セシリー・フォン・ジーゲザー – Wikipedia
セシリー・フォン・ジーゲザー(Cecily von Ziegesar, 1970年6月27日 – )はアメリカ合衆国の小説家。ニューヨークマンハッタン区の私立高校卒業。2002年、ティーン向け小説「ゴシップガール」(gossipgirl) で作家デビュー。
ニューヨークのマンハッタンを中心にティーン(セレブの)私生活を描き出した「ゴシップガール」が米英で大ヒットし大物作家の仲間入りを果たす。現在、同シリーズはアメリカで続編が12巻目に突入している。
日本でも人気の作品であり、セシリー・V・Zの表記で現在11巻目まで出版されている。日本語版の翻訳は『キューティ・ブロンド』等を翻訳した鹿田昌美。そして出版はソニー・マガジンズによってなされている。
その他にも「It Girl」等を著している。
ニューヨーク・マンハッタンにて、ドイツ貴族に起源を持つ家系に生まれる。子供の頃の夢はバレリーナで、3歳でレッスンを始め、8歳でニューヨーク・シティ・バレエ団と提携するスクール・オブ・アメリカン・バレエのオーディションを受けたが不合格であった[2]。10代の頃は、マンハッタンの私立女子高校ナイチンゲール・バムフォード高校へ通っていた[3]。卒業後はコルビー大学へ進学。その後は、ブダペストの地方ラジオ局に1年間勤務した。アリゾナ大学でクリエイティブ・ライティングを学ぶために帰国したが、程なくして中退した[3]。
現在は、夫と子供と共にブルックリン区に暮らしており、猫を2匹飼っている。
ゴシップガールでデビュー、ベストセラーに[編集]
- 小説
- ニューヨークのブック・パッケージング会社アロイ・エンターテインメントで働いている時に、セレブリティの子息の日常を描く「ゴシップガール」の構想を得た。小説シリーズは、2002年に『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストでトップに躍り出た。2005年には、スピンオフ作品“The It Girl“ が刊行された。
- 作中のコンスタンス・ビラード高校は、母校を誇張してモデルとしている。
- 2011年10月、スピンオフ作品“Psycho Killer” を上梓した。
- テレビドラマ
- 2007年にテレビドラマ化された。シーズン1第1話では365万人[4]いた視聴者が、第2話では255万人[5]ほどまでおよそ100万人以上減ったとされる。残りのエピソードでも増減し、最も多い時が最終回の300万人、最も少なかったのは第11回の180万人だった。
- 原作小説と比べると、プロットやキャラクターの性格を始めとして、多くの変更点があったことで論争や批評が巻き起こり、原作ファンを失望させた。ABCニュースのインタビューに対して、ジーゲザー本人は気にしていない旨を語った[6]。
- 2011年初、シーズン5まで延長されることが発表された。5月16日に放送されたシーズン4最終回にジーゲザーがカメオ出演を果たした[7]。
- 漫画化
- 2009年12月、出版社エン・プレスが韓国人アーティスト Baek Hye-Kyung の作画でグラフィック・ノベル化を発表した。[8]
作品リスト[編集]
ゴシップガール[編集]
# | 邦題 | 原題 | 刊行年月 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ゴシップガール | Gossip Girl | 2002年4月 | 2003年3月 | 鹿田昌美 | ソニー・マガジンズ
(7巻以降は)ヴィレッジブックス |
|
2 | ゴシップガール 2 恋するセレブ篇 | You Know You Love Me | 2002年9月 | 2003年9月 | |||
3 | ゴシップガール 3 セレブなバカンス篇 | All I Want Is Everything | 2003年5月 | 2004年3月 | |||
4 | ゴシップガール 4 バレンタインにそわそわ篇 | Because I’m Worth It | 2003年10月 | 2006年3月 | |||
5 | ゴシップガール 5 いつも誰かに恋してる篇 | I Like It Like That | 2004年5月 | 2006年6月 | |||
6 | ゴシップガール 6 もうすぐ春がやってくる篇 | You’re the One That I Want | 2004年10月 | 2007年1月 | |||
7 | ゴシップガール 7 卒業だなんて信じられない篇 | Nobody Does It Better | 2005年5月 | 2007年6月 | |||
8 | ゴシップガール 8 今夜もパーティは終わらない篇 | Nothing Can Keep Us Together | 2005年10月 | 2007年8月 | |||
9 | ゴシップガール 9 はじめてのお仕事にパニック篇 | Only in Your Dreams | 2006年5月 | 2008年4月 | ゴーストライター執筆 | ||
10 | ゴシップガール 10 愛してるっていいたくて!篇 | Would I Lie To You? | 2006年10月 | 2008年8月 | ゴーストライター執筆 | ||
11 | ゴシップガール 11 「私のこと、好きだよね!」篇 | Don’t You Forget About Me | 2007年5月 | 2008年12月 | ゴーストライター執筆 | ||
ゴシップガール セリーナとブレアの物語 | It Had To Be You | 2007年10月 | 2009年6月 | シリーズの前日譚 | |||
12 | I Will Always Love You | 2009年11月 | ゴーストライター執筆 | ||||
Psycho Killer | 2011年10月 | シリーズのスピンオフ |
The It Girl[編集]
このシリーズは、ジーゲザーの提案の元、ゴーストライターが執筆している。
- The It Girl (2005)
- Notorious (2006)
- Reckless (2006)
- Unforgettable (2007)
- Lucky (2007)
- Tempted (2008)
- Infamous (2008)
- Adored (2009)
- Devious (2009)
- Classic (2010)
Gossip Girl: The Carlyles[編集]
このシリーズは、ゴーストライターのアナベル・ヴェストリが執筆しているが、背表紙と表紙にはジーゲザーの名が書かれている。
- Gossip Girl: The Carlyles (2008)
- You Just Can’t Get Enough (2008)
- Take A Chance on Me (2009)
- Love the One You’re With (2009)
Cum Laude[編集]
- Cum Laude (2010.6)[9][10]
- 2011年に“Class” と改題された。
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