エアトゥーレ – Wikipedia

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エアトゥーレ[1]とは日本の競走馬、繁殖牝馬である。叔父にスキーキャプテンがいる。

※同馬が現役中の2001年から日本では馬齢表記が変更になったため、記事中は競走の名称をのぞき現表記で統一する。

1999年[編集]

1999年10月10日に京都競馬場で行われた3歳新馬戦で、母にも騎乗経験のある武豊騎乗でデビュー。単勝1.5倍の1番人気に支持されるが、2着だった。10月30日に同じく京都競馬場で行われた新馬戦でも1番人気に支持され、デビュー2戦目で初勝利を挙げる。

2000年[編集]

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2000年、重賞初挑戦となったクイーンカップでは、3番人気に支持されるが7着という結果に終わった。続く報知杯4歳牝馬特別でも3番人気に支持され、人気どおりの3着となり桜花賞の優先出走権を獲得した。しかし桜花賞では、4番人気だったが、スタートで2馬身以上出遅れ11着という結果に終わった。秋以降は条件戦を走り、全て1番人気に支持され3戦2勝という成績だった。

2001年[編集]

2001年の初戦は条件馬ながら京都牝馬ステークスに出走し3着となり、続くうずしおステークス(1600万下)では2着となった。秋に条件レースを2連勝し、迎えた阪神牝馬ステークスでは、ビハインドザマスク、ダイヤモンドビコー、ダイワルージュなどの強豪馬らを破り、重賞初勝利を挙げた。

2002年[編集]

2002年、この年初戦の京都牝馬ステークスでは、1番人気に支持されるが4着。続く高松宮記念は、6番人気で10着という結果に終わった。その後は日本国外へ遠征を行い、シンガポール・クランジ競馬場のクリスフライヤースプリント(G3)に出走し、ノースボーイの3着となる[2]。その後、欧州に渡った同馬はイギリスのニューマーケットにあるジェフ・ラグ(Geoff Wragg)厩舎を拠点として、フランスのモーリス・ド・ゲスト賞(G1)ではメイボール(May Ball)に敗れたが2着と善戦した。さらにイギリスに留まり、スプリントカップ(G1)に出走するも11着であった。帰国後はキャピタルステークスで3着、連覇を目指した阪神牝馬ステークスでは8着だった。

2003年[編集]

6歳となった2003年、阪急杯で7番人気ながら4着となり、迎えた高松宮記念では12番人気で14着と大敗。このレースを最後に引退することになり、4月12日付でJRAの競走馬登録を抹消された。

引退後[編集]

北海道千歳市の社台ファームにて繁殖牝馬として繋養され、2番仔のキャプテントゥーレが2007年デイリー杯2歳ステークスを制し産駒の重賞初勝利を記録、翌2008年には皐月賞を制覇している。また2009年には初年度産駒であるアルティマトゥーレがセントウルステークスを勝ち上がり後にシルクロードステークスも勝利、2016年にはクランモンタナが小倉記念を制し、産駒の重賞勝利数が計7勝となる。

2018年、キンシャサノキセキとの仔の出産を最後に繁殖から引退[3]。その後の繋養先は不明だが、2021年3月13日に死亡した[4]。24歳没。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[5]、JBISサーチ[6]、香港賽馬會[7]およびRacing Post[8][9][10]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1999.10.10 京都 新馬 13 8 12 01.5 0(1人) 02着 武豊 53kg 芝1200m(良) 1:10.5(34.8) 0.1 ユレルオモイ
0000.10.30 京都 新馬 16 6 12 01.4 0(1人) 01着 武豊 53kg 芝1400m(良) 1:22.9(35.7) -0.1 (イアラスーベニア)
2000.02.19 東京 クイーンC GIII 16 3 6 05.9 0(3人) 07着 武豊 53 芝1600m(良) 1:36.9(37.1) 0.8 フューチャサンデー
0000.03.12 阪神 報知杯4歳牝馬特別 GII 16 5 10 06.6 0(3人) 03着 武豊 54kg 芝1400m(良) 1:23.4(35.1) 0.4 サイコーキララ
0000.04.09 阪神 桜花賞 GI 18 8 16 09.0 0(4人) 11着 武豊 55kg 芝1600m(良) 1:36.3(36.6) 1.4 チアズグレイス
0000.10.14 京都 500万下 17 5 10 04.1 0(2人) 04着 福永祐一 53kg 芝1400m(良) 1:22.1(34.8) 0.3 ゴールデンバード
0000.10.29 京都 500万下 14 6 10 12.1 0(1人) 01着 福永祐一 53kg 芝1400m(重) 1:21.7(34.2) -0.1 (ジョーディッガー)
0000.11.12 京都 醍醐特別 900 16 2 3 03.5 0(1人) 05着 福永祐一 53kg 芝1200m(良) 1:08.9(34.2) 0.2 ナムラマイカ
0000.12.16 阪神 900万下 10 3 3 02.4 0(1人) 01着 M.デムーロ 53kg 芝1400m(良) 1:21.2(34.9) -0.2 (ハギノスプレンダー)
2001.01.28 京都 京都牝馬S GIII 16 2 4 10.1 0(4人) 03着 M.デムーロ 52kg 芝1600m(稍) 1:35.3(35.1) 0.1 グレイスナムラ
0000.02.24 阪神 うずしおS 1600 14 3 3 02.1 0(1人) 02着 M.デムーロ 54kg 芝1400m(稍) 1:21.8(35.7) 0.2 ハギノスプレンダー
0000.10.27 京都 1000万下 9 4 4 02.0 0(1人) 01着 藤田伸二 55kg 芝1600m(良) 1:35.3(34.2) -0.4 (マイマリアーナ)
0000.11.17 東京 1000万下 14 3 3 01.6 0(1人) 01着 武豊 56kg 芝1600m(良) 1:35.5(35.6) -0.1 (タイキメビウス)
0000.12.16 阪神 阪神牝馬S GII 16 4 8 10.2 0(5人) 01着 M.デムーロ 55kg 芝1600m(良) 1:33.5(35.6) -0.1 (ムーンライトタンゴ)
2002.01.27 京都 京都牝馬S GIII 12 7 10 02.2 0(1人) 04着 武豊 55kg 芝1600m(重) 1:36.4(35.6) 0.4 ビハインドザマスク
0000.03.24 中京 高松宮記念 GI 18 5 10 18.5 0(6人) 10着 福永祐一 55kg 芝1200m(良) 1:09.8(36.1) 1.4 ショウナンカンプ
0000.05.11 クランジ クリスフライヤーS G3 12 10 11 03着 武豊 122lbs 芝1200m(Gd) 1:09.9(00.0) 0.9 North Boy
0000.08.11 ドーヴィル モーリス・ド・ゲスト賞 G1 9 10 6 0(7人) 02着 武豊 125lbs 芝1300m(VSft) 1:17.7(00.0) May Ball
0000.09.07 ヘイドック スプリントC G1 14 14 12 0(6人) 11着 武豊 122lbs 芝1200m(GF) 1:12.4(00.0) Invincible Spirit
0000.11.24 中山 キャピタルS OP 13 1 1 10.2 0(5人) 03着 四位洋文 54kg 芝1600m(良) 1:33.7(35.1) 0.2 ローエングリン
0000.12.15 阪神 阪神牝馬S GII 16 8 16 13.0 0(3人) 08着 四位洋文 55kg 芝1600m(良) 1:33.9(35.4) 0.7 ダイヤモンドビコー
2003.03.02 阪神 阪急杯 GIII 15 7 13 30.8 0(7人) 04着 D.ボニヤ 56kg 芝1200m(稍) 1:09.1(34.7) 0.6 ショウナンカンプ
0000.03.30 中京 高松宮記念 GI 18 3 5 91.5 (12人) 16着 四位洋文 55kg 芝1200m(良) 1:09.2(34.4) 1.1 ビリーヴ
  • Draw=枠番, Horse=馬番
  • 馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, YSft=Yielding to Soft, Sft=Soft, Hy=Heavy
  • 着差:dht=dead heat(同着), nse=nose(ハナ), shd=short head(短頭), hd=head(アタマ), nk=neck(クビ), l=length(馬身), dist=distance(大差)

繁殖成績[編集]

外部リンク[編集]

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