宿院頓宮 – Wikipedia

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宿院頓宮(しゅくいんとんぐう)は、大阪府堺市堺区にある頓宮・神社である。

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住吉大社の御旅所として設置され(年代不詳)、住吉の「宿居」から転じて「宿院」と呼ばれるようになったと言われる。古くから夏の大祓日に住吉大社から神輿を迎え、境内西側にある飯匙堀で「荒和大祓神事」が行われてきた。

明治以降は大鳥大社からも神輿の渡御が行われるようになり、国境の町「堺」を象徴する、摂津国和泉国両一宮の頓宮となった。現在は、7月31日に大鳥大社から、8月1日に住吉大社から神輿の渡御が行われている。

神社としては、大正期に境内へ遷座された「波除住吉神社」と「大鳥井瀬神社」の2社がある。堺大空襲による焼失以前は2社殿が並んでいたが、以降は一社殿にて合わせ祀られている。

  • 年代不詳、住吉大社の御旅所となる。
  • 706年(慶雲3年)、大鳥井瀬神社創建。
  • 1816年(文化13年)、波除住吉神社創建(1841年(天保12年)の勧請とする説もある)。
    • 旧堺港の海上守護として、住吉大社の分霊を勧請した。当初は吾妻橋通(現在の堺駅付近)に鎮座。
  • 1860年(万延元年)、波除住吉神社を旧堺港小波止へ遷座。
    • ただし、1851年(嘉永4年)の『嘉永改正堺大絵図』において、小波止に「新住吉」の記載が既に見られる。
    • 現在の北波止緑地。菅原神社の御旅所の隣に神社跡碑が建てられ、対岸の大浜公園にあった龍女神像が2000年(平成12年)に復元設置された。
  • 1875年(明治8年)、大鳥大社の御旅所となる。
  • 1878年(明治11年)、大鳥井瀬神社を大鳥大社境内へ遷座。
  • 1921年(大正10年)、波除住吉神社を宿院頓宮境内へ遷座。
  • 1922年(大正11年)、大鳥井瀬神社を宿院頓宮境内へ遷座。
  • 1945年(昭和20年)、堺大空襲により社殿焼失。
  • 1949年(昭和24年)、社殿再建。
    • 御用材は廣田神社から譲られたものを使用。
    • この間、フェニックス通り(宿院通り)の貫通・拡幅等によって、神域が六分の一程度に縮小された。以前の神域は東西84間・南北60間(旧間)で、フェニックス通り北側の大町にも及んでいた。フェニックス通りの分離帯に「住吉大鳥両大社頓宮」と書かれた石柱(山之口筋交差点)や旧宿院跡碑が建てられており、かつて神域であったことを表している[1]
  • 歳旦祭 – 1月1日
  • 桜祭り – 4月上旬
  • 大鳥大社渡御祭 – 7月31日
  • 住吉大社渡御祭・荒和大祓神事 – 8月1日
  • 除夜祭 – 12月31日
  • 本殿
  • 拝殿
  • 飯匙堀 – 海幸山幸の神話に登場する潮干珠を埋めたところとされ、雨水が溜まらないと言われる。
  • 兜神社旧蹟碑 – 現在は開口神社へ合祀されている。
  • 宿院町公園

2016年に改修が行われた飯匙堀

  1. ^ 参考

    奥が現神社2016年4月9日撮影

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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