スノー・ロワイヤル – Wikipedia

スノー・ロワイヤル』(原題:Cold Pursuit)は、2019年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督はハンス・ペテル・モランド、主演はリーアム・ニーソンが務めた。2014年に公開されたノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』をリメイクした作品で、オリジナル版と同じハンス・ペテル・モランドが監督を務めている。

ストーリー[編集]

ネルソン・コックスマン(ネルズ)はロッキー山脈近くのリゾート地で除雪業を営んでおり、町から表彰されるほどの働きぶりを見せていた。ネルズは幸福な生活を送っていたが、息子が何者かに殺されたことをきっかけに、その生活は一変することとなった。ネルズは独自に捜査を行い、息子を殺したのが悪名高いギャングの親玉(バイキング)であることを知った。ネルズには戦闘経験はなかったが、趣味の狩猟で培った射撃スキルが備わっていた。ネルズは息子の敵を取るべく、バイキングたちを皆殺しにする決意を固めた。

バイキングは復讐の鬼と化したネルズの襲撃を他のギャングの攻撃と勘違いしてしまった。その結果、二つのギャングの間で闘争が発生することとなった。ところが、ネルズはそれを意に介そうとはしなかった。彼を止められるものはもうどこにも存在しなかったのである。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替[5]

2017年1月31日、ハンス・ペテル・モランド監督の新作映画『Hard Powder』にリーアム・ニーソンが出演するとの報道があった[6]。3月14日、ドメニク・ランバルドッツィの出演が決まったと報じられた[7]。15日、エミー・ロッサムがキャスト入りした[8]。16日、ベンジャミン・ホリングスワースが起用されたと報じられた[9]。24日、ローラ・ダーンが本作に出演するとの報道があった[10]。28日、ジュリア・ジョーンズが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[11]。29日、ジョン・ドーマンの出演が決まった[12]。4月5日、アレクス・ポーノヴィッチがキャスト入りした[13]

撮影[編集]

2017年3月、本作の主要撮影がカナダのアルバータ州で始まった[14]

公開・マーケティング[編集]

2017年11月2日、サミット・エンターテインメントが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[15]。2018年10月25日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された。その際、本作のタイトルは『Hard Powder』から『Cold Pursuit』に変更された[16]

2019年2月4日、リーアム・ニーソンがインタビューで「昔、友人が黒人にレイプされたと聞いたとき、私は町に出て黒人を殺そうとしてしまった。これは恐ろしいことである。」という主旨の告白をしたところ[17]、それがレイシズムだと糾弾され炎上した。その後、本人が釈明コメントを出したが[18]、事態は一向に沈静化しなかった。その結果、本作のレッドカーペットが中止になったり、ニーソンの『The Late Show with Stephen Colbert』出演が取りやめになったりするなどした[19][20]

興行収入[編集]

本作は『ハート・オブ・マン』、『レゴ ムービー2』、『プロディッジー』と同じ週に封切られ、公開初週末に950万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[21]、実際の数字はそれを若干上回るものとなった。2019年2月8日、本作は全米2630館で公開され、公開初週末に1103万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった[22]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには154件のレビューがあり、批評家支持率は70%、平均点は10点満点で6.22点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『スノー・ロワイヤル』は観客がリーアム・ニーソン主演の映画に期待するアクションを届けている。同作にはユーモアや洗練されたストーリーラインもあり、そのお陰で滅多にない上質のリメイク作品となっている。」となっている[23]。また、Metacriticには38件のレビューがあり、加重平均値は58/100となっている[24]。なお、本作のCinemaScoreはB-となっている[25]

外部リンク[編集]