林尚弘 – Wikipedia

林 尚弘(はやし なおひろ、1984年11月19日 – )は、日本の実業家。学習塾「武田塾」の元塾長、武田塾フランチャイズの運営母体である株式会社A.verの前代表取締役社長。

生い立ち[編集]

1984年、鹿児島生まれ[1][2]。父が証券会社勤務だったことが影響しているのかは不明だが、小学生の頃からフリーマーケットで安い中古本を仕入れては、高く買い取ってくれる店へ売るせどりでお金を稼いでいた[2]

中学に入ると、せどりで貯めていた20万円で銀行の株式を購入する[2]

大学浪人における経験[編集]

東京大学への進学を志し、千葉県立船橋高等学校に進学する[2]。高校入学時から週に3回大手の予備校へ通い東大合格に焦点を当てて勉強をしたが、大学受験に失敗[2]。友人から「予備校で授業を受けるより、1冊の参考書を完璧にした方が良いのではないか」とアドバイスを受ける。その友人自身は家庭教師から同じように言われ、実施したことで急激に成績が伸びていた。林も浪人期間中にこの方式を取り入れるも、受験3ヶ月前だったこともあり、東京大学への入学は再度失敗した[2]

しかし、学習院大学法学部政治学科に合格し、進学する[2]。県立船橋高校では「学習院大学は浪人してまで入るような大学ではない」という認識もあり、林本人は挫折感を抱いての入学であった[2]

林は自身の体験から、「1冊の参考書を完璧に身に付けること」こそ学力向上(志望大学合格)への近道だと確信。通っていた予備校へアルバイトで働いて貯めた資金を元に、大学1年のときに友人とA.verを設立し、家庭教師の派遣事業を始めた[2]。当初は生徒も講師も集まらなかったが、林が教えた生徒たちは、偏差値を急激に上げていたため、方向性に誤りがないことを確認した[2]

武田塾の開設とフランチャイズ展開[編集]

2006年、学習院大学2年時に仲間と共に御茶ノ水に「武田塾」を開設した[1][2]。そこでE判定だった受験生を早稲田大学に合格させたことで、武田塾の勉強法が脚光を浴びるようになる[1]

「武田塾」は「授業をしない塾」をコンセプトに塾業界の常識を打ち破り、2013年にフランチャイズ化すると3年で100校舎以上に急成長した[3][2]。2018年時点では日本全国に150校を展開している[2]

2016年に幻冬舎が50万円(税別)の電子書籍をシリーズ刊行したが、その第一弾が林の『武田塾FC成功への軌跡』(竹村義宏共著)となり話題となった[3]

令和の虎への出演[編集]

2018年から2022年にかけて、『マネーの虎』に虎として出演していた岩井良明が立ち上げたYouTubeチャンネル『令和の虎CHANNEL』にレギュラー出演していた。[4]

2022年2月 YouTubeチャンネル『令和の虎CHANNEL』で共演する社長らと賭けポーカーを行っていた事がTwitter上で告発された。
これを受け、同日 自身のTwitterで違法賭博について認め謝罪し、株式会社A.ver代表と「武田塾」塾長職の辞任を表明した。[5]
また、令和の虎CHANNEL 主宰の岩井良明は今後の動画への出演拒否を発表した。

  • 受験合格は暗記が10割 (平成28年/2016年・幻冬舎)
  • 残り3ヶ月からでも難関大学の逆転合格を可能にする驚異のショートカット勉強法 (平成27年/2015年・角川学芸出版本)
  • E判定からの逆転合格にはわけがある! (平成31年/2019年・幻冬舎)
  • 参考書だけで合格する法―偏差値37から独学で早慶大・国公立大医学部に入る!(2010/5/6・経済界)
  • 医学部受験の参考書完全ガイド &私大医学部・獣医学部の攻略法(2017/10/25・幻冬舎)
  • 武田塾の医学部にすべらない話 (2010/5/7・YELL books)
  • 偏差値を二倍にする大逆転勉強法―大学受験で落ちる人、受かる人(2014/2/1・太陽出版)
  • 受験合格は参考書が9割。 武田塾合格体験記 MARCH・関関同立編(2020/3/18・幻冬舎)
  • 受験合格は参考書が9割。 武田塾合格体験記 上位国立・早慶編(2020/3/18・幻冬舎)
  • 受験合格は参考書が9割。 武田塾合格体験記 医学部・獣医学部編(2020/3/18・幻冬舎)

外部リンク[編集]