キルギス共和国日本語教師会 – Wikipedia

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キルギス共和国日本語教師会(キルギスきょうわこくにほんごきょうしかい、露: Ассоциация преподавателей японского языка Кыргызской Республики、英語: Japanese Language Teachers Association of the Kyrgyz Republic[1])は、キルギス共和国にある1999年に発足した任意団体である。教師会は、キルギス(中央アジア地域含む)における外国語として日本語を学習する者に対する日本語教育の充実と促進を図り、日本語・日本文化の普及、キルギスと日本の相互理解を深めることを目的としている。キルギス国内の高等教育機関、初等中等教育機関, そして民間語学学校他の日本語教師やJICA青年海外協力隊ボランティア(日本語教育, 青少年活動)、国際交流基金(JF)派遣日本語専門家等が活動に参加している。

2016年4月現在の会員数は約30名である。2015年8月には, 日本国外務大臣表彰(団体)を受賞しており、国際交流基金「さくらネットワーク」にも加入している団体である。

主な活動[編集]

キルギス共和国日本語教師会の活動は多岐にわたっている。

  • 教師会総会の開催(隔月)
  • 会報の発行(年3回)
  • 研究紀要『キルギス日本語教育研究』の刊行(年1回)
  • 日本語能力試験(JLPT)の実施(7月・12月)
  • 日本語弁論大会/日本語教育セミナーの開催

国内大会(年1回)・中央アジア大会(3年ごとに開催担当国)

国内セミナー(年2回)・中央アジアセミナー(3年ごとに開催担当国)

  • 各教育機関への日本語教師の派遣・日本語教育活動サポート・日本語・日本文化出前授業
  • 日本語教授法講座(短期・長期)など

キルギス共和国日本語弁論大会[編集]

毎年3月に「キルギス共和国日本語弁論大会」が開催されている。キルギス国内の日本語学習者の日々の学習の成果を披露する機会であり、教員が交流する貴重な場となっている。2016年大会は「入門・初級部門」「初中級・中級・上級部門」の2部構成で行われた。また、審査時間中には「アトラクション(日キコンサート(音楽・舞踊・合唱等)」が行われる。

「初中級・中級・上級部門」の上位入賞者は、中央アジア日本語弁論大会に出場することができる。

日本語教育セミナー(キルギス日本学・日本語教育国際研究大会)[編集]

春季・夏季の年2回、「キルギス日本語教育セミナー」が開催されている。キルギス国内唯一の日本語教育に関する学術的な研究大会である。春季セミナーは開催年を、夏季セミナーは回数を名称の最初に付けている。

近年ではカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン等の近隣諸国からも参加があり、国際的な学術交流の場になっている。

「講演」「フォーラム」「実践報告」「研究発表」といったプログラムが組まれている。特に、「講演」は日本や各国の第一線の研究者・実践者を招聘し、講演を行なっている。テーマはさまざまで、日本語教育分野をはじめ、国語科教育、通訳・翻訳等の幅広いテーマで行われている。

第5回日本語教育夏季セミナーは、日本・キルギス外交樹立25周年を記念して「キルギス日本学・日本語教育国際研究大会」として格上げされ、ビシケク人文大学で開催された。

中央アジア日本語弁論大会・中央アジア日本語教育セミナー[編集]

「中央アジア日本語弁論大会」は、毎年1回、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンの5カ国の代表が集う国際大会で、キルギス、ウズベキスタン、カザフスタンの3カ国持ち回りで行われている。2017年4月には、ビシケク人文大学コンサートホールにて「第21回中央アジア日本語弁論大会」が実施された。中央アジア地域で唯一の日本語教育関連の国際大会である。

「中央アジア日本語教育セミナー」も弁論大会翌日に行われ、中央アジア地域5カ国の日本語教育に携わる教員や研究者が参加する。

教育機関への日本語・日本文化出前授業[編集]

キルギス国内の初等中等教育機関・高等教育機関と連携し、教師会会員の日本語教員が教育機関に出張する形で、日本語・日本文化出張授業が行われている。「日本語で自己紹介」「阿波踊り」「日本の歴史・文化」などのレクチャーを実施している。

参考文献[編集]

キルギス共和国日本語教師会公式ウェブサイト(2016年10月6日アクセス)http://jlkyoushikai-kyrgyz.jimdo.com

関連項目[編集]

外部リンク[編集]