ソワソン伯 – Wikipedia

ソワソン伯(フランス語:Comte de Soissons)は、フランスの伯爵。

9世紀から14世紀までヴェルマンドワ伯エルベール2世の子孫により継承された。婚姻により伯領はジャンヌ・ダヴェーヌ(エノー伯ジャン2世孫)へ、さらにシャティヨン家のブロワ伯ルイ1世に継承されたが、息子ギー2世は1367年にソワソン伯領をアンゲラン7世・ド・クシーに売却した。アンゲランの娘マリーは伯領の一部をオルレアン公ルイ・ド・ヴァロワに売却し、ルイの孫がフランス王ルイ12世となったため、ソワソン伯領は王領に併合された。

1413年に、マリーとアンリ・ド・マルルの1子ロベールは、バル公位を失った補償として、マルル伯位およびソワソン伯位を手に入れ、ソワソン伯位はロベールの子孫により継承されたが、最後のソワソン伯ウジェーヌ・ド・サヴォワ=カリニャンが1734年に死去した後は、伯領は王領に併合された。

歴代ソワソン伯[編集]

カロリング家[編集]

  • エルベール1世 – ヴェルマンドワ伯
  • エルベール2世 – ヴェルマンドワ伯
  • ギー1世(988年没)
  • アデリーズ – ギー1世の妃
  • ノシェ2世(Nocher II) – アデリーズの2番目の夫、バール=シュル=オーブ伯
  • ルノー1世(1057年没) – ノシェ2世の子
  • ギー2世(1057年没) – ルノー1世の子
  • アデライード(アデール)(1105年頃没) – ウー伯ギヨーム・ビュサックと結婚

ノルマンディー家[編集]

  • ギヨーム・ビュサック(1079年頃没) – ウー伯、アデライードと結婚
  • ルノー2世 – ギヨーム・ビュサックの子
  • ジャン – ルノー2世の弟
  • ルノー3世 – ジャンの子

1141年、ルノー3世はソワソン伯領を従兄弟イヴ2世・ド・ネールに譲り、修道士となった。

ネール家[編集]

  • イヴ2世・ド・ネール(1178年没) – 1141年にソワソン伯となる
  • コノン(1180年没) – イヴ2世の甥
  • ラウル1世(1235年没) – コノンの弟、ドルー伯ロベール1世の娘アデールと結婚
  • ジャン2世(1270/2年没) – ラウル1世の子、シャルトルおよびアンボワーズの女子相続人マオーと結婚
  • ジャン3世 – ジャン2世の子
  • ジャン4世 – ジャン3世の子
  • ユーグ – ジャン4世の弟
  • マルグリット(1350年没) – ユーグの娘、ジャン・ダヴェーヌ(エノー伯ジャン2世の子)と結婚

アヴェーヌ家[編集]

  • ジャンヌ・ダヴェーヌ(1350年没) – マルグリットとジャン・ダヴェーヌの娘、ブロワ伯ルイ1世(シャティヨン家)と結婚

シャティヨン家[編集]

  • ギー2世(1397年没) – ブロワ伯、ジャンヌ・ダヴェーヌとブロワ伯ルイ1世の子

ギー2世は1367年7月15日にソワソンをアンゲラン7世・ド・クシーと結婚したイザベラ(イングランド王エドワード3世の娘)に譲渡した。

ヘント家[編集]

マリーは伯領の一部をオルレアン公ルイ・ド・ヴァロワに売却した。

ヴァロワ=オルレアン家[編集]

スカルポン家[編集]

ヴァロワ=オルレアン家[編集]

ルイ12世は領有していたソワソン伯領の一部を王領に併合した。

ルクセンブルク=リニー家[編集]

ブルボン家[編集]

サヴォイア家[編集]

1734年、ソワソン伯領はフランス王領に併合された。

参考文献[編集]

  • Jean Favier: Dictionnaire de la France médiévale. Hachette, Paris 2005, ISBN 2-01-145278-3 (Carré Histoire 58 Les Dictionnaires Historiques), Stichwort „Soissons“.
  • Detlev Schwennicke: Europäische Stammtafeln.

関連項目[編集]