三進製作所 – Wikipedia

株式会社三進製作所(さんしんせいさくしょ)は、愛知県名古屋市中村区亀島二丁目に本社を置く、ろ過機、排水処理用機器、リサイクル機器の開発・設計・製造・販売を行う企業である。水処理機器のパイアニアメーカーで、表面処理、機械、化学、鉄鋼、食品などの工業分野で、固液分離、液の精製、排水処理、資源回収・再利用に活用される。社名の「三進製作所」の由来は、「過去二度の失敗から三度目こそはうまく進むように」という思いと「三は基本数字の最後でもう後がない」という覚悟が込められている。

  • 1948年 – 三進製作所を創立[2]
  • 1948年 – 搾油機、製粉機、精米機などの農機具を製造・販売。清涼飲料水を主な市場に素焼筒ろ過機を開発。
  • 1950年 – めっき用ろ過機を開発[2]
  • 1959年 – めっき水洗工程における節水技術の開発を行い、資源回収再利用技術開発の第一歩を踏み出す[2]
  • 1961年 – ろ過促進法を応用したろ過機が「科学技術庁長官奨励賞」受賞[2]
  • 1966年 – 全国中小企業団体連合会の第一回全国中小企業表彰大会において「内閣総理大臣賞」受賞[2]
  • 1968年 – 日本初のめっき団地「葛飾めっき工場アパート」に総合排水処理設備を納入[2]
  • 1971年 – 通産省より重要技術研究開発の補助金を受け、「薬品・水の再利用を兼ねためっき排水処理に関する工業化試験」を実施。
  • 1971年 – 回収を中心とした経済的なめっき排水公害防止システム(エコノバックシステム)を発表[2]
  • 1971年 – 中小企業研究センター賞(現「グッドカンパニー大賞」)・全国表彰を受賞[2]
  • 1976年 – 犬山工場に資源化センターを設立[2]。ボンベ型イオン交換機(パトローネi)販売開始。
  • 1981年 – 柳下芳輝(創業社長)、長年にわたる発明考案功労により「黄綬褒章」受章[2]
  • 1989年 – 特許出願件数が600件を突破[2]
  • 1990年 – 柳下芳輝(創業社長)、発明考案功労により「勳五等瑞宝章」受章[2]
  • 1996年 – マレーシアに E.B.S.Patrone (MALAYSIA) SDN.BHD. を設立[2]
  • 2001年 – 環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得[2]
  • 2003年 – 品質マネジメントシステムISO9001の認証を取得[2]
  • 2004年 – 愛知県選定の「愛知ブランド企業」に認定される[2]
  • 2004年 – 中国に三進化工環保装置(蘇州)有限公司を設立[2]
  • 2005年 – 無排水処理エコプレーティングが「愛・地球賞」を受賞[2]
  • 2007年 – 資源化センターシステムが「愛知環境賞・銀賞」を受賞[2]
  • 2011年 – 柳下芳輝(創業社長)、享年92で逝去[2]
  • 2013年 – タイに SANSHIN E.B.S. (THAILAND) CO., LTD. を設立[2]
  • 2013年 – 創立65周年[2]
  • 2015年 – ドイツの国際化学技術見本市「ACHEMA2015」に初出展。
  • 2016年 – 経済産業省から「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定。
  • 2016年 – 愛知県から平成27年度先導的・効果的な排出抑制関係施設整備事業の認定を受け、更に高機能化された資源回収システム事業を開始。犬山工場の資源化センターでは、ボンベ型イオン交換塔の引取再生サービスにより、イオン交換樹脂を用いてお客様の最終水洗槽から資源(水・薬品・金属)を回収再利用する事業を40年継続。資源化センターの高機能化、標準化、自動化を進め、リサイクル効率を上げる。
  • 2018年 – 創立70周年[3]
  • 2021年 – 排水処理用機器の累計納入実績が10,000基超を達成[3]

事業内容[編集]

  • 各種水処理装置の開発・設計・製造・販売
  • リサイクリングサービス(イオン交換樹脂の再生及び金属回収)
  • 計量証明事業(濃度)
  • ろ過事業
  • 排水処理事業
  • リサイクル事業

主な取扱製品[編集]

  • ろ過機(精密ろ過機、脱水ろ過機、油水分離装置、熱交換器、ろ材、クローズドろ過システム)
  • 排水処理用機器(MF膜ろ過装置、凝集沈殿装置、砂ろ過機、脱水機、総合排水処理システム)
  • リサイクル機器(イオン交換機、濃縮装置、酸金属塩分離装置、純水製造装置、硝酸活性浴管理装置、資源化センターシステム)

関連会社[編集]

国内[編集]

海外[編集]

参考文献[編集]

  • 芹田一夫『さらなる創造への挑戦―株式会社三進製作所60年史―』株式会社三進製作所、2008年(日本語)。

外部リンク[編集]