝競走大会」(毎年2月11日(建国記念の日)に開催)の冠スポンサーで、大会名に「ライオンスポーツスペシャル」というタイトルを付ける。また、大会当日の午前中、RKKテレビでの生中継は一社提供番組として放送される。この大会にあわせて、熊本県の消費者、当社製品を対象にした「応援キャンペーン」と銘打った懸賞が実施される。
  • 全日本バレーボール小学生大会に1981年から2000年まで協賛しており「ライオンカップ」の冠をつけていた。こちらも高校生クイズ同様、日本テレビ系で放送され「ライオンスポーツスペシャル」として開催された。
  • 国立競技場で開催された国際青年年の記念音楽イベント「ALL TOGETHER NOW」(1985年) の冠スポンサーだった。
  • FM東京主催の『ライオンリスナーズグランプリ』(後のJFNリスナーズアウォード)の冠スポンサーだった (1976年 – 1994年)。
  • かつてベルマーク運動にも参加していた。
  • 2015年より、日本卓球協会主催のジャパントップ12卓球大会の協賛を始める。

提供番組[編集]

一社提供番組[編集]

テレビ[編集]
全国ネット番組(現在)
ローカル番組(現在)
  • ライオンのハイサイ新婚さん(沖縄テレビ)
  • ※朝日放送テレビ制作の『おはよう朝日です』および『おはよう朝日土曜日です』では、2010年9月まで、星占いランキングのスポンサーとして同社が提供していた(2017年10月現在は平日版はアート引越センター、土曜版はエースコックが星占いランキングのスポンサーとして提供している)。
過去
一社提供番組のオープニングキャッチ・エンディングのジングル[編集]

1964年 – 1990年12月 一社提供のテレビ・ラジオ番組にはライオン独自のオープニングキャッチが放送されていた。

歯磨・油脂の2社体制時代は、TBS系『ケンちゃんチャコちゃん』シリーズや読売テレビ・日本テレビ系『ライオンお笑いネットワーク』、フジテレビ系の『ライオン劇場』(『ライオン奥様劇場』)、ニッポン放送『テレフォン人生相談』にて、サバンナでライオンが吠える様子の実写のオープニングキャッチがジングルとともに放送されていた。

一社に統一と同時に、同じサバンナでライオンの親子が戯れている(吠える場面はなし)実写のオープニングキャッチに変更。1983年にはライオンちゃんをメインとする家族が登場するアニメーションと、緑色をバックにした提供クレジットで構成された物に変更[注 5]。番組のオープニングコーナーが終了してCMに入る直前に、ライオンのオープニングキャッチを流していた。また、エンディングにキャッチが放送される番組もあった(『〜わがまましてます50人』など)。また、番組によって異なるバージョンもあり、かつての『全国高等学校クイズ選手権』や『びっくり新年会』などでは、30秒にわたって関連企業各社を表示する長時間バージョンが放送された[注 6]。このジングルの歌詞は、やや聴き取り難いが「ヘルシー&ビューティー」である。提供読みは伊藤英敏が担当。
沖縄テレビで放送されていた『ライオン天気予報』はこれらのオープニングキャッチからテロップを抜いたものを使用していた時期がある。30秒バージョンのロゴが出る直前で黒画面にフェードアウトし、終わっている。BGMはフランク・ミルズの「詩人と私」だった。

2012年1月1日に企業スローガンが「今日を愛する。」に改定したことに伴って、『ライオンのごきげんよう』の2012年1月5日放送分から、以前からのオープニング映像をそのまま利用する形で、冒頭に「♪今日を愛する、ライオン〜」のジングルが追加された。このオープニングは2012年9月頃で廃止された。

なお上掲のスローガンは、複数スポンサーの共同協賛番組で90秒以上の提供をする場合でもこれらの読み上げ、および字幕表示が行われる(但しこれは通常のアナウンサー読み上げである)。

ラジオ[編集]
全国ネット番組
ローカル番組
過去
  • 全国ネット番組
    • 文化放送
    • ニッポン放送
  • ローカル番組
    • TBSラジオ
    • 文化放送
    • エフエム東京
      • ライオンソープリクエスト – ステレオ歌謡バラエティー内、油脂のみ提供。合併後は『ライオンあなたのリクエスト』に変更。
    • ラジオ大阪
      • ライオン歯磨 悩みの相談室(1958年7月1日 – 27年間放送)
    • 琉球放送
      • ライオンリビングサロン – 9時台に放送されており、1980年代前半に『ライオン奥様劇場』のオープニングで流れたジングルが、コーナーが終了する1990年代末まで放送されていた。その後、冠スポンサーをヤクルトに変更。

複数社提供番組[編集]

テレビ[編集]
ラジオ[編集]

特殊例[編集]

その他[編集]

  • 日本テレビ系とフジテレビ系のクロスネット局であるテレビ大分では、読売テレビ制作ドラマ枠からスポンサーを撤退するまで、全曜日のプライムタイムに当社提供の番組が含まれていた。その後、2008年4月の『金曜プレステージ』の枠移行と『IQサプリ』移行により金曜枠は消滅。その後、2009年4月に「1分間の深イイ話」の途中から月曜21時枠の30秒提供。そして2010年4月に「IQサプリ」の時間枠上の後継番組「爆笑レッドカーペット」まで続いた土曜19時枠(2021年10月期現在は「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」を放送)が60秒から30秒に縮小し、残りの30秒が金曜20時枠の「ホンネの殿堂!!」途中(2021年10月現在は「爆買い☆スター恩返し」)から金曜プライム枠の番組提供を再開した。しかし2011年10月から『はねるのトびら』に移行したため再び消滅した。かつてプライムタイムではすべての曜日で提供しており、2000年4月、平日にテレビ大分から移行、ネット放送に切り替わった『ごきげんよう』を放送していたため、全曜日の全時間帯においてどこかの番組で番組提供している。またテレビ宮崎でも『グータッチ』を同時ネットしているほか、日曜は日本テレビ系の番組(『行列のできる法律相談所』)をプライムタイムに放送しているため、そして、山梨放送と四国放送でも全曜日でライオン提供の番組が見られる(なお、YBS・JRTと前述のTOSは土曜は『世界一受けたい授業』を放送。野村證券が降板した後の「マジカル頭脳パワー!!」の途中から提供。)。
  • フジテレビ系では1980年中期まで「オールスター家族対抗歌合戦」などの日曜20時枠を提供し、「七人のHOTめだま」終了と同時に降板。その後1988年4月から2010年3月まで(その間、1998年からの「FNSの日」放送週では再び日曜朝に提供)、日曜のみライオン提供の番組がなかったが、2010年4月に「新報道2001」のスポンサーになったことで再び全曜日でライオン提供の番組が見られるようになった。2011年4月から6月まで「爆笑!大日本アカン警察」で30秒提供となり、一時的ではあるが23年ぶりにフジテレビの日曜20時枠での番組提供を復帰した。
  • 札幌テレビでは正午前と21時台の番組で15秒のカウキャッチャーを放送している。
  • スポットCMに関しては日本の同業社花王とは対照的で、放映回数は少ない。その割にCM放映秒数は15秒が比較的多い。

CMに起用した者[編集]

  • 牛乳石鹸はもともとライオンから(「小林富次郎商店」の時代に)発売されていた。
  • 外国人への配慮として、パッケージには英語で製品カテゴリー(例として、「トップ スーパーNANOX」の場合はLaundry Detergent(洗濯用洗剤))が記載されている。
  • パッケージに記載の4桁の数字は年月(月と西暦下2桁の組み合わせで、例えば、2021年2月は”0221″となる)で、基本的には製品の発売年月もしくは改変年月を指す。製品のリニューアルはもちろんのこと、配合成分やパッケージ表記等の小変更が生じた場合でも4桁の数字が更新されるため、同一製品・同一パッケージであっても購入時期によっては記載の4桁の数字が異なる場合がある。
  • ライオンの商標登録を侵害したとして、複数回の訴訟を起こしたが、その中には児童書の映画化『ライオンと魔女』もある。
  • 東山動物園のライオンが展示されている場所に、コンクリートで作成されたと思われるライオン像がある。経年劣化が激しいが、台座部に「贈 ライオン歯磨」と刻まれている。
  • 本社の近隣に両国国技館が所在しており、株主総会は両国国技館で開催されている。

注釈[編集]

  1. ^ 法人格はライオン歯磨を継承。
  2. ^ 「藤澤樟脳」は譲受せず(現在は第一三共ヘルスケアから発売)。
  3. ^ かつては、文化放送(JOQR)制作・同社提供のラジオ番組のタイトルにも使われた(例:『ライオン サウンドNo.17・Let it C-C-B』)。
  4. ^ 『いただきます』では当初、別の着ぐるみで代用していた(詳細は当該項目を参照)。
  5. ^ 提供クレジット時では『この番組は、おはようからおやすみまで、暮らしをみつめるライオンの提供でお送りします(しました)』という読み上げがあった。
  6. ^ このときの読み上げは『この番組は、おはようからおやすみまで、暮らしをみつめるライオン株式会社他、ご覧のライオングループ各社の提供でお送りします(しました)』だった。
  7. ^ 2019年6月22日より一時期『炎の体育会TV』(同業の花王が提供。)放送時は出演している男性芸人の闇営業問題の影響で提供クレジット自粛していた。
  8. ^ YBS・FBC・RKCでもスポンサー。
  9. ^ a b 作品によっては、そのドラマに出演しているタレントの出演企業スポンサー枠などの週・月替わりのスポンサーの都合で90秒枠提供で協賛(この場合、提供字幕にフレーズが入る)することがある。
  10. ^ 本来提供番組である「水溜りボンドの○○いくってよ」無期限休止分の代替処置。
  11. ^ 『ザ!世界仰天ニュース』から移行した。
  12. ^ a b エンディング時に「歯磨いたか」というセリフがあった。スポンサーの中では唯一、番組終了まで提供していた。
  13. ^ 「ねる様」の途中から提供クレジットを自粛し、カウキャッチャーとヒッチハイクでCMを流した。
  14. ^ 途中から30秒枠に降格後、降板。日本リーバ(現:ユニリーバ・ジャパン)と交代。
  15. ^ それ以前は90秒提供だった。
  16. ^ 復帰後は同業者であるP&Gもスポンサーになっている。
  17. ^ 鈴木雅之・田代まさし・佐藤善雄・久保木博之・桑野信義の5人をモデルとした人形が登場。CMは本人たちも映像で登場するもの、鈴木のみ本人も登場するもの、本人たちは声の出演のみのものがある。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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