ディン・スアン・ラム – Wikipedia

ディン・スアン・ラム

ディン・スアン・ラム (ベトナム語:Đinh Xuân Lâm / 丁春林、1925年2月4日-2017年1月25日)はベトナム近現代史研究に大きな足跡を残した歴史学者の一人。ベトナム歴史学会(Hội Khoa học Lịch sử Việt Nam)第4期副主席、ユネスコベトナム歴史・文化資料情報センター科学会議主席[1]

ハティン省フオンソン県ソンタン社にて、阮朝官人の家に生まれる。

父親がタインホア省イエンディン県の知縣となったため、両親に従ってタインホアで育ち、ここが第二の故郷となった。中卒資格(thành chung)を得て、フエの国学で学び、哲学文章の高卒試験(秀才試)を満点で卒業する。8月革命ののち、彼はベトナム民主共和国における第一世代の高校教員となった。

1954年、文科師範大学2年生に編入し、ファン・フイ・レやチャン・クオック・ヴオンと同期になる。優秀学生(xuất sắc)として卒業し、ハノイ総合大学(現・ベトナム国家大学ハノイ校人文社会大学校)歴史学部講師となった。

チャン・ヴァン・ザウの指導の下、ベトナム近代史部門の発展に貢献した。この頃、『1897-1914年のベトナム史』(1957)、『ホアン・ホア・タムとイエンテーでの農民運動』(1958)、『近代ベトナム史』(1959-1961)といった研究書の刊行・教科書編纂を行った

彼は国内外30人以上の博士の指導教員となり、200以上の学術研究をものしている。

受賞・叙勲[編集]

1980年に歴史学分野の副教授、1984年に教授[2]となる。グエン・ラン(Nguyễn Lân)とともに、彼は国家から最初に人民教師(Nhà giáo Nhân dân)の称号と第一等労働勲章を授与された人物である。

ディン・スアン・ラムは370以上の筆頭著者論文があり、7つのテーマで90冊もの書籍を執筆もしくは寄稿している。主要著作として下記のものが挙げられる:

  • Bộ sách Đại cương lịch sử Việt Nam (ベトナム史大綱、主編)
  • インドシナにおけるフランス植民地主義の特徴にかんする諸研究。
  • Lịch sử Việt Nam 1897 – 1914 (ベトナム史:1897-1914、1957年)
  • Hoàng Hoa Thám và phong trào nông dân Yên Thế (ホアン・ホア・タムとイエンテー農民運動、1958年)
  • Lịch sử Việt Nam cận đại (ベトナム近代史、1959-61年)
  • Văn thơ Đông Kinh nghĩa thục (トンキン義塾詩文集)
  • Danh nhân văn hoá Hồ Chí Minh (文化人ホー・チ・ミン)
  • Lê Hồng Phong – Người cộng sản kiên cường(レー・ホン・フォン:不屈の共産主義者)
  • Nguyễn Văn Cừ – Nhà lãnh đạo xuất sắc của Đảng và Cách mạng Việt Nam(グエン・ヴァン・クー:共産党とベトナム革命の優れた指導者)
  • Đảng Cộng sản Việt Nam – những trang sử vẻ vang(ベトナム共産党:輝かしき歴史)
  • Tư tưởng Hồ Chí Minh về Độc lập Dân tộc và Chủ nghĩa – Xã hội;(民族独立と社会主義についてのホー・チ・ミン思想)
  • Phan Bội Châu (1867-1940) con người và sự nghiệp. Đinh Xuân Lâm, Nguyễn Văn Khánh, Trần Ngọc Vương. – H.: Trường ĐHKHXH & NV, 1997. – 406 tr.; 20.5 cm.(ファン・ボイ・チャウ(1867-1940):人となりと事績、グエン・ヴァン・カイン、チャン・ゴック・ヴオンと共著)
  1. ^ Giáo sư Sử học, Nhà giáo Nhân dân ĐINH XUÂN LÂM
  2. ^ ベトナムの教授号は、大学・研究機関での職階であると同時に個人に授与される称号でもあるので、退職後も終生これを名乗ることができる。

外部リンク[編集]